えすとえむさんのレビュー一覧

カシミアのダンディ 上 小説

秋月こお  えすとえむ 

思い出ください

15年前のJUNEの香りがあふれた作品です。
少し表現が古かったりする点もあるのですが、王道のようなストーリー展開に逆に新鮮味を感じます。

主人公智彦は孤児、人生を変えたくて夢あふれる東京に出てくるものの、現実は変わらない。
盗みやホームレス生活をしながらしのいでいる時、憧れが歩いているような男性公彰に出会います。
ある晩怪我をした公彰を助けたことから、彼がホストのアキトであることと、…

0

キネイン! コミック

えすとえむ 

洋画スキーにはオススメ

自分の読解力が足りなかったのか、大して萌えもせず、さらっと読み終わってしまいました。
初めてのえすとさんの単行本だったからでしょうか。
今回の単行本は、この作者さんの中で異色本だと聞いたから、いつもの感じのほうが私は好きなのでしょうかね。
話のスパイスとなるモノローグや小ネタや独特のイラストは見ていて飽きなかったのですが、どの話も全ての真実をを匂わせたまま終わる。そんな印象を受けました。

0

キネイン! コミック

えすとえむ 

えすとえむ風少女マンガ

今までのコミックス、外国舞台の話と、上手すぎる絵とで、確かにちょっと敷居の高かった「えすとえむ」
この本は、一応日本が舞台、それも表題作は「高校生」で「お隣」の「幼なじみ」
まさに、王道な古典的設定
それを「えすとえむ風」に調理したら、こうなった。

とにかく絵が上手いよね。
ちゃんと生身のモデルさんで訓練してないと描けない絵
顔の造作の描き分けもしっかりしている。

この絵を使…

1

キネイン! コミック

えすとえむ 

日本を舞台にしたお話

えすとえむさんの描かれる作品は、海外を舞台にした話が多い中、今回の新刊は珍しく収録作全て日本が舞台だった。

表題作の「キネイン」はギリシャ語のkinein(動く)から来ているのでしょうか?映像が動くとか、気持ちが動くとかいろんな意味がありそうな。そんな気がしました。

ケンとマリは双子の兄妹、お隣のジョーは2人が幼いころ日本に引っ越して来てから、まだ日本語が話せないうちに気持ちが通じ合っ…

5

愚か者は赤を嫌う コミック

えすとえむ 

独特の世界観が好き

mellow mellow COMICSよりえすとえむさんの「愚か者は赤を嫌う」です。

これって、新しく出来たレーベルですか?メロメロコミックスって名前がなんとも笑える。

えすとえむさんの作品はどう表現したらよいのか高坂自身正直よくわからないのだけれども、とにかくなんとも言えず大好きだ。

独特の絵柄のもつ雰囲気と独特の世界観。

長たらしい台詞は無くとも、その目が、表情が、仕…

3

愚か者は赤を嫌う コミック

えすとえむ 

赤と黒が見える

 オムニバス映画のよう、というレビューがありましたがまさに。加えて言うなら文芸モノの映画という気がします。
話の内容と絵柄がぴったりはまっていて、漫画ですから勿論モノクロですが、読んでいると赤や黒の色が見えるようです。どの話もちょっと不思議で独特なテイストで、じっくり読ませてくれました。
あとがきの「闘牛を観に行ってきました」もいい感じです。

2

海に眠る 小説

葛城ちか  えすとえむ 

大人のビターな味わいを・・

昭和の香りなつかしい、耽美小説を精力的に復刻しているKAREN文庫です。独特の文体は携帯小説世代にはまどろっこしいかもしれないですが、静謐で、しかも泥臭さとあざとさも同居し独特の世界を醸し出しています。
そしてエンディングが、一般的なハッピーに収まりきらないというのも、特徴かもしれません。「ある意味、二人にとってもこれは幸せだよねえ。。」とあまりに悲しいエンディング。
主人公リュウは、ゴミ箱に…

12

エイジ・コールド・ブルー コミック

えすとえむ 

えすとえむワールド☆

凄い世界観をもった1冊でした。
反王道的な感じで、読み終えた時しんみりしちゃいました。
表紙を見ると一目瞭然ですが、絵のタッチもまた独特です。
ただ体のバランスもいぃし、この絵だから世界観が一層伝わってくる感じがして、自分的には凄く好きです。

ストーリーはちょっとダークな感じですが、映画を見るような感じで楽しめました。
絶望させて終わる…って話でもないので、そこがまたツボりました。…

1

ショーが跳ねたら逢いましょう コミック

えすとえむ 

好みが分かれるのかもですね

結構評価が高いこの本、実は私にはあまりよくわからなかったんですよね。
一番最後の、「ひぐらし、油照りの路地」以外は表題作がちょっとわかったくらいで、本当に萌え所が「分からない」んですよ。
こういうことがあまりないんで、どうしてこう分からないのか分からなくて自分が混乱しちゃいました。

アウトローものがどうにも苦手で、それはもう脳が何やら拒絶してしまいました。
感覚モノも、分かるような、分…

3

ショーが跳ねたら逢いましょう コミック

えすとえむ 

余韻が素敵

この方の漫画を一言で言い表すのはとても難しい。

ストーリには派手さや、煌びやかさはあまり感じられない。恋愛部分もどちらかと言えばプラトニックな部分が際立っていて、静かで落ち着いた作品ばかりなのに、線が太くインパクトの強い絵柄だからなのか、表情の一つ一つがとても印象的で、台詞などなくとも絵自体が多くのことを語っているように思う。そのためか読後にとてつもなく長く余韻を残す。

最愛の母の死に…

3
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