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1/2(合計:15件)
黒川あづさ
fiona0109
初読み作家さんです。 表題作は主人公達の半生を描いたシリーズ物、同時収録作はギャグの短編と3話から成る超短編です。 表題作と同時収録作品で雰囲気が全く違います。 長年に渡るじんわりとくる、どちらかと言えば精神的な強いつながりを感じる大人の雰囲気の表題作と、コミカルでちょっとシニカルな同時収録作品。 私はどちらの作風も好きでした。今まで全く知らなかった作家さんなのですが、これから他の作品も読…
神崎春子 黒川あづさ
こにしそる
ネタバレ
面白い面白くない、萌えた萌えないとかで評価しにくい作品でした。 もはやBLではない・・・そんな気がするしそんなレベルの作品ではない気がします。 一般文学のヒューマンホラーみたいでした。 近年ならできない・出せない・流行らない…だろうなあ。 家族がテーマの短編集です。全体的に古い文体ですが、ティーンズノベルやBLというよりもっと文学的な感じ。ただ、萌えのようなものは一切感じませんでした。…
シュガーバニーズ
最初にこの本を手にしたのは短大生の頃でした。 それまでもBLの世界は好きでしたが、これほど過激な内容に出会ったことがなかったので、とにかく衝撃でした!! 今改めて作家さんのことを調べたら、ハードゲイ作家の方だったんですね。そりゃ過激なわけだわ(;^ω^) 時代は大正の辺りかと思います。時代物が好きな私にはツボでしたし、内容も壮絶な兄弟愛が描かれており、生涯忘れられない作品となりました。 弟…
キリヱ
近代物を探していて思い出し、再読しました。 黒川さん、昔よく読みました。今見ても、本当しっかりした綺麗な絵です。 大正時代付近の作家×記憶をなくした青年の話ですが、青年は心中の生き残りでその死んだ人妻が時々青年の躯を乗っ取り、作家と色々したりします。 ここらが不思議なんですがこの設定は一般漫画ならば結構萌えだと思うのですが、BLだとちょっと入れ替わった人妻の設定は苦手かも。 実際、作家…
クレタコ
先ず絵柄が好みなんですよねー。 青年誌のタッチで、特に黒川さんの描くノンケリーマンはいい!!何ともいえない色気があります。 表題作はかつては野球部の先輩後輩で、その時は輝いていたものの今は冴えない三流会社社員で、反対にチビで弱気だった後輩は今をときめく人気特撮ヒーロー俳優。 そんな対照的な立場になった2人が再会して、先輩を好きで憧れいてた後輩が先輩をモノにしてしまう。 他短編はBL…
名倉和希 黒川あづさ
橘盾
名倉先生の商業誌デビュー8冊目です。 自分、ジュネノベルズって初めてかも。 聖母の微笑みを持つ、若く美しい父親「正人」は31才。 正人が14才でできた子「健」は、正人似ではない高校生でファザコン。 この2人はとっても仲良し親子で、どちらかに恋人ができたもんなら、コメカミぴくぴくになる事必須。 そして、とうとう薔薇の花束を持って、健の担任「笹木」が高坂家にやってきた。 (正人が食事に…
トオコ
黒川さんの描く男性って色気があると思うんですね。 まつ毛とか、染められた頬とか、ほどよくついた筋肉とか。 (「黒い羊」の頃の絵が一番好きです。) さてお話の方はというと、 ホモポルノで相手役を演じた隻くんに惚れられ、押しかけ女房をされるノンケの平井。 その魔手から逃れるため、転職をして高校教師となるのだが、そこでは男子生徒の田中に気に入られ・・・。 二人の男から強引に迫られる平井の…
葡萄瓜
受が力関係の逆転の中に見出したものは なんだったのか。 今まで肩肘張って言い訳を重ねつつ何かに しがみ付いていたのが、力強くなった攻に 常識を崩され絡め取られ、世間にしがみつく 所が無くなったので攻の想いの中に墜ちて行く。 疲れを癒す為の緊急措置だと言う言い訳も 出来るでしょう。 実際、受は攻を受け入れる際に言い訳を用意 してますし。 受は結局、自分にとって都合の良い居…
淡々と濃厚な一冊でございました。 表題作シリーズは、重いですね。 常に喪失感が付きまとい、そして哀しい色で 埋められてゆく。最終的に愛情で埋められるに しても、そこには一片の陰りが確実に混じる のでしょう。 佐藤えり子名義で発表されていた二編は、 初出誌(「manga純一」光彩書房刊)の性格に 合わせたものなのでしょう。 あの雑誌はそう言う描写が結構明け透けでしたし。
本編はあくまでもレディースコミックである為直接的な 描写は出てきません。 しかし、主人公を取り囲むような形でBLに近い光景が 配置され、又主人公に影響を少しずつ及ぼします。 殿方の目つきの艶っぽさを確認する為に手に取るのも 一興でしょう。 同時収録作は仕事人間の悲哀から生まれた怪奇 コメディと少年の心理的な成長物語。