砂原糖子さんのレビュー一覧

夜明けには好きと言って 小説

砂原糖子  金ひかる 

ホストものが上手くなってる

『優しいプライド』を読んだときに、「砂原糖子さん、ホストのシステムとかあんま分かってないんだなぁ」と思ったんですが、今作品を読んで、「おおっ」と思いました。さすがプロの作家さん、取材したんでしょうか、進化してましたw
ホストものですが、なぜかお水な空気感がなかった。砂原糖子ワールドは、どんな汚れた世界をもしっとり切なくて優しい空間へと変えてしまう、そんな気がします。もちろんいい意味で。

ふとした…

1

真夜中に降る光 小説

砂原糖子  金ひかる 

チンピラのツンデレ

『夜明けには好きと言って』のスピンオフ作品です。
こっちの作品のほうが好きでした。
『夜明けには~』では、ただのイヤなやつだったチンピラホストが主人公(受け)です。この作品を読んでなかったら、永久にキライなままだったと思いますw

身体中につけてるピアスは、主人公にとっては身を守るためのヨロイ。
攻めは空間プロデューサーをやってる、優しくて懐の深い男だ。やさぐれてトゲだらけの主人公の心に少しずつ入…

2

優しいプライド 小説

砂原糖子  門地かおり 

砂原糖子さんらしい作品

砂原糖子さんの作品は、つくづく癒し系だなァと思います。砂原作品にはコメディタッチのものもあるけど、それよりもしっとりじっくりした小説のほうが向いてると私は思う。
そういう意味でこの小説は、砂原糖子さんらしい作品だと思いました。

主人公は売れっ子のホスト(受け)です。
交通事故にあい、その相手が中学時代の同級生(攻め)で、医者をしている。医者は同居を言い出し、面倒を見てもらうことになる。
真面目な…

4

再録集1 小説

砂原糖子 

商業誌続編を集めた再録本

商業誌で発表された『ナルシストシリーズ』『ミスター・ロマンチストの恋』
『優しいプライド』の続編を集めた再録本です。

どのお話しも本編で紆余曲折あり、結ばれたカップルのその後なので。
基本的に甘めな雰囲気で、読んでいてニヤニヤ。頬が緩みっぱなしです。
しかし『LOVE>PRIDE』(『優しいプライド』続編)は、
少し痛くて切ない系でしょうか。

ちなみに今回の再録本はナンバー「1…

0

純愛ナルシスト 小説

砂原糖子  影木栄貴 

イイ感じ

抱かれたい男ナンバーワンのトップアイドル(童貞)と、尊大なマネージャーの恋です。
コミカルでテンポよく進む、心地よいストーリー展開でした。
「言ノ葉ノ花」しか読んでなかったもんで、作風のギャップにちょっと驚きましたけど。
瀬名くん好きです。タイトルそのまんまw
恋愛感情を自覚するまでの焦れったさも好き。エロ要らないぐらいだった。

1

恋するナルシスト 小説

砂原糖子  影木栄貴 

愛すべき鈍感

面白かったー。
「純愛ナルシスト」の続編ですが、色んな意味で前作よりも更にパワーアップしてました。切なさもユーモアも。
メインキャラも脇役も、いい味を出してました。
イケメンのトップアイドル瀬名くんの鈍感さには、笑いを通り越して涙が出ます。イライラする鈍感さってあるんですが、瀬名くんにはそれがない。こういう鈍感さ、めっちゃ好き。
せっぱ詰まってから言った守島の告白も良かったです。そこまでの長いすれ…

1

ミスター・ロマンチストの恋 小説

砂原糖子  桜城やや 

朋巳がいい

ストーリーは面白かったんですが、萌えきれなかったかも。
主役二人の性格が、いまいち好きになれなかったからかなァ。年上ワンコ受けも年下攻めも好きなんだけど、微妙に私の好みとはズレてた。ウジウジっぷりとかワンコっぷりって、ハマったら悶絶するほど萌えまくるんだけど、ずれてたらちょっとウザくなってしまう。
ただ、千野の親友の朋巳が好きだったので、少ない登場シーンを待ちわびつつ読みましたw

2

純情アイランド 小説

砂原糖子  夏目イサク 

面白かったぁ

砂原さん、天然で鈍感な受けを使ったラブコメ、上手いですねー。何回も声出して笑いました。「純愛ナルシスト」「恋するナルシスト」の瀬名くんも面白かったもんなァ。
島モノで幼馴染みモノです。
崎浜に10年以上恋してる比名瀬と、それを迷惑に思ってる崎浜。
比名瀬のキャラが好きだ。美形で可愛くてマヌケで、大金持ちで頭が良くて、鈍感で馬鹿。
比名島の神様に乾杯。

3

204号室の恋 小説

砂原糖子  藤井咲耶 

面白いです

キューンとしました。
偶然のダブルブッキングで同居することになった、29歳の柚上(受)と20歳の片野坂(攻)の恋です。
柚上は萌える年上受けの見本みたいな感じの性格です。ノンケで、ツンデレで、プライドが高くて、さみしがり屋で、心配性で。
片野坂もガンガン攻めるタイプじゃない。
お互いに気を使い、相手を伺ってしまうから、ジワリジワリしか進みません。そこが焦れったくてキューン。
部屋にある信楽焼のタヌ…

2

野ばらの恋 小説

砂原糖子  小鳩めばる 

いいお話だった

主人公の椛代に、「萌え」ではなくて、人間臭いリアルな魅力を感じた。
地位もあり、お金もあり、容姿にも恵まれてる椛代は、自分に自信がある。恋愛も好きなようにしてきた。いるいるこういうタイプって言いたくなるようなタイプ。友達にするには楽チンなタイプ。
そんな椛代が恋したのは、接触嫌悪症の三園。三園は老人ホームの園長だ。
ケガをした三園を無理やりおぶって、「馬に乗ってると思えばいい。なんならヒヒンと鳴こ…

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