年下ドSカウンセラー・黒瀬×潔癖症の秘書・城谷の超絶ベストセラーBL! ゲーム化、アニメ化、グッズ、イベントの詳細がここに
不潔恐怖症の城谷忠臣は、とある事故がきっかけで心理カウンセラーの黒瀬陸と出会う。「曝露反応妨害法」という治療のために週に1度会うようになり、黒瀬に信頼を寄せ始める城谷だったが、黒瀬の城谷への好意から二人の関係に変化が…。
「テンカウント」は2013年7月から2017年11月まで『ディアプラス』(新書館)に連載されたBLコミックです。ボーイズラブ作品としては異例の売り上げを誇り、出版社ツイッターから最終回の発表があったときはTwitterトレンド1位にランクインするほどでした。BLファン以外のユーザーも多く取り込んだシリーズです。
『セブンデイズ』『花のみぞ知る』などでピュアなラブストーリーを描き、すでに人気作家となっていた宝井理人先生。連載開始当時から2巻途中まではHシーンが少なめの展開でした。今回もピュアな路線で進行すると思いきや、2巻で黒瀬が城谷を無理やり攻める鮮烈なシーンに多くのファンは衝撃を受けたのです。
ちるちる上でもこのシーンに対する熱烈なレビューが連日投稿され、発売日から史上最速でランキング1位を獲得しました。
また「BLアワード2015」「全国書店員が選んだおすすめBLコミック」でも1位を受賞するなど、BLランキングを総なめにし、翌年は「このBLがやばい」の1位に輝いたほか「全国書店員が選んだおすすめBLコミック」でも連覇を果たしました。これまでBLに関心の薄かった層や10~20代の若者層にまで「テンカウント」はBLを広げた史上もっとも影響力が強いBL作品といっていいでしょう。
サイコセラピーをベースにしたシリーズらしく、過去のトラウマや精神状態の描写がリアル。デジタルタッチのうつくしい絵も必見。世界各国でも翻訳されて出版されています。ちるちる記者もフランスで「テンカウント」1巻を手に入れました。
日本のみならず他国にもBL文化を広げた偉大な作品ですね!
2014年3月発売。エロシーンはありません。ですが、少し色気のあるシーンはあります。そして、5巻まで読むともう一度読み返したくなること請け合いです。二人ともこんなピュアなときがあったのよね…ふふっとなりました。
私は医療系の人間なので、説明がなくてもすんなり入っていけますが、不潔恐怖症がよくわからない方にとっても、くどくない程度に日常生活の困難さや嫌悪感、治療の進め方がわかりやすく表現されています。
城谷が黒瀬をカウンセラーとして慕うようになる過程や、黒瀬の言動から時折垣間見えるSっぽさが見どころです。どの巻にも言えることですが、続きが気になるラストなので、次巻以降を準備してから読むと良いと思います。
特典 アニメイト、コミコミスタジオ、とらのあな、ホーリンラブブックスなど各書店から6種類の特典がつけられました。
2014年9月発売。全体の3分の1くらいまで進むとエロシーンあり。城谷の服装がだいたいスーツなので、スーツ受に萌えを感じる方には本当に美味しい作品です。ケーシー(看護士や技師が着ている縦襟の白衣)攻めも見られます。医師の白衣は結構BLで見かけますが、ケーシーは珍しいのではないでしょうか。
話の経過は結構短期間ですが(コミックス半分で一晩)、それを感じさせないほど緊張感のあるシーンと普通の会話部分との緩急があって、リズムが良いです。黒瀬のぞんざいな「スイッチ」発言には、自分の所業を城谷のせいに…!と思わず笑ってしまいました。
城谷は黒瀬が直接的な関わりを求めてくる中で、次第にメンタルの不安定さが増していきます。可哀そう可愛い。そしてそんな城谷を黒瀬が快楽で支配していく怖さはとても魅力的でした。
特典 各書店から7種類の特典がつけられました。
また台湾の東立出版からも、翻訳版『テンカウント(2)』発売されました。
ブックカバーやサイン入りイラストカード、日本では手に入れることができない特製BOXなど超豪華特典の数々が付属した初回限定特装版でした。
2015年2月発売。1年間に3冊というBLでは驚異的な刊行ペース!盛りに盛り上がったのが3巻です。
