情熱の甘い棘

jounetsu no amai toge

情熱の甘い棘
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神0
  • 萌×23
  • 萌5
  • 中立1
  • しゅみじゃない0

--

レビュー数
7
得点
28
評価数
9
平均
3.2 / 5
神率
0%
著者
和泉桂 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

イラスト
蓮川愛 
媒体
小説
出版社
成美堂出版
レーベル
クリスタル文庫
発売日
価格
¥495(税抜)  
ISBN
9784415088822

あらすじ

ホテルコンサルタントを目指して働く明宏は、ある日エレベーターで初対面の男に口説かれる。
強引で傲慢な男―-河合に立腹するが、無遠慮な年上の男は次の仕事の相手だった!些細な行き違いから河合と躰だけの関係を持った明宏は、反発しながらも惹かれ―身も心も甘く蕩ける、アダルト・ラブロマンス。

表題作情熱の甘い棘

河合克信,35歳,家具チェーン店SHELTER社長
野崎明宏,ホテルコンサルタント会社社員

レビュー投稿数7

受としては魅力だけど

人付き合いが苦手で客あしらいの下手な営業。
可愛げのない猫とはその通りです。
しかもかなりの美人さん。
受けとしてはそこが魅力だと思いますが、
営業としてはないような気がします。

体は差し出すのに心は差し出さない、
という野崎の心情は個人的に萌えポイント高いです。
この辺の葛藤がもっと書かれていた方が満足感高かったかも。

攻めの河合は個人的にはそんなに好きな方でないですが、
それでも野崎を想って迷う様子は割と萌えを感じたと思います。

もともと和泉先生好きな事もあって、
さくさく読めるけど萌えポイントが物足りないような。
面白いけど何度も読み返したい!って感じではない話でした。

1

一筋縄ではいかない恋。

「SHELTER」社長・河合×「ホテリエ」社員・野崎

ある日、野崎がエレベーターで乗り合わせたのは男らしい風体の河合。
自分を口説いてきた河合に、てっきり自分の勤め先へ派遣登録に来たのかと思っていた野崎は、その後の打ち合わせで取引先の社長だと紹介される。
改めて口説いてきた河合に、心を明け渡すよりはと身体を差し出すのだが…。

非常に面白かったです。
売り言葉に買い言葉のように、言葉遊びのように。
反発しつつも言いくるめられるように。
口説いてくる河合を躱そうと身体を差し出す野崎。
自分の深い部分へは入って来ないようにと予防線を張って。
一度目はそういう条件で肌を重ねたものの、次はないと言った野崎に、それでも河合は「じゃあ、友達から」とでもいう感じで友人としての付き合いを求めるようになる。
それも断ろうとするのだが、河合は大事なクライアントでもあるし、ここでもまた上手くいいくるめられて野崎は河合と過ごす時間を増やしていくことになる。
一緒にいる時間が増えていくにつれて、「友人」としての領域を守ろうとする河合に「キスくらいならいいのに」と思い始める野崎。
少しずつ気持ちが傾いていって。
けれど、そんな野崎の気持ちをくい止めるものもあって。
その存在に胸を切なくしたり。
一方の河合も最初はゲームくらいのつもりが、外見からは隠れている野崎の本質の部分を知るにつれて本気で気持ちが動いていることに気付く。
同時に野崎が隠そうとしているある秘密を知って。
それを誤解したために自体はこじれていくのだが。
いくら大人といえども恋の前には臆病で。
それをつきつめて答えも聞いてしまうのもこわかったりで。
そんな感じで擦れ違ってしまって、片想い×片想いという状態になってしまうわけです。
最後は河合がそれが誤解だったと気付いて2人の関係も落ち着くといった感じ。
ラストのえちの時の河合が思いの外かわいくて驚きました。
普段はかなりちゃんとした感じなのに…。
ツンデレのデレの部分というよりも、もっとホントにかわいく、おさなくなっちゃったみたいな感じで。
非常にギャップ萌えましたv
あとは、最後には河合の友人で野崎の上司でもある小野寺にさりげなくカミングアウトな感じが素敵でした。

とにかく、やっぱり和泉さんとはどうも波長が合うようです。
野崎のぐるぐる感がとても好きでしたv

0

それなりの大人なのに戸惑う様が良い

1冊丸ごと表題作です。
明宏(受け)、河合(攻め)両方の目線でストーリーは進んでいきます。

明宏はエレベーターで乗り合わせた男・河合に口説かれ、すげなく断る。ところが会社で取引相手として再会して…という話です。

それなりに過去のある大人同士の恋愛模様です。
明宏は警戒していたのに、強引で自信家、しかし優しさも見せる河合に惹かれてしまう。
河合は初めはゲーム感覚で明宏に手を出したのに、いつの間にか本気で好きになってしまう。
と、両者とも、それなりに持っていた経験がすっぱり吹き飛んでしまう恋愛に振り回されて、戸惑います。擦れ違い、離れて…でも諦めきれず。そんな感情の揺れが丁寧に書かれていて、

仕事もしていますが、仕事モノというより、恋愛模様の方が強く印象に残りました。河合の元妻の残した靴の謎、明宏が慕いながら隠そうとする兄のことや前職でのトラウマとひとひねりされた展開が見事でした。

ツンデレ不器用な受けである明宏が「好きな人はいるけど…」とうつむく場面が大好きです。「いますけど」と敬語じゃなかったところが余裕がなく感じました!

余裕がなく焦る大人同士の恋模様がお好きな方にお勧めです。エッチしたらおしまい、ではなくそれからどう心を通じ合わせて結び合わせるのかが読みどころだと思います。蓮川先生の色っぽいイラストも素敵でした!

