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数年前の初読みの時も面白いと思ったけど、先日読み返したらやっぱり滅茶苦茶面白かったです。
BLで3人キャラクターが出ると大抵2人がカップルで1人が当て馬的な配置になると思いますけど、これは作中にもあるように「不毛な三角関係」なので正道を読みたい人には向かないと思います。恋愛そのものやマニアックな性関係ではなく、理不尽でいびつなパワーバランスを楽しむような話かなと。しびれるところは沢田の圧倒的存在感で、主人公視点で進む中、脇役でしかなかった沢田が遠雷のように少しずつ言いしれない不安を伴って主人公の生活を侵食し始める空気が文章から伝わってくるところでしょうか。
BLとしては消化不良な結末も妄想力と飢餓感をうんと掻き立てられます☆
登場人物は高校一年生です。
クラスメイトの沢田という一匹オオカミによって壊されてゆく、幼馴染みの「オレ」と将人の友情関係。
吉原作品は私のなかで、面白い作品と面白くない作品、きっちりまっぷたつに分かれるんですが、これは面白くなかったです。
登場人物の会話が古くさい。そして寒い。
んで、どうでもいいことに悩んでる気がしてならない。
登場人物に魅力がなく、抱えてる悩みも浅く思えたので、世界観にハマって読めばカッコよく思える文体が浮いて見えた。
黒いタンクトップを着た不良の沢田が、かっこよく思えないしさ。ただの中二病やんそれ、みたいな。