魚形青さんのレビュー一覧

瑠璃の書の司は碧の王子の番 小説

魚形青  みずかねりょう 

ネガティブ続き

僧侶のナイティスと王子のシグレスが少しずつ心を通わせていくお話で、アルファを貴種、オメガを種器と表現しているオメガバースです。
しかし、首を噛まれたら番になる設定はなく、運命の番の定義もよく分かりませんでした。

未遂とはいえナイティスが村長の息子とシグレスの兄から襲われるので苦手な方はご注意下さい。
途中からナイティスに言い寄る男の多さに辟易してしまいました。

序盤から種器ではない…

0

雷竜殿下と黄金になれない花嫁 小説

魚形青  カワイチハル 

関係性の変化が心地良いです

望まれていた「金の王子」ではない時点で、デリンゲル国としては期待はずれだった赤茶色の銅の王子・サーシャ。
そんなサーシャをぜひにと許嫁として迎え入れたのは王弟のロウエンで…
と、本来予定にはなかった者同士のお話なのですが、ページをめくる度にどんどん2人のことが好ましくなっていく素敵な1冊でした。
ルビー文庫らしい作品かなと思います。

竜の形をとることもできる竜人や銅の精など、独自設定が…

3

雷竜殿下と黄金になれない花嫁 小説

魚形青  カワイチハル 

最高で最強の相性

うぉー!めちゃ面白い。
設定がいいの、設定が♪
雷竜(電気)と、銅の妖精(銅)のカップルなんですけどね、パッと見た感じ分かりますか?…理系の方は気付くかもですが、科学的な相性をカップルの属性相性にリンクさせる目のつけどころ……いやー参りました。
最高にして最強の高相性。唯一無二とはまさにこのこと。ストーリーの最大の見せ場に絡ませてくるセンスが素晴らしいです!

作者さんがファンタジーが大…

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「黒い羊は銀の魔導士の愛を夢みる」コミコミ特典SS小冊子「銀の魔導士は黒い羊の愛を夢見る」 グッズ

腕の中の愛おしい存在

本品は『黒い羊は銀の魔導士の愛を夢みる』の
コミコミスタジオ特典小冊子です。

本編後、2人が久しぶりに家に戻ってきてのお話です。

長い旅路からようやく家に帰りついた2人は
暖炉前で愛し合い、そのまま眠り込んでしまいます。

目覚めたウィレムは
自分の肩口にふんわりとした黒髪を預けて眠る
アリンの寝顔を見つめていました。

長く凍てついたような孤独の日々を過ごしたウィレム…

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黒い羊は銀の魔導士の愛を夢みる 小説

魚形青  金ひかる 

17年の時の果て想いは続く

今回はイテーンの銀の魔導士と
国を追われたラーシュの民のお話です。 

隠遁した攻様と受様と出会いが新たな陰謀を呼び
隠された真実によって明るい未来がもたらされるまで。

受様はアビデン国で迫害されながらも暮らす
黒髪黒目のラーシュの民でしたが、王の逝去によって
その地から追われてしまいます。

受様は人々とはぐれつつも山脈を超えて
隣国イテーンに入って辿り着いた黒い羊達の小…

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黒い羊は銀の魔導士の愛を夢みる 小説

魚形青  金ひかる 

うーん

金ひかる先生だったので購入。うーーーーん。銀髪さらさらロン毛のビジュアルは嬉しいんだけど、恋に落ちるところが今ひとつぴんとこず、萌え上がれなかったので中立にしました。せつなさMAXなお話大好物な方にはめちゃ嬉しいのでは?と思うお話、本編250頁弱+あとがき。

アビデンの国からイテーンへ迫害を逃れてきたアリン。疲れ果てて潜り込んだのは、銀髪ロン毛美貌、雪の精のような魔道士ウィレムの羊小屋で…と…

2

星見の皇子とかりそめの狐妻 小説

魚形青  六芦かえで 

妖の情の深さが染みるファンタジー

長髪の美人受けが好きなので、思わず表紙買いした本でしたが、短時間で読めた割に楽しい内容でした。イラストが良いです!

妖狐と人間のハーフで陰陽師として宮中に使える行親(受け)と、帝の弟でありながら、星を観察する事にしか興味がない変わり者と言われている二の宮(攻め)のお話。

行親は妖の力がある為、たまたま見かけた二の宮がとても力強いオーラをまとっている事を感じていました。
しかし、父親の…

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「星見の皇子とかりそめの狐妻」コミコミ特典SS小冊子「子狐と蹴鞠」 グッズ

宮様の特技

本品は『星見の皇子とかりそめの狐妻』の
コミコミスタジオ特典小冊子です。

本編後、二ノ宮が蹴鞠をするお話です。

行親が内裏から戻ると
庭の松の下で星見の宮が白い丸いものを
蹴り上げていました。


蹴鞠は若い殿上人が好む遊びですが
行親は遠くから見た事しかなく

彼が蹴鞠をしている姿を見るのは初めてて
行親は高覧から身を乗り出しました。

星の観察以外には何事も…

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星見の皇子とかりそめの狐妻 小説

魚形青  六芦かえで 

坊主憎けりゃ袈裟まで憎い的な・・・

今回は帝の異母弟の二の宮と半妖の陰陽師のお話です。 

半妖てせある受様が攻様との出会いで
ありのままに生きる幸せを掴むまで。

受様は陰陽師になったばかりの下っ端ながら
陰陽助である父の名代として
帝の住まう清涼殿の禊祓を行います。

夜な夜な熱に苦しむ帝を快癒させるため
内裏に留まるあやかしを祓うものでしたが
生来様々な気の見える受様には
さほど難しくはありません。

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星見の皇子とかりそめの狐妻 小説

魚形青  六芦かえで 

陰陽師の恋物語

陰陽師として帝に気に入られた行親は宮中の人々からは嫉妬され揶揄され、原因である父からも疎まれていて気の毒。好感を持った星見の宮からもきつい態度をとられいて、どうにもならない閉塞感が辛かった。
狐のあやかしとして星見の宮に認められ愛されたのは嬉しかったけど、星見の宮の鈍感さや行親としての立場の危うさにハラハラ。あやかしとの対決はホラーでした、怖かった。星見の宮を心配して体を張って助けた行親に拍手。…

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