沙野風結子さんのレビュー一覧

タンデム ~狂犬と野獣~ 小説

沙野風結子  小山田あみ 

灼けたガソリンの匂い…loveまではまだもう少し

以前からハードな攻x攻BLとして有名な本作、読みたい!と思ってました。
遂に読めた〜。
主人公は『公安の綺麗すぎる狂犬』靫真通(ゆぎ まさみち)。
甘さは皆無のクール眼鏡。
靫の新しいターゲットは、新興宗教の「礎苑教」。
レゲエパーティで若者を集め、音楽で洗脳し、大量に入信者を増やしている。テロの予感…
その捜査の過程で出会った「藜(あかざ)組」の構成員・峯上周(ほうじょう あまね)。…

2

チェンジリング~妖精は禁断の実を冥王に捧げる~ 小説

沙野風結子  奈良千春 

またしても壮大な物語が始まりそうで期待大

今年、ふたつのシリーズ物が完結した沙野さんですが「新たなシリーズの始まり?」と思います。
あとがきを読む限りにおいては『売れたら』なのでしょうけれども。
でも多分、大丈夫だと思うの。
だって、とても面白かったんですもん。
評価が『神』でないのは、お話の途中で示されている謎(って言うか、予言)がひとつ、明らかになっていないからです。それが気になって尾を引いたものですから、今回は『萌2』で。

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チェンジリング~妖精は禁断の実を冥王に捧げる~ 小説

沙野風結子  奈良千春 

二転三転しつつ、そこから見える希望の光に萌えが滾ります

沙野さん×奈良さん、という神コンビゆえ読む前からテンションMAXで発売を心待ちにしていました。

沙野作品はここ最近ずっと新刊が出ている気がしますが、このペースで刊行されていて、しかもそのどれもが素晴らしい神作品。単純にすごい才能だなと感心します。その神作品を享受できて、私は幸せです☆

沙野さんはファンタジーものも多く書かれますが、新刊もファンタジーもの。これが、もうたまらん世界観を紡ぎ…

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嘘と楽園 コミック

沙野風結子  高緒拾 

2カプ絡む

原作者もコミカライズされた高緒さんも好きなので期待して読みました。

主役の二人は、再会もの。
うじうじしてなかなか自分の気持ちを認められない弁護士、啓人と、情報屋になった同級生、吾形。
ある日突然、吾形が啓人のところへやってくる。そして無理矢理住み込んでしまう。

口が悪く、前科もある吾形。傍若無人を気取りながら、啓人への想いが見え隠れする。でも種明かしは最後。このへんは小説にある展…

1

チェンジリング~妖精は禁断の実を冥王に捧げる~ 小説

沙野風結子  奈良千春 

壮大な愛の物語です

妖精の取り替え子「チェンジリング」をテーマとした、海洋ファンタジーで壮大な愛の物語です。
ヨーロッパの民話で、ケルト神話の世界です。

ところで、沙野先生と言うと、受けがわりかし酷い目に遭うイメージなんですけど。
今回の受けも、いつもに負けず劣らず酷い目に遭ってます。
精神的にも、肉体的にも、痛い痛い。
攻めと受けの両視点で進む為、彼の真意と言うのは早々に分かるのです。
もう、切ない…

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黒帝は穢れた魔物に愛される 小説

沙野風結子  奈良千春 

三冊まとめて読むべき

長男シキのお話、三男ナギのお話、それぞれでヒールキャラだった次男キリイのお話。ずっと気になる人物だったので、何を考えてどういう目的で動いていたのかがわかってスッキリ。これは三冊とも全部読むべき。
ユアハやハヤテなど、落とし所の難しそうなキャラにも救いが感じられてよかったし、シキにもナギにもちゃんと役割があって、完結編としては申し分なかった。
ファンタジーものは普段あまり読まないのだけど、この世…

1

僕のねむりを醒ます人―Sanctuary― 小説

沙野風結子  奈良千春 

期待を裏切られることはなかった

タイトルと表紙の素敵さに惚れて買いました。
なかなかに良かったです。

ただ後半はどうにもサラリと読めてしまい余韻はあまりない状態です。

が、監禁シーンはとてもニヤニヤしました。
足枷はとても良き萌え道具ですな…。

全裸で食卓に座らされるところはなかなかないシチュで一番好きです。
羞恥に震える受けの様は美味でした。

皓とのシーンは気付けば涙ぐんでいました。
落ち着いた…

4

僕のねむりを醒ます人―Sanctuary― 小説

沙野風結子  奈良千春 

一緒になった感が欲しい・・

沙野先生×奈良先生という個人的にはめちゃ推したいペアなのですが、今ひとつ攻め受けともシンクロしきれなかったので中立より萌にしました。タイトル、表紙とも最高に好きだろうと思ったのだけどなあ。本編230Pほど+あとがき。2005年作品の改稿版とのことですが、旧版を読んでいないので、差は不明です。

指名手配中の強盗犯を追跡中に、犯人が道路に飛び出して意識不明の重体となろうとも、いたって冷静な雪弥(…

6

僕のねむりを醒ます人―Sanctuary― 小説

沙野風結子  奈良千春 

縋り合って生きる

旧版を読んだ気がするのですが、なにせ10年以上前の出版なので記憶が不確かです。なので、細かな違いはよく解りません。
『新装版』と銘打っているために、私が勝手にそう思っちゃっているからかもしれないのですが、最近の沙野さんが書くお話よりはちょっとばかりウエットで『頭がどんどん冴えていく』と言うよりは『胸が(かなり)痛い』系のお話という感じがしました。

刑事の雪也が主人公なのですけれど、彼、大学…

5

神の聖婚-機械仕掛けの神と復讐者- 小説

沙野風結子  笠井あゆみ 

孤独な魂が救済されるまで

『神の飼育―真白き神の恋―』→『神の落淫―黒豹国主と新たな神―』に続く、「神触手シリーズ」三冊目にして完結編。

神を擁する輝土・ガラそしてノイエの三か国は、お互いに神を擁することでけん制しあい、平和を保ってきた。が、輝土もガラも、さまざまな試練を経て「神」という制度を廃止した。三か国の中で現在唯一神を擁しているのが、今作品の舞台となるノイエ。

この三か国における「神」となる成り行きとか…

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