紺野キタさんのレビュー一覧

日曜日に生まれた子供 コミック

紺野キタ 

恋する気持ちはいくつになっても変わらない。

 前から読みた~いと思っていた作品◎
表題は主従関係の恋です。ローランドは年齢的にはおじさんですが、昔から中世的な美しさも持ち合わせていたのでそんなに枯れてる感はないな。病弱なので、見ていて守りたくなるようなはかなさも持ってます。
 執事のエリックはスゴク禁欲的なのですが、時には爆発してローランド相手にものすごくHなことをしちゃいそうな感じ。
 途中、ローランドがやけどして大き目のシャツに生…

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SALVA ME コミック

紺野キタ 

BLだったりBLじゃなかったり

イラストで見知った漫画家さん探訪中です。

紺野さんの絵はほんわかしていてとにかく少年が美しい。
ストーリーも繊細で、微妙な関係性を描いたものが多かった気がします。
個人的には表題作が一番好きでした。
幼い頃教会で見かけた聖歌隊の少年の声は、再会したときには変声期でつぶれてしまっていた。それがなんだか悔しくていじめてしまった中学時代。
成長して立場が逆転した高校時代。そして会社員になっ…

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花芽と狼 小説

須和雪里  紺野キタ 

1冊に色々なお話がありました。

洞(ウロ)という狼の妖しと、妖しにとりつかれている少年・瑠璃若(時代が平安時代なので、色んな名前があります。タイトルの花芽も名前の一つですが、メインで使われているのは瑠璃若)のお話しです。
この子は、巡り廻って、殊王院の冬弦という僧の稚児になるんです。
瑠璃若は賢くて、いい子。現代には何故こういうイイ子が極少なんでしょうか、、、。
冬弦も皆から尊敬される僧なんです。決して驕らない。私もこうあ…

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花芽と狼 小説

須和雪里  紺野キタ 

平安ファンタジー

受け攻めを冬弦×文殊丸にしましたが、実際の主人公は表紙に描かれている九歳の稚児花芽(瑠璃若)と狼です。
狼のウロは、普通の人の目には見えない、手に乗るほどの大きさですが、不思議な力を持っています。
その力で瑠璃若と瑠璃若が仕えている高僧冬弦、そして冬弦の思い人文殊丸はしばしば助けられます。
話自体はユーモラスに展開していきますが、ラストで孤児だった花芽の過去と、ウロ自身が忘れていた過去が明か…

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日曜日に生まれた子供 コミック

紺野キタ 

オヤジというよりオジサマ

表題作が凄くいいです。
外国(英国あたり)の荘園主(多分貴族)と若き執事って関係です。
ゆったりとした時の流れを感じてエセっぽくないところがいい。
二人は公には出来ないけれど血も繋がっている。
幼い頃に出会い、その一言で救われた子供が大人になってもずっと慕い続けるっていうところが一途でステキです。

カテゴリ的にはオヤジなんですが、オヤジと言っては失礼じゃないかな。

生徒×先生の…

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ウィロビー卿の追想 コミック

紺野キタ 

一生ものの淡い感情

魔法使いのいる世界を描いた非BL作品『Dark Seed』(幻冬舎・BIRZコミックス・全3巻)のスピンオフ同人誌。
本作の主人公・ウィロビー卿自身は本編中にさほど多く登場するわけではないし、逆に本作には本編の重要登場人物はほぼ登場しないのだが、本編の世界観が分からないとかなり理解し難い可能性があるため(一応4ページを割いた補足説明はあるのだが)、本作自体はまぎれもなくBLなのだがなかなかおすす…

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Ashes to Ashes コミック

紺野キタ 

魅惑の3本立て(赤褌あり)

コミックス『日曜日に生まれた子供』の収録作である『先生のとなり』及びその続編同人誌『Worry about you』の続編である表題作と『不機嫌な赤い薔薇』、これらとは何の関係もないJ-Garden26配布のコピー誌の再録『大地のホモサピエンス』(ちなみに中表紙の表記では、「大地のホモ」までのフォントがものすごく大きい)を収録する同人誌。

『Ashes…』は『Worry…』の直接的な続編で、…

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Worry About You コミック

紺野キタ 

「色気丸出しの老いた父の姿」が息子に与える衝撃

コミックス『日曜日に生まれた子供』の収録作である『先生のとなり』の続編同人誌。
物語の語り手は平坂先生の息子かつ直也の会社の部下・青藍(30歳)で、ひょんなことから直也が自分の父親と恋仲であることや、会社の同僚・関がゲイであることを知り、彼らにいろいろな意味で翻弄される姿が描かれる。

本編『先生の…』が平坂先生と直也の40年近い歴史を描いたちょっと切ないストーリーであったのに対し、本作での…

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日曜日に生まれた子供 コミック

紺野キタ 

今年一番のオヤジ受け作品(と勝手に決めた)を含む短編集

オヤジ特集コラムで取り上げた『先生のとなり』を含む、バラエティに富んだ短編集。
実は私は紺野キタ氏に関して新参者で、今年の春先にたまたま書店で見かけた非BL作品『つづきはまた明日』ではまった口である。
『つづきは…』を手に取った時点で紺野氏にBLの著作があること自体は知っていたのでBL・非BL問わず手に入るもの片っ端から買いあさったのだが、本作のオヤジ作品率の高さには非常に驚くとともにさらに一…

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神さまに言っとけ 小説

榎田尤利  紺野キタ 

性格の悪い攻めとピュアの塊のような受け、たまりまへん…

面白かったです。
性格の悪い攻め登場。性格の悪い攻め、大好きです。
でも、榎田尤利さんの描く悪い攻めは、木原音瀬さんのような本格的な悪男ではないのでご安心(?)を。
天使との約束で、「男と恋愛」しなきゃいけなくなるこの攻め。相手として指定されたのはダサダサでピュアの塊のような男です。
どう考えても無理!と焦る攻めだけど、そうしなきゃ死ぬとなれば、必死にならざるをえない。
でも、イヤイヤながらも同じ…

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