佐々木久美子さんのレビュー一覧

籠蝶は花を恋う 小説

沙野風結子  佐々木久美子 

せつない王道

遊郭で生まれ育った少年、詩央は金持ちの常連客に強引に買われそうになったところを、鼎と名乗る男に助けられた。優しいけど少し意地悪な鼎に強く引かれる詩央。
三ヶ月。それだけ待てば鼎は詩央を身請けしてくれると約束してくれた。
しかし、待ちわびたその日を目前にして詩央は実の親である、月舘子爵に引き取られ貴族の子として暮らすことを強要される。劣等感と孤独な日々の中で鼎の事を忘れられない詩央だったが……

5

ブルーデザート 小説

火崎勇  佐々木久美子 

真面目な受様の潔さがGOOD

今回はアラブの石油王とジムを経営する社長のお話です。

受様視点の二人の出会いから
王位継承絡みの誘拐事事件を経てまとまるまでの本編と、
従兄弟視点での本編経緯と後日談を収録。

本作はIT関係の仕事をする従兄弟に
ある仕事への同行を頼まれた事から始まります。

海外の会社で外部秘データの扱いの為軟禁状態らしく、
つい最近
警察沙汰の大事件に巻き込まれた彼を心配した隣人が

2

愛執の鎖 小説

秀香穂里  佐々木久美子 

呆れたけれど、もしかして?

だいたいしつこいというか、無茶をするというか、鬼畜なのは攻めがほとんどなのですが、
なんだよこの受けは……という感じですかね。
人間としてどうなのよ……という受けです。
そう思ったのは「透過性恋愛装置」の受け以来^^;


基本的に苦手な受けですが、男前な感じの奥様に一票。
でも結局彼女もこの勝手な男に見切りをつけるんですが。
でも待てよ……このいい加減さがどこか自分自身に通じるか…

3

愛執の鎖 小説

秀香穂里  佐々木久美子 

お仕事お疲れ様です

ぎんこーいーん!自分の父親のお仕事だった(とっくに定年退職してます)わけですが、こんな大変なお仕事なんですね。
またひとつ、新しいお仕事を知りました。山下さん(女性)お仕事頑張ってください。

で、本編の感想ですが、三浦さんの流され様とアタフタする様と、大石くんのたまりにたまった熱にニヤニヤしっぱなしでした。
いつもと違う状況下で、隠れた性癖を暴かれたら、みんな三浦さんみたいになっちゃうん…

3

SH(シュガ-ハイ) 小説

井上ハルヲ(オハル)  佐々木久美子 

設定は好きなのに

刑事×麻取・・・上司はドS・・・面白そうでしょ?面白そうですよねっっ!
文章もウマいし、人物もなかなかいい。
専門用語もちりばめられてて、よく調べて書いてるな~と感心しますし。
早瀬の上司のドSキャラ、菅田なんて、羊のストライクゾーンど真ん中でしたよ。

でーもー、
なんか萌えなかったの・・・・
刑事と麻取でも、人物がそこそこ魅力的でも、
ドSキャラがとことん冷酷でも、

やは…

3

40男と美貌の幹部 小説

海野幸  佐々木久美子 

年下上司、年上部下

エリート幹部候補生と優秀な営業マンの話。
候補生は華やかな見かけに反して初です。
若くして役職付きなので回りは敵だらけ。勝ち気です。
にっこり笑顔でサラっと嫌味を言う系?
でも恋愛になったら意外にバタバタです。

他の方もおっしゃってますように、期待してた40男と30男の話しにしては、二人とも若すぎでしたが、
年下上司と年上部下の話としては面白かったです。

もっと窓際にいるおっ…

0

月暈 コミック

佐々木久美子 

あら、漫画もいいわ~~

 小説のイラストとして大好きな作家さんでしたが、漫画も好みでした。

 時代物です。絵的に攻めがカッコよくて好きでしたが、お話もなかなか切ない! 
 5年前に何があったのか。黒重(攻め)の片腕がないのはなぜなのか。読み進めるうちにわかってくるのですが、まぁその過去が切ないこと。
 一度読み終わったあとに、もう一度読むとまた物語が違ったように見えて、楽しめました。

 この方の時代物、も…

0

禁忌 小説

愁堂れな  佐々木久美子 

タイトルがすべてを物語っているので、、、

時代設定が大正
場所は、軽井沢の別荘
主人公は、かつて小説家を志して文豪・三ツ村の内弟子兼お稚児として十余年を過ごしてきた芳
三ツ村に盗作され、失意の日々を過ごしていた芳は、学生時代からの友人、華族の園池に誘われ、静養のため軽井沢の別荘に来たのだが

もう、設定だけで、お嘆美な、官能男色小説の匂いがぷんぷん。
もう、言葉遣いが、半端なくエロい
愁堂先生なのでそれなりにエロはたっぷりで…

2

ドアをノックするのは誰? 小説

鳩村衣杏  佐々木久美子 

大人のホロッとするラブコメ

遊び人の大学助教授が、美貌のサラリーマンに交際を申し込む場面から始まった物語。
男が男に交際申し込みという特殊な状況でありながら、
どこか淡々?飄々??とした二人の会話に軽い笑いを誘われました。

自分の告白をアッサリと受け入れ、尽くしまくる頼久に、メロメロになってしまう甲田。
天然で天使と悪魔の顔を使い分ける頼久は最強でした……
そして物語を読み進めて行くうちに、
頼久に振り回され…

3

優しい檻 小説

椎崎夕  佐々木久美子 

隔離された世界

お互い好きなのに、その気持ちを伝えられない関係。
呼び合う名前さえ、昔と同じ呼び方もできない。
素直にすべてを話してしまえば誤解も解けるのに…。
伝えられない気持ちが長年にわたって蓄積され、とっても切ないです。
ケガをして、成り行きで常盤の家に滞在する事になった樹。
結果として監禁なのですが、離したくない、側に置いていたい、という常盤の気持ちがありありと伝わってきます。
最初は辛く当た…

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