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yoru ga yomigaeru
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
トピ内でおすすめが上がり手に取りました。読んでみたら…
すっごく面白い〜‼︎
英田サキさんの2005年発行の作品で、お得意のヤクザの話です。
舞台は大阪で、主人公は元キャリア警視で今は小さな探偵事務所の所長・秋津。
警視時代、秋津は事もあろうに暴力団の男性と愛人関係にあり、その男性・羽生が撃たれて最期は秋津の自宅で死ぬ、というスキャンダラスな過去を持つ男。
家出少年を探す、という一見普通の依頼から香港マフィアと大阪のヤクザとの抗争事件に巻き込まれていき…
…という展開です。
危険な魅力を持つ男・若頭の久我が『惚れた、責任取れ』なんて猛烈に言い寄ってきますが、秋津は羽生が忘れられない、忘れたい、忘れてはいけない、そんな感情が渦巻いていて。
警察を辞めた後は死人のように生きていて、正に「未亡人」!
そんな秋津の、誰も見ず、触れず、愛さない、日々、夜々……そこでタイトルの「夜が蘇る」の意味が効いてきますね。実に意味深い。
秋津のあの夜々、抱かれ溺れ堕ちて怯え、1人の男を求めて溶け合っていたあの夜が、久我の熱で蘇るのです。
もう誰も失いたくないのに、ヤクザの幹部として命の危険がある久我をまた愛してしまう業。
そんな震えるような秋津の心と、秋津の過去も羽生との夜とその別れの何もかもも知っていて、豪胆でいながら繊細に秋津を包もうとする久我の姿が描かれて、途中で読む事を止められません。
香港マフィアの内実や、ヤクザの荒っぽさなども読み応えがあります。
もちろん、強引ながら情にあふれた抱き方をする久我と、その瞬間は甘く切なく乱れながら硬質な自我を保つ秋津の愛も。
『俺の夜をお前にやる』……悲しみに沈む日々を過ごして、なお毅然とした秋津の久我への愛の告白です。
今回のお話は
ヤクザ×探偵
ヤクザの久我が一生懸命な感じがなんだか好感が持てます。
好きなことを隠さないし、真っ直ぐに向かっていく感じで。
秋津の言葉を真面目に捉えて手術しちゃうところなんか、秋津じゃないけどやっぱり笑えてしまうくらい。
でも、ただのクサイ台詞を吐くバカなヤクザというわけじゃなくて。
要所要所をちゃんと押さえてて。
秋津の胸に響く言葉をかけることができたり。
包容力もなんだかんだであるようでした。
秋津は過去のことをあって、全てを諦めたようなところがあったのに久我に揺り動かされて。
久我の言葉もあって前を向いていけるようになったようでよかったです。
2人の言葉のやりとりが「喧嘩するほど仲が良い」みたいな感じで、下らないといえば下らないやりとりだったりもするのですが読んでて楽しいです。
まだまだ感情的な部分からいえば、秋津の心の所在は明確ではないですが。
それでも、久我となら試してみてもいいと思えただけでも前進です。
これからの2人がどんな関係を築いていくのか楽しみです。
久我、がんばれ!!
シリーズ第一作目なんですがもう読んでいてゾクゾク、ワクワクしっぱなしでした。
三十路なのにエロい秋津〔受〕はなんかもう魔性の男!って感じだし、元警察キャリアだったのにヤクザの情人だったっていう過去もたまりませんなー。
そしてその元恋人の羽生の事をまだ忘れていない秋津がこれまた良いんですよー、久我〔攻〕が未亡人って言うのもなんか分かるなあ、未亡人のエロス!!って感じがそこはかとなく漂ってる気がします。
でもしっかり男!でもあるんですよね。まさに魔性の男だよ、秋津!
そんな秋津に惚れている久我はヤクザなんだけどどこか憎めなくて、特にペニスに真珠を入れていて本人は気に入っていたんだけど、秋津にそれ取れって言われてホントに手術で取ってきちゃうとことかはなんか可愛い。
そう、どこか可愛い気があるんですよね、久我には。
この2人が出会い、そしてこれからどうなっていくのかもうページめくる手が止まりませんー!
