八田てきさんのレビュー一覧

遥か遠き家 コミック

八田てき 

空と大地と海と、安生の場所と求めて

初読み作者様。
BLの原点に触れる作品に出合えて心震えました。
探していた心の答えを突然神が目の前に彼の姿で遣わした。って言葉が心に刺さりました。
沁みました。僕をくれた人って凄い表現だな。
これだけ自分に必要な人なら性別とか過去とか全部超えちゃうよねっていう、純粋な気持ちになれる良作って
意外に出会えなくて。
これは間違いなく良作です。
こういう神作に出会えるからBL漁りはやめられ…

0

紙の舟で眠る 下 コミック

八田てき 

書くという行為の凄まじさと胸に残る炎

天才脚本家の憬は脚本のモデルにした人物に不幸が訪れる事から、筆を折り荒んだ生活をしていた。そんな時ボロボロの憬を介抱してくれたのが、娼館に住むカメラマンの卵の耀一。実は2人は子供の頃にあった列車事故で、奇跡的に生き残った2名だった…。
蓋をされた記憶の底にあった2人の繋がり。書くという行為の壮絶な痛みと凄まじさ。全編暗く静かな感じなのだけど、その中で胸に残る燃え盛る炎の赤さは記憶かはたまた感情か…

0

紙の舟で眠る 下 コミック

八田てき 

熱がこもった作品

上下巻のはずなのにまるで長い長い一本のドラマでも見たような感覚。
死神の正体、それに加えて何故作品に役した人物たちが亡くなっていくのか。
上巻の謎が下巻によってひもとかれていくのだけれど。実母と小説家だった父の死の記憶に二人のお互いのこれからの道への行く末など、合間に合間に交わるシーンもしっかりあり、いろんなものを乗り越えたあとのハッピーエンドはとても最高でした。憑き物が完全にとれたような姿に…

0

紙の舟で眠る 上 コミック

八田てき 

やっぱり凄い

前回の作品に圧倒され次の作品もとんでもなく凄いのだろうなと思ったら本当に凄かった。昭和のこの時代の背景を事細かく取り入れ、まるで読む中でタイムストリップでもしたような感覚。
資料を徹底的に調べて漫画に流し込む、本当に凄いです。
そして、ホラー感というのか、ミステリー感というのか今回の作品はそういったものを強く感じられまだ一度読みしかしていないので大体しか掴めてないのでこれは何度も読み込むたびに…

0

遥か遠き家 コミック

八田てき 

このふたりに、この世界はあまりに残酷だった。

作家買い。すごく重い話だと聞いていたので中々読めなかったんですが勇気を出して読みました。

感想としては、ヘイデンにはアラン、アランにはヘイデンが、この世界の’’すべて’’だった。出会うべくして出会ったふたり。

神って、なんなんでしょうね。
救ってくれるときもあるし、くれないときもある。神の気まぐれに私たちの人生は左右されているんですかね。

ヘイデンは昔の家に、アランは教会にずっ…

3

紙の舟で眠る 上 コミック

八田てき 

No Title

上巻はとにかく苦しくて読んでて辛かったです。そして世界線も緻密で繊細で、私の頭では追いつけないこともありました。
でもこの作品は何度も読むことによって、味がしみてくるタイプだなって思いました。
だから下巻を読み終えた時に、きちんと2人に幸せに終わる世界線でよかったです。読んでいるこっちも救われたような気がしました。
上下巻読んで余韻がまだ残ってます。あと1本の映画を見たような気分でしたね(あ…

0

紙の舟で眠る 上 コミック

八田てき 

No Title

特别细腻的感情线,老师别理那些看不懂的人乱说,自己看不懂就说剧情不好,明明超级棒,看的我直冒眼泪TvT

0

遥か遠き家 コミック

八田てき 

1冊とは思えない満足感

絵もストーリーも、全てにおいて美しい1冊です。読み終わった後は、胸がいっぱいでもう一度読み直したくなりました!タイトルも相まって本当に感動でした。(なんで今まで読んでこなかったのかなと思いました!)(←気になってたけど買う買う詐欺してたのでw)
他の映画に似てるという意見もあるようですが、確かに罪を犯して逃亡してからの結末や電話で怒鳴られる的なところは既視感ありますが、全くの別物です。なんならこ…

1

遥か遠き家 コミック

八田てき 

生々しくリアル、けれど詩的、そして全体を通して繊細に描かれる2人から目が離せませんでした。

単なる2人の間の恋や愛の物語ではなく、過去のしがらみから解き放たれて、2人で見たい景色を見る、そのための道すがらで起こる、様々な出来事、それによる心情の変化が、とてもリアル且つ詩的に、そして繊細に描かれている作品で、とても惹き込まれます。
心情描写が丁寧な上に絵のテイスト・タッチが写実寄りなため、登場人物の感情がダイレクトに伝わってきます。思わず胸が締め付けられる程感情移入してしまう場面もありま…

2

遥か遠き家 コミック

八田てき 

『テルマ&ルイーズ』

上記の映画の大ファンなので…
同タイトルをかなり意識して描かれた作品なのだろうと、終始思いながら読んでしまった。
雰囲気が近い程度ならまだ分かるのですが、ラストシーンまで同じとはいかがなものかと思います。
『テルマ&ルイーズ』のファンとしては、トレースされているようであまり気持ち良く読めるものではなかったです。ごめんなさい。

4
PAGE TOP