砂原糖子さんのレビュー一覧

スリープ 小説

砂原糖子  高井戸あけみ 

トラウマがっつり

 初め倉知のトラウマにビビリ、辛かっただろうなーと思ったのに、さらに上を行く上木原の過去。号泣モノか!! と思いつつ読んだのですが、切なくはあったけど涙があふれることはありませんでした。
 それでも、電車で読みはじめて止まらなくなり、降りたのちもホームで読んで(危ないって!)、目的地に着くまで時間があったので喫茶店に入りカフェオレを一気飲みして、活字を追いました。
 登場人物は、いい人もそうで…

0

スリープ 小説

砂原糖子  高井戸あけみ 

睡眠障害

作品タイトルの通り睡眠に関係する高校生2人の話。
攻め・上木原は不眠症。夜は眠ることができず、眠れたとしても浅い睡眠ですぐ目が覚めてしまいます。
反対に受け・倉知はナルコレプシーという発作的な眠気が襲ってくる睡眠障害。発作はいつどこで起こるかわからず、眠ってしまったらすぐに目を覚ますことができません。また、カタプレキシーで感情の起伏で睡眠に引きずられてしまうことも。なので倉知はいつも無表情です…

1

真夜中に降る光 小説

砂原糖子  金ひかる 

野良猫もよい猫になる

全身ピアスに金髪、三白眼の受けってどうなのよ~!!
津久井の気持ちにモヤモヤを抱き一度読んで放置しましたが、熟成した頃と思い読み返すと、いい具合に熟れてました☆

新二の外見描写に綺麗とか一切でてこないんです。
上記に書いたような表現で、一部「笑うとかわいい」とあり
金髪を黒く戻してピアスをはずすと、女の子がほほを染める。。
仮にも8年もホストやってるので、悪くはない外見だと思うのです…

3

スリープ 小説

砂原糖子  高井戸あけみ 

悲しすぎた二人、この後は幸せになってほしい

それぞれが逃れられない過去に囚われ、睡眠障害を背負いながら生きている倉知と上木原。
カウンセラーにすら言えない過去の傷。
お互いのことを大切に思いながらも、単純に心を開けない理由。
誰も彼もが頑なで、もう少し楽な生き方ができるんじゃないかと言いたくなるような展開の中、ナルコレプシーの発作の最中に倉知が強姦?された事件から絡んだ糸が解け始めます。

どこで睡眠に陥ってしまうかわからないナル…

2

恋雪 小説

砂原糖子  木下けい子 

湊だけにまさに“港”のような男

砂原さんの島モノBL
『純情アイランド』とは、またぜんぜん違う雰囲気で
シリアス展開でした。

北の離島が故郷のふたり。
同級生はふたりだけ。
幼なじみで、親友で、恋人で、おのおのがすべてだったのに
攻めが東京に出て変化してしまう・・・

流されるまま身体と心を奪われた受け。
攻めの心変わりに傷つきながらも受けは従順で引き際がよく消えるけど
芯の部分では、ずっーーーーーと攻め…

9

スリープ 小説

砂原糖子  高井戸あけみ 

割れ鍋に綴じ蓋

砂原さんはこのお話を当初「ラブラブコメディ」のつもりで
書かれていたそうですが。
仕上がりはとってもシリアス。

眠り病の倉知と、不眠症の上木原。
正反対の睡眠障害を患う、二人の高校生の恋。

倉知と上木原の睡眠障害は、精神的なものが原因です。
その原因が何か、それは作中で明らかになりますが。
二人が抱える心の闇が、重くて暗すぎて……

トラウマになった事件や行為について…

1

スリープ 小説

砂原糖子  高井戸あけみ 

砂原さんにしてはシリアス

病気持ち高校生二人のラブってことで、砂原作品としては珍しくシリアス。
文体も、主人公・倉知の性格を反映して硬く突き放した感じなのが珍しい。
でも、あくまでも、ラブコメディの砂原さん比で「シリアス」なので、
過去のトラウマとして起こった事件は、かなり痛い事は痛いが、
読んでいるこっちまで目を背けたくなるような、酷い描写はされていない。

この本、挿画が高井戸明美さん。
で、お話そのもの…

0

セブンティーン・ドロップス 小説

砂原糖子  佐倉ハイジ 

キュンとして泣けてしまった

読み始めて、何度胸が掴まれて涙ぐんだことか、切なかったァ~!

ヒロは母親がいなくて、父親も大病を患った為に頑張って母親役をこなしていたので、我慢することが当たり前になって、自分の気持ちを吐露することが苦手だったのですね。
また侑は転校が多かったのかな?水商売の母との二人暮らしでさびしかったのでしょうね、それで誰にでも愛想のよい人当たりのよい人になってしまったんですね。
そんな二人の、本当…

2

滝村くんと森尾くんのそれから、 小説

砂原糖子 

もっと続きを……

本編を読んだ時に滝村×森村のスピンオフ作品が
出るんじゃないかと思っていましたら、同人誌で!

白ブリーフで清純な森尾くんに、
滝村くんはなんと無体なことを!萌えました(笑)

そして情事後に恐妻化した森尾と、
尻に敷かれる気配がプンプンな滝村がいいですね。
この二人のお話もまだまだ読んでみたいと思いました。

0

セブンティーン・ドロップス 小説

砂原糖子  佐倉ハイジ 

本当の恋を知った二人にキュンキュン

出会いは小学4年生。
しかもたった2ヶ月で引っ越してしまってそのまま。。。

そんな二人が再び高校で再会するんですが
その時はお互い、自分の気持ちには全く気づいてなくて
でもなぜかお互いの事が気になってたりして、と
ザ青春時代!みたいな甘酸っぱい感情が見え隠れして
キュンキュンします。

物語はほぼ広久(ヒロ)視点で語られているんですが
ときおり江里口視点で語られる彼の心情が

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