えすとえむさんのレビュー一覧

エバーアフター コミック

えすとえむ 

さらりとしたえぐみ

全編ハッピーエンドの御伽噺新釈集です。
但し誰の為のハッピーエンドかは明言されていません。

帯に躍る一文にちょっと待てと一読後に
突っかかる方も確かにお出ででしょう。
でも多分その一分の行間にはもう一言潜ませてあって
それを読み取った上で吟味してくださいと言う
悪戯を道化師が仕組んだのでしょう。

この一冊の内包するものは小洒落た運命、
もしくは必然ではありません。
唇の端…

2

恋のしっぽをつかまえて 小説

L.B.グレッグ  えすとえむ 

えっちシーンはエロい

女性作者の海外翻訳物です。
翻訳者はお馴染みの冬斗亜紀さん。
字は大きめです。
翻訳物の宿命である字数の多さはあまり感じない作品でした。
翻訳物に多い、受け一人称です。
あ、ちなみにレビュータイトルについて…
翻訳物のえっちシーンはあまり萌えを感じないことが多いのですが、この作品のえっちシーンはかなり国産BL、ゲイ物に近いと思います。
こうなんと言いますか、行為の流れのようなものや表…

9
非BL作品

はたらけ、ケンタウロス! 非BL コミック

えすとえむ 

もっと読みたい

美術手帖でえすとえむさんのイラストを見て興味が湧いたので読んでみました。

5人のケンタウロスを主役にした短編集です。
BLではないのですが女子との絡みがほとんどないので、エロのないBLという感じです。

健太郎回では、会社の先輩の手土産に笑い、ケンタウロスの名前の付け方と寿命に驚きました。
靴職人回では、映画の卒業を思わせるシーンに「おおっ!」と萌え、ラスト1ページ前の最後のコマにヒ…

2

エバーアフター コミック

えすとえむ 

当然「神」です

もう、これを私が「神」評価しないわけがない!
しなくてどうする!ってくらい。

そもそも、えすとえむさんの絵がとっても好き!っていうのもありますが、
この、誰もが知っているようなおとぎ話の数々を、現代に舞台を移してBLコミックにするにあたり、こんな風に毒の効いているエロティックな短編にすっきりまとめ上げるなんて!
シンデレラも、赤ずきんも、人魚姫も、
美女と野獣も、かぐや姫も、カルメン…

3

エバーアフター コミック

えすとえむ 

エキゾチックな絵が魅力の童話パロディ

タイトルの「エバーアフター(ever after)」は、日本語の「めでたしめでたし」にあたる童話の結び言葉。
「シンデレラ」・「赤ずきん」・「人魚姫」・「美女と野獣」・「かぐや姫」・「カルメン」という、誰もが知っている物語のパロディ六編を収録した短編集です。
’08年に『BE-BOY GOLD』に掲載された「カルメン」、描き下ろしの「美女と野獣」以外は、全て電子コミック配信サイトで配信されてい…

8

愚か者は赤を嫌う コミック

えすとえむ 

Corrida ー 交錯する愛と死

※ 実際に読んだのは新装版なのだけれど、
  http://www.chil-chil.net/goodsDetail/goods_id/36470/
  誤ってこちらの旧版にレビューを上げてしまいました。
  中身は殆ど変わらないようですが、ご了解下さいm(_ _)m


『Golondrina』へと繋がる、闘牛をテーマにした作品を表題とした短編集。
他に「靴」「サッカー」など、

2

mini cab 3周年記念特別付録小冊子 グッズ

腰乃先生に惹かれて・・・。

「cab vol13」の付録であるこちらの小冊子。
付録小冊子ですが結構読み応えあります。
普段は雑誌って目的がない限りあんまり買わないのですが、今回は付録の小冊子に惹かれて購入を決めました。

お目当ての作品は腰乃先生描き下ろしの「鮫島くんと笹原くん」の番外編です。
タイトルは「笹原くんと鮫島くん」となっていて、内容はタイトルからもうっすらと窺えるのですが・・・リバです。
とうとう鮫…

0

ハッピーエンドアパートメント コミック

えすとえむ 

ハッピーエンドは人生の終わりじゃない

◆あらすじ◆

ハッピーエンドの作品が書けず、スランプに陥っている小説家(の卵)のルカ。
恋人に部屋を追い出され、新しい部屋を探すうちに、或るアパートメントの家主でDJのハビに誘われ、彼の部屋に同居することになります。
ハビの勧めで、ルカは、アパートメントの住人たちをモデルにハッピーエンドのストーリーを書き始め――
ルカが綴った各部屋の住人たち(全員ホモ!)の恋模様を、オムニバス形式で描…

4

クシュラル コミック

えすとえむ 

どれも切ないお話

えすとえむさん、絵は本当とてつもなく大好きなんです。
でも何だかいつも話がちょっと好みから外れるというか、合わない事が多くて。

今回、大好きなトルコが題材という非常に珍しい短編集でした。私が知ってる限りでは他にトルコが舞台のBLってない気が。(あったらすみません)
紹介のあらすじにあった王様の話よりも、踊り子と軍人さんの話が好みでした。
とてつもなく切ないです。
ちょっと気になったん…

2

新装版 愚か者は赤を嫌う コミック

えすとえむ 

生と死の挟間のエクスタシー

2008年発行の同名のコミックス(宙出版)の新装版。
スペインを舞台に闘牛士と牛の解体作業者の恋愛を描いた表題作と「円卓の死者」のほか、3作が収録されています。


フランス語ではエクスタシーは「小さな死」とも表現されるそうで。
エクスタシーには何かと死のイメージがつきまとうもののような気がします。BL作品でも、刀剣やピストルといった殺人のための凶器が、男性器(BL的には「ち○こ」w)の…

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