日本最大級のハイブリッド書店
kiraijanai
タイトルと出版社あらすじから、もうちょっとホワンとしたお話かと思いまして手に取ったんです。
……期待していたものとはちょっと違いまして。
『ついつい香川の口車にのってしまい』ではなく、谷口は『酔い潰れて気づいたら監禁・強姦』でした。
いや「愛って何でしょうね?」と考えてしまうわけです。
私は『互いに交わし合うもの』だと思っているんですけれども。
いや、このジャンルは『陵辱・強姦』って多いですよ、確かに。
うーん……でも、私の中では『イケル監禁』と『ダメな監禁』があるみたいで(なんじゃそりゃ?)。
読みながら何度も思いだしたのは、確かシートンの自伝か何かの中にあったのだと思うのですが『活き活きと動くリスに魅了され、自分のものにしたいと思い狩って手に取ったが、それは毛皮に包まれた肉塊でしかなく、私が惹きつけられた魅力は消えてしまっていた』という文章(うろ覚え。正確ではありません)。
「心が自分のものにならないから体だけでも」っていう感じだと、結局はこういう風になりませんかね?
お話は、そういう感じになる前に谷口が絆されます。
ただ、絆された理由もよく解らなかったのですね、私には。
谷口の心が変化する理由がもう少し書き込まれていたら、もうちょっと印象が変わったかもしれません。