えすとえむさんのレビュー一覧

ハッピーエンドアパートメント コミック

えすとえむ 

良質なハッピーエンドが浴びるほど読める作品

ハッピーエンドが書けない小説家が主人公で、
スペイン語でハッピーエンドという名前のゲイマンションを舞台にしたオムニバス5編。

「ハッピーエンドだって?見た事ないんだ 書けっこない」
小説家志望のルカはそう言って苦しむけれど、
これだけ緩急取り混ぜたいろんなハッピーエンドをまとめ上げるえすとえむさんは
ハッピーエンドの達人ですよね。
ラストはうっかり号泣してしまいました。
部屋が空…

2

エイジ・コールド・ブルー コミック

えすとえむ 

「ショーが跳ねたら逢いましょう」を先に読め(後でもいいよ)

ニ・プーカ ニ・ペーラ以外の8作中7作が
「ショーが跳ねたら~」収録作の続編になってます。
続編ではありますが物語の時系列的には此方の作品のほうが前になっているので、
先にこちらから読んでも楽しめます。


一番好きな話は I saw blue
「ショーが跳ねたら~」に収録されていたcafe et cigarette の前日譚です。

青いペンキをかぶって、大きな紙の上で愛しあう…

0

ショーが跳ねたら逢いましょう コミック

えすとえむ 

器用なbasso

って感じですかね。もちろんいい意味で!

筋肉とドレスのフリルのベタ黒が息を呑むくらいに見事。

表題作のバレエダンサーの話と
京都に残った幼なじみに会いに40年ぶりに祇園祭に帰ってくる話が
美しくまとまっていて特によかったです。


関連作品として
「エイジ・コールド・ブルー」に 
Rockin'in my head と cafe et cigarette の前日…

2

恋のしっぽをつかまえて 小説

L.B.グレッグ  えすとえむ 

Trouble With My Business

思ったよりも手早く読めたその後真っ先に連想したのは
アメリカンホームドラマ…と言うかソープオペラのあちこちに
挟み込まれる笑い声の効果音。
はて、評者は仮初にもロマンス絡みのミステリを読んでいたと
思ったのですが違ったのでしょうか?

愛を交わす場面を挿絵に頼らず文のみでしっかり刻み込もうと
言う押し切りの強さはお国柄と言うべきでしょう、多分。
多彩な言葉で綴られる読者もつい頬を染…

5

クシュラル コミック

えすとえむ 

トルコへ行く前と行ったあと

たまたま、イスタンブールへ行くことになり、腐友から借りた一冊。
【渡航前】
ふーん……。ま、トルコったって政教分離国だしなぁ。
ふむふむふむ、とフツーに読んで終了。
【渡航後】
いや、これめっちゃわかるわー!!!!!w
広大すぎるほど広大なトプカプ宮殿、幻想的なブルーモスク、
坂道だらけで迷路のような街をさまよっていくと、
この作品の深い味わいがよくわかります。
作者のイスタンブ…

4

ハッピーエンドアパートメント コミック

えすとえむ 

それぞれのドアの向こうに、それぞれのドラマがある。

CALLE FELIZ(カジェ・フェリス/西語)=Happy Streetの突き当たりにあるアパートメント。
売れない小説家のルカは一緒に住んでいた恋人に部屋を追い出されて、
このアパートを見に来る。
部屋はもう満室になっていたのに、何故か大家のハビ(DJ)に強く請われて、
彼と同居することに…

ルカは、編集者に「ハッピーエンドの物語」を書くように言われるが、
でも自分がハッピーじ…

4

ショーが跳ねたら逢いましょう コミック

えすとえむ 

陰影の深い絵と心

えすとえむさんの初期のBL短編集。
独特の陰影の濃い絵、ヨーロッパ的な雰囲気、思わせぶりな会話。
その後華やかなに開花する作者の個性が、よくわかる作品だ。

短編は全部で7つ、うち連作が2つあり全部で5つの世界。

「カーテンコール」・「ショーが跳ねたら逢いましょう」
自分のダンスを見にくる途中で事故にあった母の死をきっかけに、
踊れなくなった天才ダンサー、テオ。
逃げてきたハリ…

3

equus コミック

えすとえむ 

異形のもの、ケンタウロスの美しさよ!

『はたらけ、ケンタウロス!』と同じく、
ケンタウロスと人間が共生する世界でのオムニバスだが、
ギャグテイストのあちらとはかなり異なる雰囲気。
まず上質の絵本のような、非常に美しい表紙に目を奪われる。
良作ともアイデアやストーリーの秀逸さは勿論なのだが、えすとえむさんの高い画力あればこそ。

全8編、それぞれ馬の毛色の名前から取られたタイトルがついている。
ケンタウロスと人間が共存する…

6
非BL作品

はたらけ、ケンタウロス! 非BL コミック

えすとえむ 

がんばれケンタウロス!

同じくケンタウルス物の『equus』が耽美な雰囲気のとは対象的に、
笑いありツッコミどころあり、の漫画。
帯の惹き文句「ケンタウロスと友好的な関係を築くための注意」から爆笑する。

現代社会で普通に働くケンタウロス…というネタだけでおおっ!と思うのだが、
通勤の問題やら、「ケンタウロスのトイレはアイドルのそれと一緒です」とか、
もう可笑しいったら!

前半はひたすら可笑しくゲラゲラ…

4

恋のしっぽをつかまえて 小説

L.B.グレッグ  えすとえむ 

お国柄の違いを感じる作品

アメリカンテイストのこの作品とえすとえむさんのイラストがガッチリマッチしていて、
テンポの良いコミカルな作品とのコラボはかなりしっくりくるような感じですね。
海外ものは随分前に何本か読んだことがあるのですが、今回のこの新創刊の作品、
海外BLのモノクローム・ロマンス文庫として2冊同時発売の1冊なのですが、
この作者さまはゲイミステリーの先駆者的な御仁なのだそうで興味深いですよね。

内…

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