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kinjirareta ai no kotoba
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
健気受け大好きな私の、原点とも言うべきお話です。
料理人の父と共に、鷹来家に仕えている浅黄。
浅黄の誕生日に、鷹来家の二男・洋嗣から真摯な告白を受けます。が、まだ恋愛には疎い浅黄は、自分の気持ちを自覚しないまま流されるように抱かれますが、すぐに三男の雅水に関係がばれてしまい、反対され、浅黄のとった行動とは。
自分のことよりも、優先するのは好きな人のこと。
健気受けの見本のような浅黄。
そんな浅黄を、たしかに愛しているんだろうけど、いいところのお坊っちゃんらしく、すべてが鷹揚で浅黄の気持ちになかなか気がつけない洋嗣。
あ~もうっ! 大人なのにっ!!
すれ違うから、切ない系の健気受けになるんですが、ホント、焦れったいです。
いえいえ、そこがいいんですよ。
年の差カップルとか、健気受けとか、お好きな方はぜひ。
アホの子受けというか、おばかさんな受け。
でも、攻めもたいがいにしろというくらいの勘違いなおばかさんなので、お似合いです。きみたち、きちんと腹を割って話し合えばすべて解決するよ、というジレジレ感を楽しみたい人にはお勧めです。
年の差(年上攻)で、主従で、気持ちのすれ違い。それだけでもう私好みなんですが、そのわりにはさほど入り込めませんでしたね。悪くはないです。わりと好きなんですが。
健気(過ぎる)年下受に、勘違い・すれ違いで冷たく当たる攻という設定自体もそうですが、浅黄(受)のキャラクターがすごく柊平さんらしいと思いました。耐え忍ぶ系の健気ちゃんですよ。
洋嗣(攻)は、そもそも10歳以上も年上なんだから、もうちょっと落ち着いて考えようよ、と説教したくなりましたね。
しかし、雅水(洋嗣の弟)がどうしようもなかったですね。これが洋嗣が好きで、浅黄に嫉妬して(に限りませんが、理由は何であれ)、意地悪してるんならまだよかったんですよ。でも、あまりにも勝手というか、単なる八つ当たりだろ!と苛立ちました。
この雅水がメインのスピンオフ(『封じられた恋のこころ』)もあります。
「なんで本当のこと言って話し合わないんだよ~」的なことから始まって、嫉妬あり当て馬あり勘違いあり、期待を裏切らないお約束の展開です。
エロも基本甘い感じなので安心して読めると思います。
攻めが思いのほか熱い男というか恋に突っ走る男だったのが意外。
一方受けは本当は攻めのことが好きなのに、周りの状況がそれを許さないから辛くても嘘をついて体だけの関係で耐える、んですけど・・いつのまにそんなに好きになったの?と
思わなくもない。
あと鷹来家のご両親は正直、三郷家を受け入れたこと、後悔してるんじゃないかなと思った(笑)長男に続き次男もですからね。
恋路を邪魔する、雅水(鷹来家三男)の気持ちもちょっとわかるような気がしました。
柊平さんは私の萌えのアベレージヒッターなんですが、この作品も例外なく健気、年の差、すれ違い、がおさえてあり楽しめました。