0

俺様

人付き合いのあまり上手くない野崎が、強引な河合にやり繰るめられてるのがドキュンときました。
気の強い2人ですが、次第に心が変わっていく所とか心に残りました。

0

焦ったさが新鮮でした!

和泉先生も好きですし、これまた大好きな蓮川先生のイラスト!
しかも、首筋に花びらの表紙に惹かれて購入です。

和泉先生らしい、オトナの恋愛ものといいたい所なんですけど…
今回の恋する大人は、傲慢な攻様と意地っ張り過ぎる受様で、スマートさには欠けてしまった2人だったので(笑)
思ったよりも、幼い印象を受けてしまう恋模様でした。

でも、お互いに、押したり引いたりなかなか一筋縄にはいかないので、案外ハラハラしながらの展開を楽しみながら読めました。
思い込みにすれ違い、嫉妬でどんどん誤解していく、焦れったい王道展開!安心して読めました。

取引先社長の河合 × ホテルコンサルタント社員の野崎の年の差&年上攻もの

エレベーターで出会った2人。
初対面から惹かれてアプローチをしかけてくる河合。
その失礼さに腹を立て、悪印象の野崎。
ところが、その最悪の河合と再会したら、仕事の取引先相手だったというよくあるパターン。
でも、恋の始まり方と、恋が成就していく展開は新鮮!

なかなか面白いのが、傲慢なプレイボーイが、警戒心剥き出しの、ツンツンツンデレ美人に、お熱をあげてしまい、口説きに口説くのに、全くもって通用しないところ(笑)

色々模索して迫まる河合と、頑なまでに警戒を解かない野崎の恋の駆け引き状態が楽しかったです。

野崎に本気になっていってからの河合が、ヘタレていく様が結構好きでした。
可愛くて大事にしようと考えるあまり…段々、簡単に手を出せなくなって、ぐるぐる悩む不器用さが可愛かったです。
大人で、ここまで分かりやすい攻キャラも珍しい逸材だと思ったので萌でした♡
特に、勘違いのまま、野崎の義理の兄へ嫉妬心をもやし、居ても立ってもいられなくなり…講演場に乗り込む同然で登場するシーンは好きでした。

野崎は、ツンツンなバリケード強の美人受様でしたけど、複雑な家庭環境もあったりで、内面は臆病で、自分の感情を押し殺してしまうのが得意なタイプ。
やや態度が子供っぽくて、面倒くさいタイプではあるかも(笑)

でも、終盤は、好きの競争模様が可愛い2人でもありました。

印象深く、好きだったシーンが、河合と離婚後亡くなってしまった元妻の靴のエピソード。
元妻も、不器用でプライドが高い人で、素直に河合に本心は言えず、靴で伝えようとしたお話。
結局、河合はその意図に気づくこともないまま、捨てられず靴を残していたわけなんですけど、
それを見た野崎が、憶測でしかないにしても、彼女の心情を慮ってあげるところが優しくて…
そのことを知った河合の、靴をすべて捨ててしまえる優しさが、読んでいて心地よく好きでした。
お互いにの慈しむ気持ちの、描写エピソードが良かったです。

思っていた印象とは違い、やや幼い恋模様でしたけど、2人の視点が変わって展開していくので、心情面が伝わりやすく、スラスラ読みやすい作品でした。

0

強気美人受け

攻め→→→→→受けのお話なのですが、この攻めが私は最初はよくわからず…いきなり冒頭で主人公を口説いて来ますが、遊びなのか本気なのか。
離婚歴が多く、ゲーム感覚で妻を落としたから手に入れたあとどうしていいかわからず離婚、という性格からは軽さが感じられてちょっと人間としてどうなのか…とも思ったり。
しかし、受けと攻め交互の視点で展開されるために、最後まで読むと両方の気持ちがはっきりわかって納得できます。

攻めは強引、俺様なイケメン実業家で、受けは真面目な美人という超、王道なカップリングです。
なので王道好きな方には楽しめると思いますし、和泉さんの作品らしく安定しており、蓮川さんのイラストも相変わらず美麗だし色気があります。

最初は攻めの、断っても断っても強引で話が通じず口説いてきて公私混同じゃないかというところは苦手に感じました。しかし最後まで読むと社長なのに、10も歳下の相手をこうもがむしゃらに好きになるのは可愛いかもとも思います。
しかし、逆に受けがほだされていく様が私にはわかりづらかったです。

ストーリーは、二人の間にかなり色んな誤解があるすれ違いもの。
この誤解も、受け攻め両視点だからできる内容で読んでいて面白かったです。
攻めが強引俺様で受けがツンデレ美人なのはBLの一種の魅力でもあると思いますので、王道リーマンもの好きな方にはおすすめの作品だと思います。

0

和泉マジックでするっと読めるが…。

ホテリエの派遣会社社員の野崎はキレイな子だが鼻っ柱が強い。
その野崎をいきなりエレベーターの中で口説きにかかる取引先の社長。

衝撃的といえば衝撃的な出会いで、掴みはオッケー。
文章も基本的に手堅くサクサク読める。

王道展開だけに展開がご都合よすぎな気もたぶんにいたしますが(笑)、
一番困るのは…
エレベーター内で口説く社長もどうかと思うが
さらに客あしらいが下手くそすぎる営業ってどうなのよ…。
こんなに客にツンケンする営業がコンサルって…ちょw
野崎の魅力がなんなのかもよくわからない。
かわいげのない猫まではわかっても、それ以上に魅力的とは到底思えない。

「クリプトス」の出し方も、唐突すぎて不自然。
それがストーリー全体の方向性を左右するような象徴ならまだしも、
エピソードの一つにすぎない。こういうところは一穂ミチ先生などのように
大量に出して、ウィットに富んだ会話の中に潜り込ませてほしいところ。

イラストレーションの魅力に欠けるのもちょっと…。

1

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