昼も夜も

hiru mo yoru mo

昼も夜も
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神2
  • 萌×24
  • 萌5
  • 中立0
  • しゅみじゃない0

--

レビュー数
5
得点
41
評価数
11
平均
3.7 / 5
神率
18.2%
著者
きたざわ尋子 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

イラスト
麻々原絵里依 
媒体
小説
出版社
幻冬舎コミックス
レーベル
幻冬舎ルチル文庫
発売日
価格
¥552(税抜)  
ISBN
9784344806054

あらすじ

高校生の中原尚都は、人気レーサーの志賀恭明に憧れている。
ある日、尚都はサーキットで初めて会った志賀にいきなり怒られ、反感を抱く。
しかし何度か会ううちに、尚都は志賀と親しくなっていった。
そして志賀が尚都にキスを。
ふたりは恋人として付き合い始めたのだが…!?デビュー作「昼も夜も」と書き下ろし続編「心でも身体でも」を同時収録。

表題作昼も夜も

人気レーサー
高校生

その他の収録作品

  • 心でも身体でも
  • あとがき

レビュー投稿数5

甘やかし系の歳の差カップル

最初表紙をみてF1ものかと思ったのですが、バイクレースものでした。
バイクレースの知名度の低さなども切々と書かれてるし、どんな業界かもわかりやすく書かれていて読みやすかったです。

きたざわさんの本は何冊か読みましたが、既読でこれが一番好みかも…と思えました。
デビュー作の再販らしいのですが、書き下ろしの短編がラストに入っています。

高校生でバイクレースをしている尚都は業界で有名なレーサー志賀の大ファンですが、初めてのレースを志賀に見られていて、走り方について厳しく注意を受けます。
クールで他人に興味がなく怖い印象の志賀と、誰もが甘やかしたくなるような直球で子供らしい尚都。

歳の差作品としてものツボをものすごく突いてきます。
志賀が冷たく見えても、なんだかんだで尚都を甘やかすようになっていくのがいいし、尚都の子供らしさもよい具合でした。

大人には程遠いけど子供じゃないという年齢。
志賀に純粋に懐いて来る尚都は、志賀に「特別な存在」だと言われて素直に嬉しい!と答えます。子供故の素直さというか、意味がわかっていないところが可愛いです。

尚都はレーサーとしての志賀に夢中で、 ただの男である志賀を知らない、て台詞が色っぽくてどきりとしました。
くっつくまでの大人と子供のやりとりというのが楽しかったので、付き合ってからの展開が素直過ぎて少しもったいなかったと思います。
子供故の鈍感さは付き合う前は魅力に感じたけど、恋人となってからは子供であることが悪い方に見えてしまいました。

事故で志賀が怪我を負い、再起できないかもと言われて初めて志賀が尚都に弱みを見せるのですが、支え切れず尚都は志賀から逃げ出します。
好きならもう少し関係を続ける努力をして欲しかった。

子供だから自分には志賀を支えきれない、どうしたらいいのかわからないという尚都の気持ちはわからないでもないですが、一人で頑張ってまた優秀できたら尚都を迎えにいこうと必死な志賀がちょっとじんとくる…

ラストのおまけで「あの時はあれでよかったんだ」みたいな感じでまとめられていますが、志賀を支えられなかった事が尚都の中ではもう消化されてるんだけどそのへんの理由がなんだかハッキリしなくて納得できない部分が残りました。
組み合わせがとても好きだったので最初の勢いのままラストまでいってほしかったなと思います。

イラストで、尚都の子供らしい可愛さもとても上手く描かれていました。
王道歳の差カップル好きさんには楽しめる作品だと思います。

1

きたざわ先生デビュー作! 甘いです♡

世界観は当時のまま大切に残し、読みやすいように手直しはされているようです。

最近の作風と違うのは当たり前なんですけど…
きたざわ作品の原点がたくさん詰まった作品だなあと思いながら、楽しく読ませて頂きました。
荒削り感は否めませんが、私はこのお話好きでした。

人気バイクレーサーの志賀 × 高校生の尚都の年の差&年上攻もの。

尚都は人気バイクレーサーの志賀に憧れを抱いています。
尚都のサーキットでの自分本位な走りに、激怒した志賀に一時は反感を抱くものの、ファン会で再会。
最初はぎこちなかったものの、段々親しくなっていき、志賀からのアプローチをきっかけに付き合うことに。
途中、志賀が事故にあい、選手生命に関わるかもしれない大怪我を‼
尚都は、事故の原因は自分だと攻め、志賀の弱っている姿を見るのも苦しくて逃げ出してしまいます。
志賀も再起不能になるかもしれない絶望感と、尚都の自分に対する気持ちへの不安、これ以上追い込みたくない気持ちから、しばらく距離をおく2人。
結果、レーサーとして復活を果たし、2人を見守る人達の助言もあって、今度こそ恋人としても、再スタートをきりだす2人の恋愛模様が描かれています。

