沙野風結子さんのレビュー一覧

蜘蛛の褥 小説

沙野風結子  奈良千春 

意外に硬派でしっかりした読みごたえがあった!

ヤクザBLにはときとして硬派でしっかりしたモノがあるんですが、これもその一例かと。
沙野先生は初読みな上に、ラピス文庫ですからして、大して期待はしてなかったんですよ。

――がっ!骨太なエロスですね、これは。
検事とヤクザっていうのもありそうでない組み合わせなんですが(刑事とヤクザはありがち)

検事の神谷が片思いしている木下
神谷の恋情に気付いている木下
そして神谷を凌辱した久隅…

4

獣の妻乞い 小説

沙野風結子  実相寺紫子 

二人の愛が起こした奇蹟

良かった!もう言葉で言い表せないくらい良かったです!
今まで読んだ沙野さんの作品は自分の中で高評価なものがほとんど。その中でもこの「獣の妻乞い」はダントツです!
沙野さんが素晴らしい作家さんであることを再認識しました。

萌えるシーンが山ほどありすぎて全部書き出すことは不可能!もう始終萌えていたと思って頂ければ(笑)
皆さんのレビュー同様、飛月が尚季の精液がついたタオルをしゃぶりながら自…

13

吉原艶情 小説

沙野風結子  北上れん 

沙野先生どうしちゃった?

薄いです。
いつもの沙野テイストを期待して読むとびっくりするほどに。
いわゆる“受が花魁”というセオリーどおりの遊郭ものでなく、攻キャラが花魁。
この設定自体はBLでは結構珍しいと思うので、話の展開次第ではもっといろいろやりようもあったのではないかと思うのですが。

とにかく、薄味。
文体も“一行ごとに文頭”という(これは文章力のない人の書き方)BLによくある書き方になぜか変えた(?)…

3

君といたい明日もいたい 小説

沙野風結子  あじみね朔生 

記憶喪失もの

今まで読んだ沙野さんの作品の中でこれは甘めな作品だな~という印象。
記憶喪失ものには付き物のトラウマ。そしてある瞬間に浮かび上がってくる記憶の断片。
最初はわくわくしていたのですが、須藤の存在が出てきた時点でちょっと展開が予測できてしまい楽しみが半減してしまいました。なんというか、須藤の胡散臭さが全開なんですよ(笑)

あとあらすじを読む限りでは、詰る恵多を前に章介が豹変して嫌な男になるの…

3

吉原艶情 小説

沙野風結子  北上れん 

設定はドストライクでしたが……。

表紙と作者さんとあらすじ。
この三つから少々期待しすぎていたために、私はあまり楽しめず勿体ないことをしてしまいました。
というのも、パラレルとはいえ昭和初期の時代もの、しかも吉原と特高なんて設定で作者が沙野風結子さんとくれば、正直かなりヘビーな話を期待してしまっていた訳です。
勝手に自分でハードルを上げてその結果、粗ともいえないような部分が目についてしまいました。

以下、こうだったらな…

0

上海血華 小説

沙野風結子  小山田あみ 

受キャラが可愛いと滾る(その2)

「上海散華」のスピンオフ作です。
散華と同じく、こちらも受キャラが非常に可愛く、萌えました。

こちらの主人公は散華で主人公・炎爪の腹心の部下として登場した、淋(受)。
名前が“さびしい”だなんて、そこからしてもう薄幸の香りがプンプンしますが、物語の内容も概ねその通りです。
攻はやはり散華に敵として登場した、英冥。
この英冥も淋も拳法の達人という設定で、英冥は淋の家族の仇なので、二人の…

3

上海散華 小説

沙野風結子  小山田あみ 

受キャラが可愛いと滾る

沙野先生の作品はいつも、良くできた映画を見てるようで、最後まで飽きずに引き込まれたまま終わります。
この作品も御多分に漏れず、良作でした。安心の沙野クオリティ。
「上海散華」とシリーズ作の「上海血華」の文庫版は同日の発売で、どちらを先に読んでも問題ない、とあとがきにはありますが、時間軸は「上海散華」→「上海血華」なので、やはりこちらを先に読んだほうがいいと思います。

公爵家の嫡男・晶羽(…

1

吉原艶情 小説

沙野風結子  北上れん 

発想は神!しかし、好みとなると…

タイトル『吉原艶情』でとある映画を連想し、【たった一人のひとのために火を放った】ではとある浄瑠璃芝居を連想して勝手にイメージを膨らませ過ぎたのがいけなかったのかしら…。
ニュアンスの違いに戸惑ったまま読完…。火は火でもそっちかい(゚∀゚ゞ)その発想はなかったw
様々な要素を一つ一つ見ていくと、魅力的なお話なのには間違いないのですがね。
今回は自分の好みではなかったようで中立とします。

0

タンデム ~狂犬と野獣~ 小説

沙野風結子  小山田あみ 

ドS.っぷりがもう少し見れたらな

あとがきにある「セクシーでドライめな受」というという意味では
まことに正解なまとなりになったのではないでしょうか。
読後のイメージとして、そう言われればそうかも。
な一冊でありました(*´∀`*)ヘイヘイ

お話は、警視庁公安部の凶暴なSキャラな受と~なお話であります
シチュエーションとか、プレイとか、よくよく考えてみれば
コアなネタが多いような気がします。
なのですが、いかんせん…

3

吉原艶情 小説

沙野風結子  北上れん 

清廉潔白堅物男が愛した男花魁の本当の顔は?

鞭打ちがかなり頭に残るストーリーでした・・・そうです拷問です。
個人的にこの手の拷問系は苦手なんですよ。
いくら内容的に良くても、SMとはちょっとニュアンスが違う拷問は萌え下がります。

お話は特攻警察の受け様と、男花魁との己を犠牲にしても相手を助けたいなんて言う
内容だと思います。
それに、民主化運動や反政府運動などを背景に、吉原を担当していた受け様と
金髪碧眼の年下攻め様との愛と…

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