殺したいくらい、貴方が憎い――
王が抱いた相手には所有のしるしが現れる??
神の血をひく5人の王が治める国・シェブロン。「星見」という力を持つ幼い妹の代わりに、傲慢で冷酷な青の王・アジュールに召し上げられたセージは、彼にその身を捧げることとなる。妹と離れ、寂しさを募らせる宮殿での日々。出会った赤の王の優しさに癒され、淡い恋心を抱いていく。しかし、他の王の所有物であるセージに、その想いは許されるものではなかった。そんなセージをあざ笑うかのように弄び、突き放す青の王。暖かな時間を壊された悲しみと、彼への憎しみにセージは声を失い、秘めた神の血が目覚め??。
不思議な力を持った幼い妹の代わりに、兄であるセージが青の王に召し上げられるところからはじまります。
セージの妹への盲目的な愛情が心打たれ、3巻からなる物語なのに1巻めからいきなり絶望的な場面と対峙します。1巻めからこんなハードな展開でどうなるのだろうかという不安にかられました。
それととにかく、セージが冷酷な青の王にいたぶられる様が見物です。憎んでいる割にはものすごく快楽に弱くてぐずぐずになってしまうところとか、物語とは別に楽しんでしまいました(笑)