本当に2人が惹かれ合い、距離が近づいていく様をじんわり丁寧に描かれていきます。
事故とケガ、お互いの微妙な気持ちのすれ違いが、この2人の障害として立ちはだかるんですけど、
悩んで離れて…考えて、それでも将来をこの手に掴むためにも、相手を信じよう、そんな自分も信じてみようとする…
心の葛藤が読んでいてとても心地良い作品でした。

きたざわ先生らしい、年上攻めがメロメロなお話なんですけど、攻様である志賀のタイプは、ある意味、凄く新鮮でした。
きたざわ作品の攻様といったら、大人で地位も財力も備わって、鬼畜で傲慢な俺様タイプが多いかと(笑)
でも志賀は、家族はおろか、有望な将来すら犠牲にしてまでレーサーになる事を望み、環境的にも苦労してきた努力家タイプだった所が、好印象で好きでした。

そして尚都のタイプも真逆!
どちらかと言えば恵まれた家庭で、何不自由なく甘やかされて育ったものだから、自己中の我儘なタイプ。
努力しなくても、大抵の事はそつなくこなせて、もし失敗しても、フォローしてくれる大人がいつも側にいてくれる。
だから、余計に甘ちゃんで、打たれ弱い(笑)
でも、素直だから憎めないんです。
逆に健気で可愛いとさえ思えてきます。
そんな尚都も、志賀と出会い、レーサーとしての志賀の人間性に翻弄され、恋人としての志賀の愛情にも翻弄されて、ゆっくりゆっくり見守られながら変わっていきます。
そんな尚都の成長の変化も微笑ましいお話でした。

1番の萌は、寡黙でクールな印象の志賀が、尚都に夢中になっている、感情のだだ漏れ感に萌でした。
もう甘々で、周囲なんて気にならないくらいの、メロメロな行動にはニヤニヤしてしまいます♡
志賀にとって、尚都という存在が、メンタル面でも影響大っていうところも萌ポイント。
尚都限定センサーがついてるのにも笑っちゃいました!

書き下ろしで、2人の関係を知っている記者の、インタビューに2人で出向いた時の志賀の甘さはサイコーです♡
志賀の激甘っぷりには、更に二ヤケさせられます。
手を握って尚都を拘束しちゃってるし、優勝を決めたレース後の、尚都にとったら忘れたい一枚の写真のエピなどなど楽しませてくれてます。

Hシーンも描写も、2人の関係の変化がうかがえて良かったです。

脇キャラも魅力的!
従兄弟とその彼女、記者の男性人間味溢れたいい人たちで、2人を見守り、応援してくれる様が素敵でした。

色んな人の視点が混合された感じで描かれているので、最初は読みにくい印象も受けたんですけど、
作品に引き込まれて慣れてしまえばさほど気にならなくなっていました。
バイクレーサーの知識がなくても、充分ワクワクしながら読める作品です。

甘〜いラブが読みたい方にはオススメします。

1

珍しいモータースポーツもの

私は決してBL小説をたくさん読んでいる方ではないので、はっきりとは分からないのですが、舞台をモータースポーツにしているお話はそれほどたくさんないのでは?と思います。
その点では、このお話は貴重な(?)1冊かと・・・笑
モータースポーツには関心があるので、最後まで楽しく読めた作品でした。
受け視点で書かれている作品ですが、私としては無表情で感情が表れない、しかも先に受けを好きになってしまっている攻め視点で読みたかったかな、という気はするんですが。
序盤で二人は恋人になるんですが、結構あっさりなっちゃうので、恋人になるまでの過程を読むのが好きな私にはすこしあっさり感を否めない感じです。
攻めの飄々としている性格とかは、私は大好きでした。
挿絵も美しいです。

1

年の差カップルものの王道

年の差カップルものの王道的なストーリーです。
ちょっとわがままで甘えたな高校生受けと、包容力たっぷりの大人な攻め。
この組み合わせが好きな方なら楽しめると思います。
私は、この手の年の差カップルってとくに好きなパターンではないのですが、そのせいかなんか食い足りない感じがしました。
全体的にあっさりしすぎてるような。
互いに一目惚れに近くて、するするっと気持ちが通じあって結ばれて。もっと障害がほしいなァと。
周りにいる人はみんな勘がよくて理解者で、いい人だらけだというのも、微笑ましいというよりは物足りない。
主役ふたりが人目を気にせずにキスした場面では、萎えました。普通は萌える場所なんだろうけど、私はこういうのは苦手で。
一般人ならいいんだけど、攻めのほうは「有名なバイクレーサー」という設定なんだし、もうちょい自重して欲しいなと思いました。
バイクレースについての記述がかなりあるんですが、私はバイクに興味がまったくなくて、それもストーリーに乗りきれなかった理由の一つでした。

といっても、まったくつまんなかったわけではなかったので萌え評価にしました。
でも、もう一捻りあればよかったな。

1

年の差の醍醐味

無邪気な受けと余裕のある攻めのように見えて、実際には惚れ込んでいるのは攻めで、ジレジレになってるのもはるかに攻めのほうが強いというのは、年の差の醍醐味。
すごく好きな話です。

0

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