面白過ぎますーーー!!しかも文庫でお手軽値段だ!!これも嬉しいー!
極道だったかつての恋人を亡くし、うつろな毎日を送る元警視の探偵、秋津。
だからヤクザは大嫌い、そのはずなのに彼の事務所には毎日のようにヤクザの若頭、久我が出入りしている。
迷惑な久我を追い出そと奮闘する秋津を口説いてくる久我だったが……
ヤクザ×元警察官の探偵。
秋津が昔の男(やっぱりヤクザで故人)を引きずっているという設定の割にはその過去エピソードがあまり描かれていないので、久我に惹かれていくまでの葛藤にちょいと説得力が欠けるかも。
ちょっと(だいぶ?)大仰で芝居がかったセリフまわしは印象的。
テンポよく進むのでののしりあっているカップル萌えの私には楽しかった。
しかしBL小説に出てくるヤクザ(おおむね攻)はなぜ必ず若頭なんだろう。
基本的にあまり893モノは進んで読むほうではないんですが
これは、山田ユギさんのイラストってことで
興味深々で読ませていただきました。
そして気づいたこと。
英田さんの描く任侠って、あくまでも裏社会の悪で
それがすごくリアルで、そこにみんな惹かれるのかな?と。
どうしても物語の主役が893者だったりすると
「893だけど、地域住民から愛されてるのよ」みたいな
現実ではありえない設定になってるものが多く
まあ、その方が受け入れやすかったりするんでしょうが
その分リアルさに欠けちゃう様な気がするんですよね。
その点、英田さんが描く893は、ちゃんと(?)悪い事もしてて
しかもかなり傲慢で横暴で、決して褒められたものじゃないw
それでも、芯が一本通っててやっぱりかっこいいんですよ。
この作品の攻め・久我も、見事なまでの極道でなんですが
過去の辛い思いを抱えたままの受け・秋津のことを
秋津の過去もひっくるめてすべて受け入れる懐の深さがあって
そこがすごくカッコいいんですよね~。
秋津も、893の若頭を張るような久我に対しての物言いがかなり辛辣で
その小気味よい会話の応酬もテンポ良くていい!
その辺は、893モノがもつ重苦しさを軽くしてたのかもしれません。
シナリオ上、抗争の場面やきな臭いシーンがあるのが苦手で
今まで893モノにはそれほど触手が動かなかったんですが
この作品を読んで、任侠モノが人気がある理由がわかった気がします。
893モノは読んだ事ないけど、気になるって人にはもってこいの作品かもしれませんね。
英田さんのハードボイルド系?の原点的シリーズかな。
この1冊に、色んな要素が山盛り。
例えば登場人物が
ヤクザの情人だった元警察キャリア
若くしてヤクザの頭
中国系マフィア
あとは、頭脳系の側近も
これからシリーズ展開する1冊目だけあって、全体に浅くサラッとはしているけど、
あれこれと、貪欲に盛り込んである。
ここの攻めの久我、関西人だけあって、とっても良く喋る。
秋津に対しても、惚れたのを潔く認めて、口説く、口説く
口説きまくる攻め様
とっても嬉しい。
ラブロマンス的なすれ違いを用意するには、コミュニケーションの絶対的な不足は必要不可欠。
確かにそうなんだけど、、、
でも、物言わぬ攻め様のお話を、続けざまに読んじゃった日にゃあ
「やる前に、ちったあ、口説けよ!!」
と、ストレスがたまってくる。
そんな時に、この久我みたいに
「口説きまくる攻め様」
結構溜飲が下がって、テンションがリセットできる。
そんな貴重なシリーズです。
攻めはヤクザなんで、真珠入りv
「これは女専用だ。男の尻にはもったいねぇや」
なんつってた攻めは結局、受けにヤらせろとせがむw
そしたら受けが真珠取り出せっていうんですよwww
「そんなものに頼らないと
女を悦ばせることもできないようなフニャマラ野郎には
生憎と興味がないもんでね」って!
