通称:ロッセリーニ家の息子シリーズ、恋シリーズ
早瀬組組長の息子という出自を隠して暮らしていた瑛は、ある日突然現れたイタリアのマフィアの首領レオナルド・ロッセリーニによって、シチリアに連れ去られてしまう。理由も告げず、貴族の館に軟禁し、束縛しようとするレオナルドの身勝手で理解不能な行動に反発する瑛。しかし、ロッセリーニ家にはかつて自分を捨てた母との思わぬ繋がりがあると知り…!?
王道の中の王道と名高い王道BL「ロッセリーニ家」の長男編であります。
恐ろしく貴族趣味なマフィアのカポにさらわれて…
ちなみに…マフィアのカポとか、任侠の血筋とか、ヤクザ設定もありますが、
ヤクザ風味は、味付け程度。あくまでも優雅、あくまでも貴族。
日本からさらわれてきた瑛ですが、幼い頃に別れた母が、ロッセリーニに嫁いでいたらしく、お屋敷の方々にも最初から身内同然に扱われていて微笑ましいです。
甘くゴージャスなBLとして有名な「ロッセリーニ家」シリーズの中でも、ひときわ甘いのが、この2冊目・三男編です。
主役の受様・ルカ君の、初期設定が姫様設定。100%の純粋培養。深窓の令嬢。
恋のお相手ってのが、超有能でクールビューティで秘書体質(執事体質)の極上眼鏡男子・35歳。
マクシミリアンがとにかくエロかったりするので大人眼鏡好きの方にかなりお勧めです。
王道の中の王道BL「ロッセリーニ家の息子」次男編です。
貴族ヤクザな長男編とは、一味もふた味も違う…今回は、お仕事BLです。
今回の主役は、攻受共に、恐ろしく働き者!ラブシーン以外は、ほとんどがお仕事シーンで埋め尽くされてます。
伊仏混血・豪奢なプラチナブロンドの、セレブオーラ全開の孔雀攻な実業家が、
ゴージャスに尊大に、老舗ホテルの経営立て直しをやってる。
仕事描写が緻密で、恋描写がおおざっぱ。そこのとこが妙にバランスが良くて、王道話なのに割と共感できる仕立てです。
『ロッセリーニの息子』のリンク作品。
主人公の祐は身寄りがいなくてバイトをしながら専門学校へ通う19歳。
ビジネスで来日したサイモンの通訳のバイトをすることになるのですが、初めてフレンチレストランに行ったり、高級スーツを着せられたり…マイフェアレディ的なお話でした。
岩本先生の作品で一番ドキドキするシーンがキスシーンの描写のような気がします。
今回もキスシーンが一番ドキドキしました。
恋シリーズ二作目。建築士×施工会社若社長。両作品とも尚史の目線で進んでいきます。
尚史がゲイで塚原がバツイチ子持ち、日本人同士の大人カップルという事もあり、悩みや障害もアダルトな感じで現実味があり読み応えがありました。
甘い大人同士の恋、仕事のできるカッコイイ年上攻め、美人でインテリっぽいメガネ受けがお好きな方にお勧めです。
今回はご褒美みたいな休息タイムのような短編集です。
三組共に攻様は華麗なる絶世美男、超セクシーなデキる男。
どこからどう見てもモテまくる(はずの)男たちが、わき目もふらずに受様一筋、何があろうと「続く男」なのは、
ありきたりだけど魅力有り。
読んでいるとリッチな気分になるし、なんとも攻め様は皆様男前で紳士!読んでいて気分がいいです。
今回は、『守護者』に登場してた東堂和輝(三男ルカの友人)の兄・桂一とアラブの王国の第二王子・ラシードとの身分違いの恋。
べたべたのコテコテではありますが金髪碧眼が、甘いセリフでジャパニーズビューティに愛を囁くシーンは胸が高鳴ります。
蓮川先生の絵が美しくて、惚れ惚れ何度も眺めてしまいます。贅沢を言えばもっともっと色々なショットを見て見たかった!!!
ロッセリーニ家三兄弟の話『守護者』に登場した和輝が主役のスピンオフ。
和輝のお相手となるアシュラフ王子はアラブ攻めでありながらも、インテリっぽい雰囲気で知的な第一印象。
蓮川さんの挿絵だけでもフェロモンが半端ない上に、話を読み進めていくと野性味も感じる。
情熱的なラブシーンも良かったが、ストーリーの骨太さにも満足な一冊。
タイトル通り、前作で「生涯、妻は娶らない」と瑛に誓いを立てたレオナルド、そうなるとロッセリーニの家督を継ぐのは誰か?という話になります。
前巻はクリスマスのお話でしたが、今作は年明けで兄弟+各パートナーがシチリアに大集合です。
皆、それぞれの恋愛模様を知らないところから徐々に知られていき、最終的に兄弟以外(瑛・マクシミリアン・礼人)が秘密を共有し運命共同体になる、というところで上巻はおしまいになります。
息子達3人とそのお相手達が、それぞれに互いの関係に気がついたり目撃してしまった!と衝撃を受けていましたが
結局のところ3カップル同士すべて全員にバレてしまいます。
ひとまず後継者問題はクリアーしそうなのでその日の夜は、3カップル共に仲良くしました。
今回の目玉はなんといっても攻め様グループの絡みそして受け様グループのパジャマパーティーでしょうか。
「誘惑者の恋」の続編です。
今回は恋人になってからの苦悩編です。
身分違い・遠距離・年齢の差・男同士とかあて馬現るなど2人の間に問題が生じてきて
かなり苦しい話になっていましたが結局は受け様の親御さんに打ち明けるまでになりました。
そしてプロポーズ!ゴージャスな世界観!
打ちだしてみるとなんだか面白い組み合わせですが2カップルのその後・・・です。
それぞれの目線展開でおもしろいです。
カバーとは反対で上巻は、桂一とラシードを中心に話が進みます。
桂一は気遣いの人だから、実家へ赴いてくれたり和輝を気遣ってくれるアシュラフ殿下に感謝の気持ちがいっぱいいっぱい。
下巻は、アシュラフと和輝が主役。
まぁ、この二人もかなり甘い二人なのですが、更にラシードカップルとは違い
既に日本の両親にカミングアウトしてるし、更に今回はアシュラフの母親にも
紹介されるお話で、結構感動しちゃいます。
書下ろしは、ラシードカップル二人の小旅行のお話で、甘いお話になっていました。
恋シリーズの最新刊は短編集になっていました。
内容は「独裁者の恋」サイモン×祐カップルの話が1番長く収録されています。
祐が訪英から2ヶ月たった頃からの二人の日々になります。
サイモンの強欲系な異母姉が出てきたり、「ロイドハウス」の後継者問題に祐が心を痛めたりするような「独裁者の恋」のまさに続編です。
これはシリーズを通して読んでからの方が楽しめます。