黒瀬に対する好意の自覚で、さらに心身への不安定さが増す城谷。そして、不潔恐怖症の対象というか正体が何なのかが読者に明らかになってきます。この巻の黒瀬は、体の反応と裏腹なことを言う城谷を追い詰める、丁寧な言葉責めづくしでしたが、基本姿勢は紳士と思いました。買い物のシーンや風邪をひいたときなど、その都度城谷の「本当の」ニーズにお応えしている感じで。
エロシーンは城谷がかなり乱れています。黒瀬の口戯がすごくエロエロしくて、時折見上げてくるところとか、城谷さん視点のコマは臨場感がありました。
書下ろし含め、お出かけのシーンは恋人らしくて和みました。13話(この巻の初めの回)の表紙絵が素敵です。
特典 各書店から7種類の特典がつけられたほか、電子書籍にもこの巻から特典がつけられるようになりました。
また追加で特典をつける書店が増えました。東海地方を中心に多くの店舗を展開する「三洋堂書店」のWeb-shopでは差分イラストのサイン&メッセージ入りイラストカードが特典につけられました。こちらは発売前から品切れ状態。再入荷も、それも5分足らずで品切れとなりました。
海外では、台湾でも『テンカウント3巻』の特装版が出版されました。
2015年10月発売。電子版のお試しページで個人的に衝撃だった冒頭。ゆるい年齢確認でこれほど濃厚なシーンを見ることが許されるのかと勝手に心配になってしまいました(否、自分が18歳未満だった時の方が、今よりいけないものを見ていたような気もしなくはないものの…)。でもお試しページの続きに、黒瀬の独白という本当の見どころが待っていました。
他のレビュアーの方で、巻を追うごとに潔癖設定が消えてエロいことをしているだけと切り捨てられている方もいらっしゃったのですが、私はそうは思いませんでした。城谷の心情がシンプルにしか書かれていないので個人的な解釈ですが、ずっと不潔恐怖症や誰にも言えないトラウマに囚われながら、誰かに自分を理解し受け入れてもらいたいという欲求を噛み殺して一人で生きてきたのだろうと。自己肯定感が低いと、他人の好意を信用するにはかなり高いハードルがありますし。ラストと書下ろしの城谷が本当に可愛いです。
2016年8月発売。コミックスの4分の3くらいで一晩+黒瀬の回想。事の最中でも次の号へ続く、だったので月刊誌派の方はものすごい生殺しだっただろうなと推察。一気に読めて良かったです。この展開で数か月待ちなんてドキドキし過ぎて色々手につかなくなってしまいそう。
エロシーンはとってもエロかったですが、行為自体は常識的な展開です。3巻~4巻で道具が出てきていたのと、作者さんの後書きにSとかMとか書かれていたので、初夜はどんなふうになっちゃうのかしら…とそわそわしていたので、ここまで色々偉かった城谷には良かったと思います。そして、黒瀬の行為中の満足気な顔と翌朝のギャップが、1巻から通して初めて可愛く思えました。反則。
伏線の回収がどこまでされるのか、どのようなラストを迎えるのか、最終巻である6巻が楽しみです。
2018年3月発売。城谷は過去に囚われるより、黒瀬とのこれからの人生を選ぶ。
城谷は出会った頃のように黒瀬に手帳を差し出すが、書く内容は出会った頃とは違っていた。
真の10カウントとは一体何か?表紙の黒瀬の笑顔が物語っているのではないだろうか。最後のHがラブラブですばらしい!足掛け6年の連載がついに幕を閉じる。
特典 各書店から7種類の特典がつけられました。
2014年12月にドラマCD1作目が発売されました。
キャストは黒瀬役をCV:前野智昭、城谷役をCV:立花慎之介が担当。1巻はコミックよりもシリアスな雰囲気でスタートになりましたが、2巻に入りどんどんテンションが上っていきます。2018年8月に最終巻が発売予定。
月刊ディアプラス2015年2月号、8月号、2016年3月号、そして2017年4月号におまけとして「テンカウント」の付録がつけられています。制作スタッフは、作品演出・監督:蜂谷幸 音楽:海津賢 脚本:佐々美沙。
特典には描き下ろしプチコミック「黒瀬くんと城谷さんとアンドロイド?」がついています。
キャストトークで立花さんが「濡れ場がないCDは初めて」とコメント。
原作がそのまま音声化されていて、かなり忠実に再現されています。
聴いていて漫画の絵がスッと連想できるようなドラマCDでした。
心情や関係性、ストーリーを楽しみたい人にぜひおすすめです。