英田さんの書かれるお話の受けは、色っぽいけど
気が強くてかっこいいんだわぁv
元警視の秋津は
今は、探偵をやっているんです。
バリバリのエリート官僚だった秋津が
どうして警察を辞めたのか・・・
辞めたときから秋津は、夜に色を失ったわけです。
そして、ヤクザの若頭の久我との出会いから
秋津に恋情を営む“夜が蘇る”というお話。
ヤクザの若頭と元警視の探偵というカップリング。
秋津の目の前で誘拐された依頼人の息子の行方をベースに
展開されるハードボイルドな世界の中で硬くなりすぎないように
ウィットに富んだ会話と大人のsexで盛り上げる!
英田さんのBLワールドは、やっぱりこうでなくっちゃねv
と、いう一冊。
すげぇ、おもしろかったです。
英田節炸裂で、英田サキのファンとして大満足の一冊でした。
『夜』シリーズの一冊目です。
主人公は探偵の秋津(受)。元警視のクールビューティです。過去に大恋愛をしており、恋人を亡くしている。その恋人は元ヤクザ。
相手役はヤクザの久我(攻)。秋津にベタベタに惚れている。自信過剰で気障な俺様男ですが、大事な場面でヘタレたり微妙にカワイイ。
久我が臭いセリフを吐きまくるんです。
いまどきどんなハードボイルド小説にもないような、寒カコイイ発言のオンパレード。
私はこれがツボにきました。ウットリ読むんじゃなくて、その寒さが面白くて悶絶しました。英田サキさんはこういうのを、どこまで計算して書いてるのかなーw
クールビューティな主人公が、セックスになると微妙に誘い受になるところもツボでした。
切なくなる場面も用意されてて、笑ってキュンとして、大好きな一冊になりました。
「・・・お前、いまから、こいつに抱かれろ。」その答えが、「・・わかった。 寝室はどこだ」ですからね!
どんだけ男前なんだ! 秋津!
キレた久我に「この淫乱!」と罵られた時のセリフがまたイカす。
「俺が淫乱でもお前には関係のない話だ。どうして怒られなきゃならない。」
このセリフ、英田さんの受けのセリフの中で一番好きです(笑)
結局見返りはおクチで。何故か久我のを。になるんですが、これがまたウマい。
でも、秋津はただの淫乱ではもちろんなく、自分の腕の中で死んでしまった、幼馴染の恋人が忘れられず、その幼馴染がヤクザだったのに関係を断てなかった警察官としての自分にも嫌気がさしていて、
「死んだように生きている」、欠けた心の残骸を抱えているような男なんですね。
恋人だった幼馴染、羽生との関係も、愛し・愛されという甘いものじゃなくて、
「羽生の心には結局触れられなかった」ような、そんな仲で、
お互い求め合っていることだけはどうしようもない、しかも警察キャリアとヤクザ・・・
苦悩と罪悪感に満ちた、ギリギリの、恋というか執着とというか因縁というか・・・
目の前の輝かしいキャリアと、恋人というには重すぎる存在。
昼と夜、どちらともを失くした大きな喪失感と、雄を求める雌の身体を抱えて、慣れない土地で生きる秋津。
この秋津の設定だけでごはん3杯いけます。
一日の半分を占める夜を譲り渡すその最初のきっかけが、久我がナニの真珠を抜いたって
ことなのがまた、秋津らしいというかなんというか・・・(笑)
秋津の男気溢れる誘い受けっぷり、欠けた心、重い過去と、
久我のキャラクターのせいで絶妙に笑える二人の掛け合い。
秋津と久我を取り巻く人間味あふれる脇役たち。
この辺ののバランスが奇跡的に素晴らしい均衡が取れていて、丁度イイ塩梅。
もっともっと切ないのももちろん大好きですが、
甘すぎず、暗すぎず、それでいて2巻・3巻とちゃんと2人の関係が深まって行く・・・
その辺の絶妙さがまた、「たまらない」作品です(*^_^*)