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チ点日子
ぱるりろん
ネタバレ
「5分後に孵るのを待ってる」を読んで、違う作品も読んでみたくなったので購入しました。 そのときとは絵柄が変わっていましたが(線も違う)、やはりとても個性的な作風でした。 主人公は格闘技(ジークンドー)が得意な男子高校生みなと。道場が治安の悪い町にあり、そこで知り合ったフリーター2人と三人でいつもつるんでいます。 あるとき肝試しでとある廃ビルの屋上に行ってみたところ、屋上で名前のない男と出会い…
大学生の孝己は幼馴染みの沙世と暮らしている。沙世はいつでもどこでも突然眠ってしまう病気で、孝己はまるで母親のように微に入り細に入り沙世の面倒を見ている。 沙世がいつでも自分を頼れるように、優しくくるむようにして日々を過ごしてきたけれど、そういう意味で沙世を好きな気持ちを持て余す。 一方で沙世の方も、孝己が自分の前から去ったらどうなる?などと考えるようになる。このままで居たい気持ちとのせめぎ合い…
Sakura0904
ラフなタッチではあるのですが、とても印象的な瞳の描き方と間の取り方で物語にぐっと引き込まれました。ナルコレプシー的な症状を持つ沙世への刷り込みの結果を、孵化に例えるのがユニークでもあり、ちょっぴり切なくもあり。こんな特殊な条件が揃っていなければ、ありえない関係性だったかもしれない。でも、そういう運も含めて人生なのだと思っています。きっかけとか、意味とかを考えてはいけないわけではないけれど、お互い…
muzi
作者さんの前作が大好きで、こちらの作品も一話を読んだのですがちょっと好みのCPじゃないかも・・・と思ってそのままだったのを単行本になっていたので意を決して購入。 結果、気付いたら読みながら泣いてました。しんどい。 やっぱりチ点先生の漫画、唯一無二の世界観ですごい。 BLとして萌えを求めて読む物語ではありません。 受けの境遇が軽やかに静かにしんどいです。 でも、色々考えさせられる。 …
kaya。
前作の「5分後に孵るのを待ってる」を読んで、 あの心臓を抉られたような感覚が忘れられなくて。 高校生のみなとは友人と一緒に忍び込んだ廃ビルの屋上で 服をはだけて笑顔でタバコを吸う変な男に出会います。 男は名前がないというので名無しの“なな”と名付けることに。 以来、ななに会うために廃ビルを訪れて一緒に過ごすみなとでしたが、 ある日、意識が朦朧としたななから襲い掛かられて…。 …
あさだ2枚
同人誌からの商業化作品としてとっても良い塩梅でした。同人誌からの作品は曖昧な完結が多い気がするという勝手な先入観を抱いているのですが、商業でよく見る設定や展開ではない作家さんの描きたいものがストレートに描かれている同人作品の旨味もしっかりあり、かつまとまりが良くすっきりと完結しています。強めの設定(病気)も悲劇的にしすぎず、かといって軽く描くわけでもなく、漫画がうまいなぁ、と。登場人物の描きわけも…
haruchan3
独特な絵と「場所や時間関係なくどこででも寝落ちてしまう」という特殊な体質を持つため、ひとりでは何もできない受けという新しい設定に惹かれ購入しました。 今作品がチ点日子先生にとってデビュー作だと聞いてびっくりするほどの高クオリティです! ほとんど植物状態な沙世(受け)。 体質のせいで常に眠たそうな雰囲気を発しているため、勘違いしそうですが、実はかなり男前。思っている事は、はっきりと言える健…
かふかふ
表紙が可愛くて一目惚れして買いました。買ってよかったです。 "性行為=恋愛のゴール、愛情の表現の最上位"的に描かれることが多くなるのが恋愛漫画の常ですが、これはそんな感じがしなくていいなと思いました。性行為をどうするかが2人の交際においての争点でしたが、それはたいしたことではないというふうに描かれているのが面白かったです。好きでお互い以外ないから一緒にいたい。たとえインプ…
おぶもいもい
幼馴染の距離感ってどういう感じだったっけ…?と、考えてしまうくらいとても距離が近いふたり。でもそれは物理的な近さで、心が微妙にすれ違ってしまう様子はまるで親子のようで…そんな不思議な関係を続けていた孝己とさよが共に気持ちを変化させていく、そんなお話だったなと思います。 ネックになっているのはさよの病気なのだけど、孝己はそれを通してさよを見ているから深く踏み込めない部分があって。 さよをいつ…
たまごりんご
二人の関係性にしっくりくるオチで読了後の余韻も非常に心地よかった。 二人の布団にくるまれているような安心感とちょっとの痛みがこちらにも伝わってきて最高!