冬斗亜紀さんのレビュー一覧

花にして蛇シリーズ1 アンヒンジ 小説

オンリー・ジェイムス  市ヶ谷モル  冬斗亜紀 

私だけを守ってくれる殺人鬼

市ヶ谷モル先生のイラストが評価の一因にもなっている気がする。モノクローム・ロマンス文庫の新ラインとして売り出しただけあって、担当者のやる気を感じる。

つまるところ"私だけを守ってくれる殺人鬼"です。その上白馬ならぬ高級車に乗ってるときた。サイコパスが話の軸らしいけど、割と序盤にその設定どこ行った?って感じで、人を愛せないとか、愛の感覚が分からないとかほざいてるのが白々しく…

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ムービータウン・マーダーズ 小説

ジョシュ・ラニヨン  門野葉一  冬斗亜紀 

WWWD

「きな臭い」と、どちらにするか迷いましたが、きな臭いにはロマンスの気配はないので。

行く先々でドラブルに巻き込まれ、出会う男は次々と死ぬが、自分は決して死なないし、仕事の出来てしょうがないボーイフレンドがいる。ミステリ小説の主役に相応しい主役である。今度こそ誰も死なないで終わるのかと思いかけたら。彼の再登場のための中継ぎ的な話かと思ったら。終盤で急に密度が濃くなります。

一方、ジェイソ…

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BOSSY 小説

N・R・ウォーカー  松尾マアタ  冬斗亜紀 

ワンナイトからお互いにハマっていく様子が最高!

久しぶりに再読しましたが、やはり面白い!
まず文章がシンプルなので、小難しい文章読むほど余裕がないときのBL摂取に大変良かったです。
一つ一つは簡潔なんだけど、きちんと心情を追っているし、いわゆるラノベほど言葉が崩れていない(と思う)ので、言葉遣いがストレスということもありませんでした。

ワンナイトで一夜限りの名前も知らない関係のはずが、人生を共にするパートナーになるまで。
王道ではあ…

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もしも裸で泳げたら 小説

ライリー・ハート  麻々原絵里依  冬斗亜紀 

とても温かいエンディング

フランクな文体の一人称で、思春期の香りがものすごいと思っていたら、語り手のミッキーは26歳設定だった。引っ込み思案だけどエロいことに興味津々で、公共の場でエロ小説を書いて興奮している。そこからこんなに温かいエンディングを見られるとは思わなかった。

ネットで出会って恋に落ちた相手との、スキニーディップ(全裸水泳)の約束を破ってしまったことを、ずっと気にしているミッキー。そんなミッキーは、最近コ…

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花にして蛇シリーズ1 アンヒンジ 小説

オンリー・ジェイムス  市ヶ谷モル  冬斗亜紀 

世にもビックリなファミリー…

 モノクローム・ロマンス文庫のディープエッジラインに相応しい一作目。
全員愛を知らないサイコパスな養父&7人兄弟達が大活躍するシリーズ。
最初はかなり引いてしまったアダムズファミリーが、最後まで読むと必要悪に思えるから不思議ですね。ダークヒーローものです。結末もこのシリーズの一作目を飾る派手な終わり方でした。

アダムとノアのキャラ設定が最初は響いてこなかったのですが、ノアの生い立…

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花にして蛇シリーズ1 アンヒンジ 小説

オンリー・ジェイムス  市ヶ谷モル  冬斗亜紀 

ダークヒーロー

いままでモノクロームロマンスを読んでハマったことがないんです…が、なぜ本作に手を出したのかとゆーと「サイコ」が気になりすぎたからです!書店で「サイコ」を見たときに、割と好きな設定かも~と作品情報検索したら、シリーズ第2弾なんだ!?と知り、1から読んだほうがよいみたいだったので素直に着手したのでした。

確かに!日本の商業BLではあまりない(たぶん)億万長者のサイコパス兄弟、第1弾は末っ子スーパ…

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狼と駆ける大地 小説

イーライ・イーストン  麻々原絵里依  冬斗亜紀 

シリーズ5作め

月吠えシリーズの5作目です。
今回は、常にカップルをひっかきまわすリリーが一切登場せずとてもほっとしました。

1作毎にカップルが違うので独立して読むことが出来ますが、これまでに登場したカップルが、メインカップルを助けたりと比較的重要な立ち回りをするので、順番に読むことをおすすめします。

さて今回は、2人とも新しい登場人物。マッドクリークに住む内気なセントバーナードのジウス(ゼウスかな…

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花にして蛇シリーズ2 サイコ 小説

オンリー・ジェイムス  市ヶ谷モル  冬斗亜紀 

殺人をプレゼント

アンヒンジがとても好みだったので、購入。
サイコもとても良かったです。家族の賢い担当オーガストのお話。
お話としては、独立しているのでサイコから読んでも問題なさそうですが、家族の説明がアンヒンジの方が丁寧な気がするので、前作を読んでからのほうが楽しめるかも。時系列もアンヒンジ→サイコです。

リバ、ナイフ使ったプレイ、流血注意。
前作同様2人の目線を入れ替えながら章は進みます。悪人の手に…

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花にして蛇シリーズ2 サイコ 小説

オンリー・ジェイムス  市ヶ谷モル  冬斗亜紀 

世界一センチメンタルなサイコパス

シリーズ二冊目、サイコパス7兄弟の賢さ担当オーガストのお話。元FBI捜査官で透視能力を持つルーカスに出会い、激しい執着を見せる。今のところ、マルヴァニー家の中ではこのオーガストが一番好きかも。不器用に恋する教授が可愛かった。

IQが高すぎるゆえに親に疎まれてきたオーガストは、トーマスに引き取られ、サイコパスであることを隠して生きていくための教育を受けている。その成果なのか、感情の欠落部分は思…

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花にして蛇シリーズ1 アンヒンジ 小説

オンリー・ジェイムス  市ヶ谷モル  冬斗亜紀 

「魂についた傷は消えない」

シリーズもので、登場キャラが継続、起こる事件は一冊でまとまっている感じかな。原書はサイコパス7兄弟を一人ずつ主役にして進んでいく、全7巻(他にアンソロも1冊有り)の作品。これはぜひシリーズ全冊翻訳版をお願いしたい!

まず一人目のサイコパスはアダム。その特殊な生い立ちは、序盤にさらっと語られる。虐待から保護され、殺人者として育てられるなんて辛くなってしまうが、本人の様子や殺しのターゲットのあま…

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