砂原糖子さんのレビュー一覧

斜向かいのヘブン 小説

砂原糖子  依田沙江美 

とても読み心地がいい小説

羽村みたいなタイプ、現実で付き合おうってなったら、めんどうくさくてしょうがないだろうなー、と思うんだけど、そんな羽村が気になって仕方ない攻めの久絛がとてもいい。
適度な距離を保ちながらゆっくり親しくなっていく過程がじわりじわりと萌えを高めてくれて、とうとうお互いが嫉妬をし合う場面は、もう最高。焦れったい二人だっただけに、抑えに抑えた欲求が爆発する感じの濡れ場にもドキドキした。

ストーリー的…

0

恋愛できない仕事なんです 小説

砂原糖子  北上れん 

お仕事と恋愛のバランスがちょうどいい

お仕事ものって萌えとのバランスが結構難しいと思うんだけど、これは、どちらもいい感じ。
バディとして一緒に張り込みしたり、聞き込みと称して飲みに行ったり、仕事を通して自然と相手を理解して距離を縮めていくのがいい。
受けはそこそこいい歳なのに鈍いというか、恋愛音痴なところがある。
だけどボーッとしてるわけじゃなくて、生真面目に内省して、それをきっかけに犯人の心理を分析する。仕事上での心の動きが恋…

1

言ノ葉ノ花 小説

砂原糖子  三池ろむこ 

よかった(泣)

切なさ200%って…と思いながら読んで、読み終えた感想は
「うう…そりゃ泣くわ、こんなの」でした(笑)。ホントに泣いた。

二本のお話に分かれていますが、どちらもテーマは、人を信じることの困難さ。結局人って、言葉から相手の本心を推し量るしかないのだけど、余村はまさにその言葉を信じられないから、こんなに裏表のない長谷部にすらなかなか心を開けない。
能力を失った余村が、心が読めないせいで仕事も…

0

恋煩い 小説

砂原糖子  志水ゆき 

男前同士のガチンコ勝負

いやー、これ大好き! こういう攻✕攻なら全然オッケー、と思った作品。
まったくレビューもなにも読まずに読み始めたんだけど、それがかえってよかった。

まず冒頭、淫靡であやしいシーンから始まって惹きつけられた。壁に開いた穴から隣人の男の自慰行為を覗く男…。
これってアレか? 覗き穴からアレコレしちゃう変態的なやつなのか? とドキドキ。覗きという行為自体は確かに変態っぽいんだけど、それは恋心(…

2

Chara BIRTHDAY FAIR 2019 C キャラ文庫創刊22周年記念バースデーフェア小冊子 グッズ

「花屋+次男」+猫屋敷先生+きゃっきゃ女子大生

2019年バースデーフェア小冊子のC。フェア参加店で既刊1冊購入するともらえます。猫屋敷先生もパブリックスクールのSSも大好きだったので神.特にパブリックスクールの番外編が面白かったです!

1.毎日晴天! 番外編
  花屋が来シーズン、デートで東京ドームに行こう!と考えているのを、
  全力で丈兄と真弓ちゃんにとめられるお話でした(爆笑)

2.猫屋敷先生・・ 番外編
  本編大好…

3

職業、王子 小説

砂原糖子  小椋ムク 

風景描写が綺麗です

砂原さん×アラブというのがあまり想像できなかったけれど、テンプレアラブではなくて良かったです。
アラブ攻めじゃなくて、アラブ受けだし。
小椋ムクさん×アラブというところも、これまた新鮮。
ずっと積み本にしてて電子の本棚に並ぶ表紙を何度も目にしていたのだけど、あらすじを見るまで「アラブもの」だとは気づかなかった。

わがまま王子にかっさわれて、異国で性奴隷にさせられ、夜な夜な王子様にご奉仕…

0

シガレット×ハニー 小説

砂原糖子  水名瀬雅良 

萌えきれず

年下ワンコ攻め×美人ツンデレ受け(しかもツナギが似合う美人♪)という組み合わせは、めっちゃ大好物なので萌えるの間違いなし!と思って読み始めたんだけど、どっちのキャラにも、共感できないところがあり萌えきれず不完全燃焼です。

彼女が出来てはすぐフラれを繰り返し、元カノの数だけはやたらと多いノンケの後輩・浦木に長年片思いし続けている先輩の名久井。
浦木は「先輩が女だったら彼女にするのに」だの「ホ…

1

アンダーエール! 小説

砂原糖子  小椋ムク 

BLに出てくる女の子が好きな方は是非

結論から言うと、ツボが合わず主役2人には萌えませんでしたが、脇役の女の子たちが良いのです。

主人公の受はイケメンの長身設定ですが、中身はさほどイケメンじゃないです。
フェミニンというか、女々しいというか。
ウジウジぐるぐるしていて、しゃきっとしない。
人のせいにもするし、はっきり言って弱い。
精神的に成熟していない青さでいっぱいです。

攻は朴訥で心情が読みづらいです。
彼もま…

1

世界のすべてを君にあげるよ 小説

砂原糖子  三池ろむこ 

刹那的な時間に受けは何を思い、攻めはどう見てたのか。

あらすじにも書かれているように駆け落ちしたカップルのお話です。

寂れた町で周囲には兄弟と偽り淡々とした日々を送る。
"駆け落ち"というドラマティックな恋物語の割には空気感が…あ、あれ?
どこか少し影を落とし淋しさを纏うように展開していきます。

駆け落ちの終着点は一体どこにあるのかドキドキしながら読みました。

攻めは大学1年生。
受けは7歳年上の看護師。

3

青ノ言ノ葉 小説

砂原糖子  三池ろむこ 

言ノ葉シリーズ未来編

言ノ葉シリーズを全く読んでなくて悩んだのですが、設定が未来と聞き購入。最後の1文がとっても好きだったので萌よりですが萌2にしました(あのセリフが無かったら萌かな)。
訳ありで偏屈になった元発明者と彼に寄り添おうとする青年のお話、本編270P弱+その続き75Pほど+あとがき。

西暦2318年、地球の人口は300億人を超え、人々は地上から遠く離れた高い階層の上で暮らしていて
地面に触れたこと…

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