縛めの回帰

imashime no kaiki

縛めの回帰
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神0
  • 萌×20
  • 萌1
  • 中立0
  • しゅみじゃない0

--

レビュー数
1
得点
3
評価数
1
平均
3 / 5
神率
0%
著者
華藤えれな 

作家さんの新作発表
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イラスト
幸村佳苗 
媒体
小説
出版社
リブレ
レーベル
ビーボーイデジタルノベルズ
電子発売日
価格
ISBN

あらすじ

被虐されることで快感を得るルスランの前に、六年前その性癖を暴いたシドレフ少佐が現れる。再び彼に緊縛調教されたルスランは…。より濃厚で刺激的なエッチを詰め込んだ短編読み切り!!

表題作縛めの回帰

ウラジミール・シドレフ・少佐・30代
ルスラン・軍勤務・30歳前後

レビュー投稿数1

ちょっと不完全燃焼

2015年9月発行の『エロとじ♥悦』掲載作品。

東側某大国の諜報部員として二重スパイの任務に就いていたルスランは、同じ組織から西側のスパイと疑われ拷問を受けた過去があります。疑いが晴れて解放された夜に目にしたのが『壁の崩壊』。
その後、体制が大きく変わった後も軍に所属していたルスランの前に、拷問を担当したシドレフが上司として赴任して来ます。任務でシドレフに同行したルスランを待っていたのは、シドレフによる当時と同じ性的な拷問で……というお話なのですが。

命や人としての尊厳をかけて従おうとして来た『国』というものが崩壊し、寄る辺ない気持ちのまま『良い夫・良い父親』を擬態するルスランを『己の本質』を認めさせるために調教する上官、というのは美味しいテーマのはずなのですが、どうも萌え転げる処まで行きませんでした。

尺が短い所為もあるかも知れませんが、モデルとなっている某大国で『性的マイノリティが如何に異端視され迫害されているか』についての描写や、全霊をかけて尽くしてきた国家体制が崩壊した後にも生きて椅子なければならない『その中心でエリートとして生きてきた人の喪失感』とかにもう少し触れて欲しかったと思いました。『自分は自分である』と受け入れる部分の開放感が違ったと思うのですよ。

エロ描写はねちっこいです。
ただ、個人的な好みでは『緊縛の果てに大いなる解放がある(拘束されているのに解放されるとはこれ如何に?)』という様なタイプのお話が好きなものですから、ちょっと不完全燃焼。
妻の連れ子に『生き生きと仕事をする様になった』と尊敬され始めるという、エロエロな割にはほのぼのとした終焉が、お話のラストとして面白かったです。

2

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