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仁嶋中道
Jewel
ネタバレ
「愛追うふたり」を拝読して、仁嶋中道先生の細やかな優しさが滲む作風に魅了され、こちらの作品も即買いしました。 思春期やモラトリアム期にしかない、人生経験の浅さゆえの繊細さ、世間知らずがゆえの大胆さが同居した「人生の揺らぎの季節」が大好物なので、どストライクでした。 自分に見えている相手の行動だけが、その人の真意でも全てでもないということに改めて気づかされます。 登場人物の中に真の…
毛布の塩焼き
相互救済好きな人は買うべき あと犬がかわいいです
ざくざくちゃん
先生が描かれるじんわりと胸に響いてくるお話が大好きです。 さよならのモーメント…もう、タイトルと表紙を見ただけでも涙流してしまうぐらい『切ない』という読後感でいっぱいになるお話でした。 自殺を試みた高校生の司と交通事故で死んでしまった亮輔(幽霊)、そして亮輔の死を引きずる春哉の奇妙な三角関係のお話です。 3人…と言っても、身体の関係はないので苦手な方も読めるお話だと思います。 両想いな…
読んでいて切ない気持ちと温かさを同時に感じる作品でした。 高校で寮生活をする宇佐美は、ルームメイトで親友の青凪に密かに想いを寄せています。ですが、蒼凪には彼女がいて……。 蒼凪の彼女、明石さん。決して嫌味な子ではないのですが、蒼凪の腕の痣に対しては無意識にも『可哀想』と思っていてそれが行動にも出てしまっているんですよね。傷つけるつもりはなくても、当の本人にとっては見えないナイフとなって…
まひゆゆ
単なる恋愛話だけではない、深い内容のお話しでした。 人とは違う部分を、他人がどう感じるのか、どう受け入れて付き合っていくのか、その付き合い方を自分は受容するのか、外野はどう受け止めるのか、それぞれの価値観がそれぞれの優しさでもって関わっていき、離れることもあれば一緒になることもある。 大人に繋がる高校生という時期にこういう経験をしていくことは、将来にとても役に立っていくのではないかな。実際明石…
藻とカレー
亮輔のことを思って前を向けない春哉。 春哉にとっては全てが思い出なので捨てられない=幼い頃から家業の時計修理を手伝って継いでいる…古い物を大切にする性分であることがわかるキャラ設定がよかったです。 亮輔ができるポルターガイストの一つが時計の針を動かすこと、春哉の誕生日がエイプリルフール…この伏線が効いた展開にハッとさせられました。 春哉への未練があった亮輔が反対の言葉で思いを告げるのが粋です…
aynt
学生ものはあまり読まないのですが、何となく爽やかで読みやすく、絵も綺麗だったので購入しました。 学生の寮のルームメイトの同士のお話です。在り来りといえばそうですが、お互いの抱えてる物があり、それが上手くハマって、痛みがわかるもの同士が補い合う。そんなお話です。 えちえちはそこまで無いものの、夏っぽく爽やかで甘い学生の恋愛にどんどん読み進められました! あまり普段レビューを書きませんが、予想外…
ジン・ジャン
カメラが趣味の菖真は放課後に顔のない絵を描いていた瑛と出会い、涙が溢れていた美しい黄緑色の瞳に魅せられてしまう。(瑛はクォーターで宝石のような瞳の持ち主。) 写真のモデルを頼むけれど全力で拒否され、逆に心霊写真を撮って欲しいと頼まれて⋯。 瑛が抱えてた過去が悲しくて切なくて、菖真と一緒にそれを乗り越えていくのが胸熱。 写真って良いよね。見えないものもそこには思い出と共に写ってると思う。逝…
ぽよたくん
人気が高い作品だと知り、読んでみました。 高校生の話なので、本編の中で本番えっちまではいきません。 でも、えっちがないのはまったく気にならなかった。 受けの(将来受け予定)の青凪くんが、彼女がいて、 青凪くん、めっちゃ良い子だし、 彼女もめっちゃ良い子だったなぁ、と思った。 青凪くんは高校生と思えない包容力が良い。攻めのうさみくんは独占欲が強くて、青凪くん以外には態度も悪い、そして…
Lily2022
男子高校生の二人の、友情が愛情に変わる様子を描いた作品。 地元から離れた高校で寮生活を送る宇佐美は、1年からのルームメイト・青凪に片想いしている。 宇佐美はもともと同性が恋愛対象だけど、何気なく性志向をカムアウトした結果、地元に居づらくなってしまった過去がある。 一方、ルームメイトの青凪には、腕に先天性の大きな痣がある。 本人は気にしていない素振りだけど、周囲や青凪の彼女は無意識に痣を…