佐々木久美子さんのレビュー一覧

執事の特権 小説

榎田尤利  佐々木久美子 

ツンデレご主人様

営業の面接に行ったはずなのに、なぜか秘書(執事見習い)業務に就くことになり、
おまけに、ご主人様は毒舌で神経質で潔癖症という変わり者だった―。

ご主人様(乙矢)が、それはもう強烈なキャラクターで、
歴代の秘書たちが次々とリタイヤしていったのも、
当たり前だろうな~という感じです。
だって、初対面の開口一番が、「私に触れたら殺す。」って凄すぎる(笑)
それでも、物語が進み、彼の真実の…

8

ドアをノックするのは誰? 小説

鳩村衣杏  佐々木久美子 

面白いが期待外れ。

うーん…大変面白いキャラクター設定だと思うんですが、イマイチ心にガツンと響きませんでした。詰まらなくは決して無いですが。


粗筋として、遊び人の甲田は、興味本位で美貌のサラリーマン・頼久に交際を申し込んだところ、あっさりOK。
トントン拍子に同居生活が始まり、尽くしまくってくれる妻の鑑のような頼久に甲田はメロメロ。今までの遊び人だった自分を清算し、頼久一筋になる程入れ込む訳ですが、そんなある日…

6

チャイナ・ローズ 小説

水原とほる  佐々木久美子 

アウトロー

いやもうなんか、水原さん遊んでますね?って感じでした。
物語としての整合性にこだわるなら、矛盾は色々あります。伏線が生かしきれてなかったりもするし。

でもオモロイ。

これはもう、趣味の問題だと思います。
一匹オオカミのダメ男、堕ちるばかりの依存関係、刹那的にしか生きられない人間のバカバカしい生きざま、愛する男からのキス一つで骨抜きになってしまうクールなヤクザ、などなど、私にとっての萌え要素満載…

1

ウミノツキ 小説

いつき朔夜  佐々木久美子 

心が浄化されるようなお話でした

受けがタイ人というのを、私はこの本で初めて読んだのですが。
BLではなかなか変わった設定ではないでしょうか?
タイ人であるアレンのピー信仰(タイ族による精霊信仰)が
物語に大きく関わり、神秘的な雰囲気を醸し出しています。

アレンの中に息づく古来の神。
その信仰のために、彼はある悩みを抱えることになるのですが。
風俗習慣の違う日本人の海士が、アレンの全てを優しく力強く包んでくれます。…

0

残酷な逢瀬 小説

いおかいつき  佐々木久美子 

良くもなく悪くもなく

羽鳥千陽(ナンバー1ホスト)×大場真人(会社員 妻が社長の娘)

ある晩大場は見た事もない男にむりやり抱かれてしまいます。男の正体は大場の妻がひいきにしているホスト・羽鳥で、自分に関心を示さない夫がゲイなのか確かめてほしいという依頼から発生した出来事でした。その後も二人の体の関係は続き、最初は脅されて嫌々従っていた大場もそのうち羽鳥と会うのが楽しみになり、羽鳥も大場を特別な存在として扱い始めま…

1

凶恋 小説

水月真兎  佐々木久美子 

野獣×まだまだ未熟なツンデレ女王

剣持大吾(若宮組若頭 蒼一郎の世話係 六年間服役していた)×若宮蒼一郎(若宮組組長の孫 高校一年生)

若宮組組長の祖父が病気で入院、若頭が服役している中、高校一年生ながら若宮組を支える蒼一郎ですが、統仁会・島村からちょっかいをかけられトラブルが起きそうな気配が漂います。ただでさえ緊張している状況でトラブルメイカーの若頭・大吾が出所し、「おまえのバージンは俺が奪ってやる」という逮捕前の約束を果…

2

リーチ 小説

いおかいつき  佐々木久美子 

帯のアオリに惑わされないで

帯には「最高に感じる、男同士のセックスを教えてやる」って書いてあるし、舞台は麻雀界みたいだし、なんだか凄そうと勝手に予想していたんですが、ちょっと予想と違いました。

どちらかといえば、漫画家陸人くんがスランプから立ち直るまでのお話だものね。真木を取材していくうちに、気持ちが傾いていくわけですが、それはともかく、なんだか真木くんが熱くないのでいまひとつピンとこないまま終わっちゃった感じ。
私…

2

そして、裏切りの夜が始まる 小説

いとう由貴  佐々木久美子 

どんどん深みに嵌って行き・・・

事故で意識不明のまま眠り続ける父親違いの弟のために、弟の実の父親である資産家の男の家に、弟と顔が似ていることを利用してもぐりこんだまでは良かったけれども、そこに悪い大人がいて結局は嘘がばれてしまい、嘘をばらされたくなかったら俺の言うとおりにしろ・・・・と脅され大人の良い様にもてあそばれてしまう健気な高校生

BL陵辱モノの王道と言えば王道パターンですね(笑)

嘘が嘘を呼んでどんどん深みに…

4

君がこころの月にひかれて 小説

六青みつみ  佐々木久美子 

六青さんの原点

なんでも六青さんの処女作なんだそうです。
今までは同人誌のみだったのかな?
思い入れもあるようで、良くも悪くも六青さんのテンプレ満載なので、お好きな方は大好物。
今まで地雷があった方は絶対にやめた方がいいです。

二段組み。
読みでもあって、六青さんのテンプレ大好きな私にはなかなかのものでした。

受けのキャラは良かったものの、長かった割には攻めの殿様がなぜそんなにいいのかイマイチ…

4

ディール 小説

水壬楓子  佐々木久美子 

攻めもかなり痛いやつ

シリアス、泣ける、少々鬼畜?つーか横暴、俺様。

「エスコート」シリーズです。
中でもこのカップルはかなり切ないかと。
私の中では一番好きな話(というかカップリング)

攻めがちょっと壊れちゃってます。
受けも訳ありの、テンプレと言えばテンプレのような。
行き場所のない受けを攻めは「飼って」います。
これが二人の関係。
これが恋人に変化するまでのお話。

傷ついた子供の心に…

4
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