最新レビュー一覧

パラスティック・ソウル unbearable sorrow 小説

木原音瀬  カズアキ 

完結

本編の解釈に大きな影響がある話を本編に収録しない商売の仕方には常々憤りを感じるということは表明しておかねばならない。

シリーズ完結。様々なビルア種の身体をのっとっている間、ずっとカリカリしていた彼が、最後は穏やかな生活を手に入れたのは良いとして、引き換えにした命は多過ぎるんだよな、と思う。間接的な大量虐殺犯なんだよな。それもかなり自己中心的思想の。ただただ無力のまま傷をつけられた存在もいたわ…

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パラスティック・ソウル love escape 小説

木原音瀬  カズアキ 

「甘い」という触れ込み

これだけ読むことは出来なくはないけれど、感慨深さは無いし、面白みも薄れるだろうというシリーズ5作目。あとがきでは番外編と書かれてましたね。納得。むしろこれだけ読むというよりは、これだけ読まなくてもシリーズの理解に支障はない気もする。
あとがきに完全完璧なハッピーエンドとも書かれていました……木原先生との感性の隔たりを感じる。

自分は非常に正直なところ「そうはならんやろ」と思うところが多くて…

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密計 小説

エデン・ウィンターズ  高山しのぶ  冬斗亜紀 

ラッキーの豆の木

このシリーズは話の流れが真っ直ぐで、ややこしさがないので、モノクロームロマンス文庫の中ではかなり読みやすい作品ですね。基本ドンパチがない分派手さは薄いですが、『ラッキーの豆の木』も手伝ってひと波乱の盛り上がり。本人からしてみれば"ひと波乱"なんてやさしいもんじゃないけど。

8割過ぎたあたりでもうひと展開あって、あれこのテーマで3巻まで続くのか?とヒヤッとしましたが、サクサ…

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ドラッグ・チェイス(1) 還流 小説

エデン・ウィンターズ  高山しのぶ 

続きが出たぞ

もはやいつ購入したかも記憶にないぐらいで、続編がついに発売されたのでやっとこ開きました。続編がついにと書きましたが、件の続編の発売も2023年ですね。原作シリーズは9巻で完結しているのかな?モノクロームロマンス文庫は完結させる気があるのかな?

買っといてなんですけど、表紙からして自分の好きな落ち着いたモノクロームロマンス文庫の雰囲気とは程遠く、実際ラッキーの粗野な感じがずっと苦手でした。読み…

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転生モブ召使いだったのに、ご主人様に求婚されるなんて聞いてません 小説

葵居ゆゆ  篁ふみ 

ハッピーがテーマのお話

自称モブの主人公、紀里人が、転生して仕える主人に愛されるようになるまでの経緯がじっくり丁寧に描かれた前半。
おかげでお話の世界にしっかり入れました。
せっかく両思いになったのに、「自分はキリトではないし…」とモヤモヤしている紀里人に
「俺が好きになったのはキリトではなく紀里人だ」
と答えたディートがかっこよかったです!
紀里人が転生してきたのが敵対勢力の仕業だったことは予想外でびっくりし…

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人渣反派自救系統 クズ悪役の自己救済システム 小説

墨香銅臭  さくらもち  呉聖華 

師尊の心の声が可愛い。おもろい。

師尊の心の声と状況がつぼ。
くそぉ、なんでだよ!となりながらツッコミや文句を思いながら頑張ってる師尊がかわいい。
時々、洛冰河に対して可愛いとか撫でたいとか悶々としてるのもいい。圧倒的愛でてる感があっていい。
後半にかけてすれ違いも相まって必死に洛冰河から逃げ惑うのも最高に可愛い。
洛冰河の拗らせていく。師尊に詰め寄っていく感じもまたいい。悲鳴が出ちゃいそう笑

1

放蕩な王の予期せぬ純愛 小説

佐竹笙  もちゃろ 

龍たる王が追いかける雲。恋と、事件と、親子の愛に深く心打たれるファンタジー

ああ…やっぱり、佐竹笙先生のファンタジーが大好きです。

南アジア/中国の南方をイメージされたという世界観、
長髪×長髪という個人的に大好きな攻め受け設定に気分も上がり、
夢中で読み耽りました。
以下、興奮のままに書き綴ります。。

元遊び人の攻め。無自覚に昔から受けに惹かれていたことにやっと気付き、
本気の恋に身を焦がすー

そんな二人の恋物語に、ザイ(攻)の兄である前王・ウ…

3

BL小説アンソロジーVol.2 アオハル 小説

豪華な作家先生の小説雑誌

ラインアップが好きな先生ばかりで豪華!という事で電子書籍専用雑誌を初めて発見しましたが購入しちゃいました。
どのお話もアオハルらしくて好きで大満足でした。特に月村奎先生が安定で好きだし、海野幸先生のは可愛かったし、川琴ゆい華先生はファンタジックで引き込まれました。貴志先生は初読みでしたが、好みのお話で今後色々読んでみたいなーと思ったので、こういう出会いも雑誌ならではで良いですね!

以下、ネ…

2

おいてけぼりのオメガは偽りの夫に愛されたい 小説

雨宮里玖  大庭アキル 

ご褒美大盛り

エックスで、文字数をなんと9万も足されたと知り、楽しみにしていました。
普通、9万文字あるだけで一冊の本なのでは?と思うのですが、この新装版にもアンソロジーの部分を入れてくださったことで、読者の願いは叶えらました。
「おいてけぼりのオメガは偽りの夫に愛されたい完全版」をありがとございます。
心より雨宮先生に御礼を申し上げます。
そんな正座な気持ちで開いた完全版。本編の感想はアンソロジーの際…

3

美しい彼 小説

凪良ゆう  葛西リカコ 

いじめ描写リアル

とても素敵なお話しです。
BL小説で評価ナンバーワンなのも頷けます。
まず心理描写がとても丁寧。実力のある作家様なので本当に言葉のリズムも美しく、それでいてさらさらと読めてしまう。
アヒル隊長のシーンは切ないけれどすごくかわいいですね。
ちょっといじめ描写が可哀想な部分はあるのですが……
こういうキツいシーンの先にある幸せや未来を見られるのはとても嬉しいですね。
キモキモ言われても清居…

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