潔癖症の城谷さんが、本当に色々触るのが嫌そうな雰囲気が出ていて立花さんの演技が素晴らしいなと感じました。
落ち着いていて、物静かで、強さを感じる黒瀬くんを前野さんの演技を聴いてより好きになりました。
前野さんの演技に心動かされました。
城谷さん演じる立花さんの声は本当に透き通ってる声で繊細さを感じます。
家に連れて帰り、手を出す(出される)シーンの城谷さんは、される行為に「ええ?!」といちいち戸惑うのが、無垢しか感じなくてこの破壊力は異常です。
城谷さんが「壊れる…!」と言ったあとで、前野さんは少し笑っていますね。最高。
確かに原作を見ると「ふ」と書いてあるけど、この表情、その「ふ」をそう表現するんだと驚きました。
本編のほかにフリートーク、番外編3編を収録。
原作にとても忠実なので、コミック片手にセリフをたどっていくととても面白いです。
・スーツ注文帰りに勃っちゃった城谷さんをおひざに抱っこ
・風邪引いた城谷さんに口あけさせ・・・破壊力満点の「らめれす」
・お道具にうろたえまくる子リスな城谷さん
が楽しめます。
黒瀬くんは本当淡々と黒~く攻めてます。安定した低音前野さんたまりません。
本編のほかにキャストトーク、番外編3編を収録。
初回特典:ミニメモ帳、小冊子
声優さんの演技はもちろん、BGMの音量や空気が馴染みある感覚で、2人の関係が大きく揺れても、黒瀬くんマジか、な態度でもテンカウントはテンカウントなんだ…と。
濡れ場における立花さんの原作再現度が異常。
立花さんの泣きの演技、さすがです。美しいくて、はかなくて、胸が締め付けられそうになります。城谷さんにはこの人しかいなかったのでは、と思わせられます。
前野さんはテンカウント4本編では台詞が少なめでしたが、一つ一つの台詞に色気がにじみ出ていてかっこいいです。
本編のほかにキャストトーク、番外編4編を収録。
穏やかに指示をして、出来たら褒めて…黒瀬くんのセラピーのような前戯が素晴らしいです。
前野さんの落ち着いた演技に貫禄すら感じる。
濡れ場のぐずぐずに泣きながら「やらっ」と言う立花さんが自然。
相変わらず濡れ場(喘ぎ声)の原作再現度がとても高いです。
そして立花さんの繊細だけど芯のあるお声、それを黒瀬くんに溶かされてグチャグチャにドロドロにされていくまでの表現がたまりません。本編のほかにキャストトーク、番外編を収録。
宝井理人デビュー10周年を記念して、2017年3月10日(金)〜4月2日(日)「Double 10 Count – Secret Party」が東京・原宿のAREA-Qにて開催されました。テーマは「二人の水族館デート」店内は水族館をイメージした装飾がほどこされ、大画面に映し出される映像には、AR(拡張現実)で水槽の前でデートする二人が覗き見できる仕掛けもありました。
スペシャルドリンク&スイーツ、描き下ろしイラストを使用したオリジナルグッズの販売や特別映像の上映などが行われました。
アリスマティックから2018年3月22日、テンカウントのスマホゲーム「「テンカウント another days」テンカウント for Ameba」がリリースされた。
ボイス付きのゲームで、声優はBLCDで黒瀬役を演じた前野智昭、城谷役を演じた立花慎之介が同じく出演している。ゲームだけに登場する新キャラクター不破雅也(CV:佐藤拓也)と夏屋志姫(CV:松岡禎嗣)が追加された。
「城谷忠臣 ディナー編」「城谷忠臣 迷子編」「城谷忠臣 カルテット編」の3ルートがある。
スマホスタンド 可愛い2人のデフォルメイラスト(2015/06 とらのあな発売)
テンカウント 缶バッチコレクション(2015/8 カラーイラスト全8種 タカラトミー発売)タカラトミーからBLタイトルの商品が出たのは初めて
バスタオル、Tシャツ(2015/11 セガ発売)
ラバーストラップ
パスケース、腕時計(黒瀬モデル・城谷モデル)
両面描き下ろし抱き枕カバー(描き下ろしイラストを両面にプリント)
テンカウント たわらBIGぬいぐるみ(AGF2016「セガ エンタテインメント」ブースにて販売)
その他
ポーチ、リング、マグカップ、スマホケースなど
多数発売されている。
TVアニメ『テンカウント』が2020年に放送されることが発表され、ティザーPVとティザーサイトが公開された。