最新レビュー一覧

社長、新人教育してください! 社長、会議に出てください! 3 小説

海野幸  ミドリノエバ 

「そういう貴方だから、この先もついていきたいし背中を支えたいんです、私は」

ここまで続いてくれる作品になってくれて大変嬉しいです。待っておりました、新刊。
会社のこれからを見据えて新人採用をしたけれど、新人くんがなかなかに曲者で……という展開。
お仕事BLとして本当に読み応えがあるのが本当によいなと改めて思いました。もちろん同棲を始めたことによりお互いが寄りかかれる描写があったのも大変良かったのですが。鳴沢はお節介でなくちゃ、ですね。
もっともっと続いて欲しい作品で…

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エンドロールは100年後 小説

月村奎  ミギノヤギ 

「自分で思っている以上に、エネルギッシュで、太陽みたいな人です」

脚本家の怜久がスランプ脱却のために田舎に引っ越してきて、出会ったのは便利屋の蔵之介。
やっぱり月村先生の日常BLが大好きだなと再確認しました。
優しくて明るくエネルギッシュな蔵之介に惹かれていく怜久。
でも蔵之介は過去の出来事からそうではないと思っていたり。両思いになってからのお互いの嫉妬もお互い誤解が解けるまでのやり取りも良かったし、怜久が前向きに仕事に取り組めるようになれていい方向に進ん…

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Platinum 小説

冬木真魚 

「一つあれば、十分。――本当に大切なものって、一つだけでいいんだよ。たくさん持ってたら、大変だろ?」

最初はお互い都合のいい関係でいただけなのに、少しずつ染み込むように感情が変化していく様子がとても好きです。
なぜか無意識に指輪を眺めてしまう葵。出世のための結婚を割り切っているはずなのに葵のことがよぎる直人。
大切なものは一つだけで、代わりなんていらないという葵の言葉は今までのことを思うと本当に感情を持っていかれます。
冬木先生の場面の見せ方と言いますか、決め手のシーンはそこに行き着くまでの…

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fragile 小説

冬木真魚 

「そうして、いつか命が尽きるとき、最後に口にするのは、——君の名前。」

持っている側が持っていない側に全て差し出そうとして置いていかれちゃうんですよね。
普通であったら交わらなそうたふたりが惹かれあって行く様子が幼さもあって危うくて。離れてもふたりともずっと忘れられなくて。
脆くて壊れやすかった恋心がしっかりと根を張った強い想いに成長していく様子から別れていた時間きっとふたりには必要な時間だったんだなと思えます。柿本さん目線の話が最後にあるのも良いんですね。

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きれい。 小説

冬木真魚 

『綺麗』に、基準や定義なんてない。

この作品、私の中では読み返すのが他作品に比べて気合いがいるなと思います。(不眠症のいばら姫もですが)
それは冬木先生がそれだけ丁寧にこのテーマを扱い書かれているからなのかなと思っております。
冬木先生作品は心理描写が本当に丁寧なんです。
少しずつ心を通わせる剛毅と村野。剛毅とお姉さんの過去。人を愛することで生まれた悩み。トラウマとの向き合い方。切なくて、でも読み終わると心があたたかく感じます…

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Seventeen years later.: Reset 続編 小説

冬木真魚 

「神様の首根っこ掴んで待ってるから。」

Resetの続編、読むことができてとても嬉しいです。
卒業後のふたりの話。
今度こそ何があってもふたりでいることを諦めない、強い決意がありました。
隠すことなく真正面に親御さんと向き合う優悟。
周りからどんな風に思われてもそばにいてくれたらそれでいいと……。
未来を語り合うふたりがとても眩しいです。
そして、晴日の見送りたいという気持ちが本当に前に進めているんだと、このふたりなら絶対に…

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Reset 小説

冬木真魚  青城硝子 

変わらない気持ちと想いがあるなら、いつか必ず道は重なる

幼馴染みの恋人同士の留加と優悟。
わがままで嫉妬がちの留加と優等生で周りの目を気にしていた優悟があの日あのタイミングですれ違ってしまってからまた始まる、そんなお話。

あの時こうしていれば、お互いそんな後悔を悩みながら乗り越えるまでは切なくて苦しくて…でもハッピーエンドで安心しました。
これから新たな二人の関係が始まるんだなと思えるラストでとても良かったです。

こちらの作品、ネタバレ…

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愛するということ 小説

谷崎泉 

「君も…金木犀の香りが空から降って来るって…知ってるんだな」

ド深夜にボロ泣しながら一気読みしました。
音さんと出会った学生時代、がむしゃらに働いたバイト時代、音さんと働くのが楽しくてしょうがない壱。でもだんだんと一緒にいるのが苦しくて逃げてしまった社会人2年目。音さんに思わず思いが漏れてしまった元旦。音さんに全て受けいれてもらえた2月。そして……。壱には音さんが全てだったのに。壱の過ごしてきた日々が丁寧に書かれているからこそ心に刺さって抜けない作品になり…

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元カレが教育係だったんですが 小説

海野幸  麻々原絵里依 

ガチ恋製造機

先生買い。海野先生の何が好きってあっちこっちに散らばる個人的に猛烈にぶっ刺さる各種文章。思わずページを繰る手を止めて一呼吸置いてしまう言葉があるのです。だから止められないですねえ・・今回も現代日本リーマン恋話。うちの会社にこんなんいて、同じ島に座ってたりしたら、会社行くのが楽しくってしょうがないーーーーっなお話です。本編160P弱+同じカプで違うエピソード180P+あとがき。

サッカー部でキ…

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夫に気を遣うの、やめてみます。 1 小説

夏井青  小盛 

No Title

申し訳ない…好みじゃなかった。
序盤は「展開早いな〜。あと貴族ものにしては語り口調がフランク過ぎるな〜」と思いつつも、面白く読んでいました。
けれど攻・アル視点で語られるターンになると、あまりに心情の口調がフランク過ぎて、何だろう…小説というより、萌え語りを聞かされてる感じ。

決定打は、二人がようやくお互いの気持ちを吐露し、心が通じ合った場面。
アルのことを恋愛対象として見られるかわか…

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