砂原糖子さんのレビュー一覧

夜明けには好きと言って 小説

砂原糖子  金ひかる 

コンプレックスからの解放

ホストクラブが舞台の再会ものです。トラウマを持つ受けの視点で話が進んで行きます。白坂一葉(受)は、顔に対するコンプレックスに苦しんできました。それは、幼い頃に、義母に「気持ち悪い顔」と言われたことに遡ります。たかが顔、とは言えないですよね。義母の言葉は、「器量が悪い」という意味で発せられたものではなく、生さぬ仲の子供に対する悪意(とその母への嫉妬)から出たものでした。顔とは、その人を代表するもの。…

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ラブストーリーで会いましょう 上 小説

砂原糖子  陵クミコ 

恋童貞はやっかいすぎる…!

上芝は、旅行に行くならモンゴルやジャマイカな超自然派男です。
しかし配属されたのは何故か女性誌の編集部…。そこで、連載小説の作家の担当になります。
この作家というのが、女性に大人気の恋愛小説家・庭中まひろ。
庭中は、何でも朝決めた時間通りに行動しなければならないガチガチの自作マニュアル人間。
決めた時間ぴったりに帰りたいからとタクシーを遅く走らせたり、
突然の来客やご近所迷惑にひどく神経…

2

15センチメートル未満の恋 小説

砂原糖子  南野ましろ 

タネ明かしに脱帽

あらすじ通りファンタジーですが、ファンタジーでない!
…と思います。小さくなったタネ明かし(?)を読んだときに私はすごく納得しました。BLは基本ファンタジーだと思いますが、設定に説得力があるとすごく読みやすいですし、冷めてしまう瞬間というものを体験しなくて済むので重要な要素だと思います。キャラのかわいさとかイチャコラな萌えとかもばっちりですが、読み物としての論理性とか設定の矛盾のなさみたいなもの…

2

15センチメートル未満の恋 小説

砂原糖子  南野ましろ 

ミニチュア好きなら萌えるはず!

美術館の階段から落ちた弾みでいきなり身長15cm弱になってしまった雪見くんと
そんなとんでもない状況にも全く動じる事のない無口な伏木野くんの
奇妙な共同生活の様子がなんともかわいい作品です。
食玩などのミニチュア好きには
小さくなっちゃった雪見くんを見てるだけで萌えられますw

で、意外な萌えどころが
この二人のちょっと盛り上がっちゃったシーンw
当然、このサイズの差では普通にいた…

2

言ノ葉ノ花 小説

砂原糖子  三池ろむこ 

ご、ごめんなさい…

あの…皆様が神評価(レビュー書こうと思ったら全員が神評価でびっくりした)なのに…
私だけ中立って…ホントすみません。。
でも私あんまり萌えなかったです。期待しすぎたのもあったかも。
砂原さんの代表作なんでかなり期待してたんですよ。
何がダメって、余村のうじうじキャラがだめというか…
他人の声が聞こえる苦しみとか、それがまた聞こえなくなってしまった苦しみとか、
そういうものは私にはもちろ…

6

ラブストーリーで会いましょう 上 小説

砂原糖子  陵クミコ 

自分の事は、自分が一番わかっていない

固く閉ざされている、まひろの心。
いくら自分の気持ちを、自分では認識できなくても、
小説家として売れているって事は、芯には情愛に溢れた豊かな世界が隠されているに違いなくて、

上芝の持っている鍵は、まひろの心を開ける鍵
ちゃんと合っている鍵を持っているのに、どうしてうまく扉が開かない?

続きが、気ーにーなーるーーー

1

メランコリック・リビドー 小説

砂原糖子  ヤマダサクラコ 

切ない…

うほっ、レビューがいっぱい。さすが砂原糖子さんだなァ。
『センチメンタル・セクスアリス』の番外編ですが、完全に本編を越えてました。めちゃくちゃ切なくて、めちゃくちゃ面白かったです。
砂原糖子さんの作品のなかでは、『セブンティーン・ドロップス』に次いで、好きな作品となりました。

主人公には、ずっと好きな人がいる。九つ年上のカメラマンで、亡くなった兄の恋人だった男だ。
健気で芯の強い、一途な受けです…

9

15センチメートル未満の恋 小説

砂原糖子  南野ましろ 

住んでみてわかる・・・

かたや12分の1に縮小されてしまった人形サイズの雪見(建築模型製作業)。
結構な俺様で、鼻持ちならない嫌な奴だったみたいなのですが・・・。
かたや普通サイズでも十分大男の大学時代の同級生・伏木野(ドールハウス作家)。
朴訥、無口、純情、唐突、ワケあり、雪見大好き、結構強引、不言実行型。

夢だと自分に言い聞かせながら始まるお話なので、お話のほとんどがこのサイズで展開します。
ポケットに…

1

15センチメートル未満の恋 小説

砂原糖子  南野ましろ 

楽しく読みました

 同じファンタジーでも「言丿葉丿花」とは全く違って、楽しく笑いながらサクサク読んじゃいました~。

 15センチ未満の体になって、ドールハウスに住む。

 そりゃあ、伏木野にしてみれば自分が作ったドールハウスに、自分の大好きな人が住んでいるって、可愛くてたまらないでしょうね~。
 小さくなった雪見にしてみれば、猫に追いかけられるし、仕事は出来ないしで、不便なことこの上ないのですが……。そ…

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15センチメートル未満の恋 小説

砂原糖子  南野ましろ 

バランスが良い。

初めて読んだこの作家さんの作品がコレって、間違っていたでしょうか!?
今回は”イロモノ部門”入りを目指して書かれたとの情報が、あとがきに・・・
これが”いつもの作風”って訳じゃないんですね!

15cm未満の人間って設定はファンタジーですが、読んで行くと、思ったより突飛な感じがしません。
すでにBLはファンタジーだからっていう前提があるからかもしれませんが。

ドールハウス造りの才能…

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