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沙野風結子 奈良千春
fandesu
ネタバレ
旧版を読んだ気がするのですが、なにせ10年以上前の出版なので記憶が不確かです。なので、細かな違いはよく解りません。 『新装版』と銘打っているために、私が勝手にそう思っちゃっているからかもしれないのですが、最近の沙野さんが書くお話よりはちょっとばかりウエットで『頭がどんどん冴えていく』と言うよりは『胸が(かなり)痛い』系のお話という感じがしました。 刑事の雪也が主人公なのですけれど、彼、大学…
沙野風結子 笠井あゆみ
ポッチ
『神の飼育―真白き神の恋―』→『神の落淫―黒豹国主と新たな神―』に続く、「神触手シリーズ」三冊目にして完結編。 神を擁する輝土・ガラそしてノイエの三か国は、お互いに神を擁することでけん制しあい、平和を保ってきた。が、輝土もガラも、さまざまな試練を経て「神」という制度を廃止した。三か国の中で現在唯一神を擁しているのが、今作品の舞台となるノイエ。 この三か国における「神」となる成り行きとか…
作家買い。 2005年に刊行された『僕のねむりを醒ます人』に改稿を加えた新装版とのことですが、旧版は未読なのでそちらとの違いはわかりません。沙野さんの書かれたあとがきによると、表現などの細かいところのみ改稿してあって大まかなストーリーに変更はないとのことです。 タイトル、そして奈良さんの描かれた表紙から、切なくも温かいストーリーかなと思いつつ手に取りましたが、予想をはるか上をいくドが付…
ぴれーね
2005年に刊行された「僕の眠りを醒ます人」に、改稿を加えた新装版になります。 旧版未読ですが、事件の顛末部分や細部の表現等が改稿されていて、全体的な構成はそのままとの事です。 で、こちら、タイトルといい表紙といい、すごく透明感があって素敵なんですけど、それがピッタリくる作品でした。 推理サスペンス要素ありの再会ものなんですけど、これは切ないなぁ。 あまりに心が痛くて、泣けちゃいました…
沙野風結子 乃一ミクロ
カラフル
タイトルから想像した内容とは大きく違っていました。 幼馴染みものの王道で、攻めの敦郎が常にクラスで中心の人気ものの陽タイプ、受けの舟が大人しい陰タイプですが、沙野先生なので、一味違う幼馴染みものでした。 最後にアッと驚く秘密が明かされ、小・中・高時代、何故敦郎が舟にああいう態度を取った理由も分かります。改めて小・中・高時代を振り返ってみても、その点どうもしっくりいかなくて。。…
窓月
めちゃめちゃ萌えた、幼馴染みもののお話です。沙野先生のお話の中でキュンキュンさせてくれたレア作品。 医療機器商社で働いている石井舟の母親が亡くなり、近所の幼馴染みだった能登敦朗が焼香のために舟の自宅を訪れた。高校を卒業してから十年振りの再会にもかかわらず、瞬時にかつて親密だったであろう肉欲を予感させるような謎めいた冒頭シーンから、一気に二人の関係に引き込まれていきます。 二人が出会った…
あーちゃん2016
触手3部作の最終巻。ノイエの神様は機械人形でした。機械人形vs触手、初めて読んだかも。シリアス、せつなさ多め+触手に加えて、今作は機械人形って何?という問いを投げかけられた心地でした。本編250P弱+あとがき。何が正しいのか分からないけれど、一つの案を提示されたように思ったこと、それに尊敬の念を禁じえないため神にしました。個人的に今回はテーマが重かったー 様々なコードにつながれた状態で目が覚…
沙野風結子 朝南かつみ
ましゅ
ちるちるさんのBLニュース『本当に無慈悲なBL』で紹介されていた当作品。 胸をズキズキさせてほしい気持ちで購入しました。 結論からいいますとなかなかに良かったです。 子ども時代から一途に攻めのことを想う受け、航希に胸打たれました。 健気受けで心配になる受けの性格のイライラ度…私はありませんでした。 癪に障る要素がなかった為プラスな気持ちで航希の姿を追えました。 自分は代用品と理…
おラウ
…面白かった。 常に想像を超えた展開で楽しませてくれる作家さんですが、この作品も例に漏れず。 何がすごいって、常識を覆す世界観にも関わらず読者を置いてきぼりにしないこと、むしろ納得させて知らぬ間に酔わせちゃう所ですね。 はっきり言って設定はめちゃくちゃです。 人気アナウンサー倉科はプライベートでは秘密クラブで男を買い、真っ暗闇&昏睡寸前状態のセックスで身体をリセットしながらどうにか生き…
……スゴイ。 「スゴイ」としか言いようがない、というのがこの3部作を読み終わっての感想です。 絶対に全部、それも順を追って読んだ方が良いと思いました。ストーリー自体はそれぞれ単独でも読めますが、読み終わった後にそれぞれの3つの国の在り方が重層的に絡まって、大きな世界観を持った話として浮かび上がってくる様な気がします。 このシリーズ、確実にBLなんだけど、間違いなくBがLしているお話なんで…