ストイックな略奪

stoic na ryakudatsu

ストイックな略奪
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神1
  • 萌×21
  • 萌1
  • 中立3
  • しゅみじゃない0

--

レビュー数
3
得点
15
評価数
6
平均
3 / 5
神率
16.7%
著者
きたざわ尋子 

作家さんの新作発表
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イラスト
藤崎こう 
媒体
小説
出版社
白泉社
レーベル
花丸文庫
シリーズ
モノクロームの契約
発売日
価格
¥533(税抜)  
ISBN
9784592874379

あらすじ

恋人である神野成亮の経営する会社でバイトを続けている雪村瑞保は、大学4年になった。
正式な就職の話を神野から持ちかけられるが、ふんぎりがつかずにいるところへ、瑞保への想いを断ち切れない元恋人・北村亘の入社が決定する。
以前よりも大人びた亘を前に、接し方がわからず困惑する瑞保。
鷹揚に構えているように見える神野だが、内心穏やかではなく…。

表題作ストイックな略奪

その他の収録作品

  • あとがき

レビュー投稿数3

ん〜複雑な気持ちの最終巻でした。

このシリーズも第4段、最終巻です。

瑞保も大学4年生になり、就職先を決めなければいけない時期。神野に会社に就職して欲しいと頼まれるものの、興味もあって、魅力的な仕事なんだけれども、プライベート面を気にするあまり、なかなか一歩が踏み出せない。

そこに、再び登場する元彼の亘。
神野の会社に、就職したいと履歴書を送りつけてきます。
一年という余りにも早すぎる、宣戦布告とも取れる行動に不快を隠せない神野。
瑞保の就職の返事もまだなだけに、波風を叩かせたくない訳で…。
でも、副社長の奈良岡の意見と、いつもながら何かを思案した神野は、まず瑞保の就職を決定してからという条件で、亘の就職もオッケーしてしまうんです。

それを知った瑞保は、もちろん大不機嫌(笑)
上が決めた事だから、公私混同できないのも分かっているんだけど、不安な分だけなかなか機嫌が治らない…。
なんか大人な雰囲気な瑞保だったんですけど、どんどん子供化している気が…(笑)

そして久し振りに会う亘は、たった一年で大人の男に変身していました。
何でも強引に進めていた亘とは別人で、
自制心がついて、瑞保の気持ちを尊重し、振り向いてくれるまで待とういう姿勢。
そんな亘に瑞保も動揺を隠し切れません。
神野への想いは、絶対に揺るがないものなんですけど、自分が、あの亘をそこまでさせている現実に驚き…不安なんです。

最初の頃が嘘かのように、改心してしまった亘は、大人になり過ぎておて、若干物足らなかったかも(笑)
登場時は気持ち悪いだの、嫌な男呼ばわれだったのに…男前になったらなったでイチャモンをつけられるキャラも可哀想ですよね。
でも、何事も第一印象が重視されてしまうわけで…最後の当て馬は、やはり亘だと分かっていても、亘をここまでいい人にしてまで続けなければいけないお話だったのかなあと考えると、微妙に感じる所です。
そういった意味でも、複雑な気持ちとして、評価は最後も中立になってしまいました。

神野も振り回されてしまうのかと思いきや、やっぱり余裕ないい男♡
ヤキモチや嫉妬心は可愛らしい程度にみせてはくれる所も、逆に独占欲を感じられるからいい。
天候で新幹線が止まってしまい、いくら周りに人がいても、亘と2人きりさせたくない神野の行動は好きでした。
その理由が、子供みたいで可愛いんです(笑)
瑞保への愛情は、態度に言葉とストレートに表現してくれる所も美味しかった。

でも、時も場所も考えずにエロに走り過ぎる、濃厚過ぎる甘さは、流石に4作品も通して読んでしまうと…お腹いっぱい状態…最後はやや引き気味になって読んでしまっていたかも(笑)

無事に瑞保・友哉の就職先も決まり、それぞれの道に進んでいくものの、少し日常が変わっていっても、相変わらずな人達なんだろうなあと思います。

凄く心残りが奈良岡さん。この人の本気な恋を読んでいたかったです‼

中途半端な終わり方が気になる所なんですけど…
きたざわ作品らしい王道展開がお好きな方、読んでいらっしゃらない方には、一応シリーズとしては有名な方⁉だと思うので読んでみては…と思います。

0

シリーズ4作目。

このシリーズ自体は決してキライじゃないんですが(特に1作目は面白いし、かなり好きなんです)巻数を重ねるごとに微妙になって行って、この4作目はいっそ書かないで欲しかったです。

一応これ以上続編は出ていないので最終巻なんでしょうが、はっきり『終わり』って感じがしませんでした(まだ続けようと思えば続けられる形)。
なんとも曖昧なまま終わっちゃった気がします。正直なところ、これなら最初の2巻(せめて前巻)で終わってくれていた方がよかったですね。

亘(瑞保の元彼)の扱いがねえ・・・なんでここまで亘にこだわる必要があったのかとさえ感じました。

亘が加わって関係に魅力が増すのならともかく、少なくとも私はこの巻での心を入れ替えた(?)亘はただ邪魔でした。前巻までの、まさしく『悪役(敵役)』としての亘にはそれなりの意味はあったと思いますけどね。

神野が亘を社員として受け入れたのは瑞保との関係に自信があるという勝者の余裕なんでしょうが、そこに瑞保への思いやりが窺えないのがどうにも気分が悪かったです。

いやもう、亘を出すことでいったい何を書きたかったのかがよくわからなかったんですよ。かえって神野の身勝手なワンマン振りや瑞保の優柔不断が目立っただけのような気さえしました。

なんとも残念な終わり方でしたね。作家さんは続けるつもりあったんじゃないかな。あまりにも半端だし。
そして、やっぱり『イラストが合ってない』『苦痛で堪らない』シリーズでした。

2

自信家の神野がいい。流石社長

瑞保と亘と神野の関係がいい。
目が離せない。
大人の神野が亘を挑発しているところが好き。

今回は瑞保が神野の知人の探偵に強姦されそうになるけど、ヤバイところで神野が助けにくるところがいい。

好きな作品です。

0

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