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えすとえむ
しょんぬ
ネタバレ
最初、ケンタウロスと恋ってどういうことなの...と興味本位で購入してみました。 ですが、案外切ない感じの描写が多く、新鮮でした。 はっきり言って、最初はちょっと戸惑いました。 なんの違和感もなくケンタウロスと共存してるのか、 人間と違う扱いなのか、なんなのかよくわかんないな。と思ってました。 しかし、Leopard を読んできたころには慣れて、 むしろしっかり約束を果たして帰っ…
江名
難解そう…わたしに分かるかな? えすとえむさんの本は気になっていながら、そんな理由で手を出さずにいました。 でもこちらの本、タイトルには “ハッピーエンド” の文字があるし、 表紙は、素敵な日常を切り取ったような絵。 これなら大丈夫かなぁと読んでみました。 この本しか読んでいないので、 これから読んで正解だったのかは分からないですが、 手にしてよかったなぁと素直に思える一冊でした…
snowblack
表紙!カッコいい。 正直なところ、一巻は物語の枠組みを提示しただけという感じで、 しかも青くて直情で、余人にはよく分からない理屈でのチカの闘牛士修行の開始だったが、 この巻でその背景にあった彼女の過去が明らかになる。 チカという名前の意味、マリアとの関係… ゲイの友人セチュや、ヴィセンテについても彼らの持つ葛藤が見えてくる。 「闘牛場はお前の死に場所じゃない、俺たちの生きる場所…
御影
藍染め工房を継ぐ紺太のところに、大青が帰ってきます。 二人は血のつながった実の兄弟ではありません。大青が、この気持ちが一ミリもずれてはいけないなどと、自分の気持ちに蓋をしてしまうあたりはちょっとじれったさも感じました。しかし、物語後半で紺太は別の工房へ行ったり、姿をくらましてみたりと、物語から遠離ってしまうのです。 全体的に、淡々と物語が進み、台詞もとても落ち着いた印象です。日常の喜…
表紙の青の鮮やかさがまず眼を惹く。 カバーを外すと、それはそれでまたきれいな唐草模様。 とにかく服装も建物も素晴らしく、モノクロなのに色が強く瞼を刺激する、 そういう意味では、えすとえむさんの面目躍如という感じがする作品。 クシュラル(kuşlar)とは、トルコ語で「鳥たち」という意味だそう。 実際には鳥は出て来ない話もあるのだが、 鳥籠に囚われ、そこから羽ばたき、番うイメージなの…
茶鬼
トルコを舞台に、帝国時代から現代までのオムニバス短編集。 表題は、【ユラン】のその後日談のお話。 全てを読んで感じたのは、多分共通しているのは、ただトルコが舞台というだけではありません。 トルコという国に囚われている者たちの物語ではなかったのかな?と。 ただ簡単に舞台をそこへ据えただけなら誰でもできる異国もの。 そこに民族性を感じることができる部分が素晴らしのです! どの話も胸にジーン…
眠れる森
バリバリのイスラム教国でありながらヨーロッパのテイストもそこはかとなく感じるトルコという国を素材に置いた勉強量を感じます。 感じますけど・・・この本、私には難しかったです。 どういう本として読めばいいのか、読みながら戸惑った次第。 細かい所を例にとるようですが、たとえば宦官のユラン。 この本を手に取った時は表紙のスカートの子がユランなのだろうと思ったのです。 でも実際のユラン…
東雲月虹
えすとえむさん、初読みです。 なんと言っても独特な絵柄なので、 すんなり手が伸びなかった、というのが正直なところ。 しかし、雪黒姐さんも読んでいることだし、試しに…と思って(すみません) そしたら、「ああ、わかるわー」という情けない程の既視感。 そりゃ×1の女だって色々妄想も欲情もしますわな。 ひとまわり以上下の男子相手に勝負下着にするあたりとか、 そんなに張り切った事はないけど…
学食でうどんを作る女性・村田さん35歳と、 節約の為に毎日素うどんを注文する美大生21歳。 なんとなく互いが気になり、「私に会う為に?」「俺のことが?」 と勝手に妄想が膨らむ二人。 こういうのって、もっと些細かもしれないけれど誰にでもあるよねー。 あれこれ妄想して焦ったりしている、それぞれのモノローグは切なくておかしい。 二人を繋ぐのはただひとつ「うどん」。 心の中では一人で…
ずっと一緒にいようと誓った最愛のマリアの妊娠に裏切りを感じ絶望したチカは、 自殺しようとするが果たせずに、アポデラードであるアントニオに保護される。 (アポデラード=闘牛士の代理人) アントニオに連れていかれた闘牛場で、彼女は印象的に死んでマリアに見てもらう為に 闘牛士になることを決意する。 と、なんとも青臭いというか幼稚で直情な主人公が、闘牛士の修行を始めているところまで。 初め…