沙野風結子さんのレビュー一覧

チェンジリング~妖精は禁断の実を冥王に捧げる~ 小説

沙野風結子  奈良千春 

壮大な愛の物語です

妖精の取り替え子「チェンジリング」をテーマとした、海洋ファンタジーで壮大な愛の物語です。
ヨーロッパの民話で、ケルト神話の世界です。

ところで、沙野先生と言うと、受けがわりかし酷い目に遭うイメージなんですけど。
今回の受けも、いつもに負けず劣らず酷い目に遭ってます。
精神的にも、肉体的にも、痛い痛い。
攻めと受けの両視点で進む為、彼の真意と言うのは早々に分かるのです。
もう、切ない…

27

黒帝は穢れた魔物に愛される 小説

沙野風結子  奈良千春 

三冊まとめて読むべき

長男シキのお話、三男ナギのお話、それぞれでヒールキャラだった次男キリイのお話。ずっと気になる人物だったので、何を考えてどういう目的で動いていたのかがわかってスッキリ。これは三冊とも全部読むべき。
ユアハやハヤテなど、落とし所の難しそうなキャラにも救いが感じられてよかったし、シキにもナギにもちゃんと役割があって、完結編としては申し分なかった。
ファンタジーものは普段あまり読まないのだけど、この世…

1

僕のねむりを醒ます人―Sanctuary― 小説

沙野風結子  奈良千春 

期待を裏切られることはなかった

タイトルと表紙の素敵さに惚れて買いました。
なかなかに良かったです。

ただ後半はどうにもサラリと読めてしまい余韻はあまりない状態です。

が、監禁シーンはとてもニヤニヤしました。
足枷はとても良き萌え道具ですな…。

全裸で食卓に座らされるところはなかなかないシチュで一番好きです。
羞恥に震える受けの様は美味でした。

皓とのシーンは気付けば涙ぐんでいました。
落ち着いた…

4

僕のねむりを醒ます人―Sanctuary― 小説

沙野風結子  奈良千春 

一緒になった感が欲しい・・

沙野先生×奈良先生という個人的にはめちゃ推したいペアなのですが、今ひとつ攻め受けともシンクロしきれなかったので中立より萌にしました。タイトル、表紙とも最高に好きだろうと思ったのだけどなあ。本編230Pほど+あとがき。2005年作品の改稿版とのことですが、旧版を読んでいないので、差は不明です。

指名手配中の強盗犯を追跡中に、犯人が道路に飛び出して意識不明の重体となろうとも、いたって冷静な雪弥(…

6

僕のねむりを醒ます人―Sanctuary― 小説

沙野風結子  奈良千春 

縋り合って生きる

旧版を読んだ気がするのですが、なにせ10年以上前の出版なので記憶が不確かです。なので、細かな違いはよく解りません。
『新装版』と銘打っているために、私が勝手にそう思っちゃっているからかもしれないのですが、最近の沙野さんが書くお話よりはちょっとばかりウエットで『頭がどんどん冴えていく』と言うよりは『胸が(かなり)痛い』系のお話という感じがしました。

刑事の雪也が主人公なのですけれど、彼、大学…

5

神の聖婚-機械仕掛けの神と復讐者- 小説

沙野風結子  笠井あゆみ 

孤独な魂が救済されるまで

『神の飼育―真白き神の恋―』→『神の落淫―黒豹国主と新たな神―』に続く、「神触手シリーズ」三冊目にして完結編。

神を擁する輝土・ガラそしてノイエの三か国は、お互いに神を擁することでけん制しあい、平和を保ってきた。が、輝土もガラも、さまざまな試練を経て「神」という制度を廃止した。三か国の中で現在唯一神を擁しているのが、今作品の舞台となるノイエ。

この三か国における「神」となる成り行きとか…

7

僕のねむりを醒ます人―Sanctuary― 小説

沙野風結子  奈良千春 

切なさと痛さと、けれどそこから見える愛情に萌えが滾る

作家買い。

2005年に刊行された『僕のねむりを醒ます人』に改稿を加えた新装版とのことですが、旧版は未読なのでそちらとの違いはわかりません。沙野さんの書かれたあとがきによると、表現などの細かいところのみ改稿してあって大まかなストーリーに変更はないとのことです。

タイトル、そして奈良さんの描かれた表紙から、切なくも温かいストーリーかなと思いつつ手に取りましたが、予想をはるか上をいくドが付…

8

僕のねむりを醒ます人―Sanctuary― 小説

沙野風結子  奈良千春 

ちゃんと、幸せになれたんだね

2005年に刊行された「僕の眠りを醒ます人」に、改稿を加えた新装版になります。
旧版未読ですが、事件の顛末部分や細部の表現等が改稿されていて、全体的な構成はそのままとの事です。

で、こちら、タイトルといい表紙といい、すごく透明感があって素敵なんですけど、それがピッタリくる作品でした。
推理サスペンス要素ありの再会ものなんですけど、これは切ないなぁ。
あまりに心が痛くて、泣けちゃいました…

9

幼馴染み~荊の部屋~ 小説

沙野風結子  乃一ミクロ 

ブロマンスものなら納得なのですが…

タイトルから想像した内容とは大きく違っていました。
幼馴染みものの王道で、攻めの敦郎が常にクラスで中心の人気ものの陽タイプ、受けの舟が大人しい陰タイプですが、沙野先生なので、一味違う幼馴染みものでした。

最後にアッと驚く秘密が明かされ、小・中・高時代、何故敦郎が舟にああいう態度を取った理由も分かります。改めて小・中・高時代を振り返ってみても、その点どうもしっくりいかなくて。。…

2

幼馴染み~荊の部屋~ 小説

沙野風結子  乃一ミクロ 

ツンデレ執着攻めサイコー!

めちゃめちゃ萌えた、幼馴染みもののお話です。沙野先生のお話の中でキュンキュンさせてくれたレア作品。

医療機器商社で働いている石井舟の母親が亡くなり、近所の幼馴染みだった能登敦朗が焼香のために舟の自宅を訪れた。高校を卒業してから十年振りの再会にもかかわらず、瞬時にかつて親密だったであろう肉欲を予感させるような謎めいた冒頭シーンから、一気に二人の関係に引き込まれていきます。

二人が出会った…

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