いとう由貴さんのレビュー一覧

恋の報い、愛の渇き 小説

いとう由貴  緒田涼歌 

王道設定でサクッと気持ちよく読めました

前作でいい役回りを演じていた鵜飼の過去のお話でした。

根っからの遊び人が落ちるのは厄介で美人なお姫様と相場が決まっている通り、なかなかの姫でした。姫は初めてであった無礼な遊び人にすっかり心を奪われて、ってこれも王道なんですが、面白く読めたのはキャラがよかったからでしょう。

当て馬役の篠崎は、いい男設定&33歳なのに、おっさん臭くて気持ち悪かったです…。どこか勘違いしている感があって、こ…

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恋の誘惑、愛の蜜 小説

いとう由貴  緒田涼歌 

のろけをニヤニヤ聞いてる感じが楽しい

割と軽めのお話でした。
ちょっかいを出す鵜飼がいいキャラで、鵜飼視点で見ちゃったからか、本人たちはまじめに悩んでるんだろうけど、非常にかわいくてほほえましかったです。
人の恋バナをニヤニヤしながら見守ってる気分を楽しめました。

攻めはモテモテの元遊び人設定ですが、本気になったのは受けが初めてなので、二人とも初恋同士みたいなもの。不器用さがかわいかったです。
それだけではなくて、桐嶋(攻…

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愛よ、灰にかえれ 小説

いとう由貴  小路龍流 

大きなお話がコンパクトにまとまってます

「5人の王」に似てるな、という印象でした。お話もそこはかとなく似ているんですけど、それよりも空気感が。受けの報われなさとか、一目ぼれとか、攻めのクールさとかですね。こちらの方がコンパクトにまとまっているので、読みやすかったです。

攻めは確かにひどいんですが、最後に出てくるように情に関する部分だけが子供のまま取り残されちゃった人、という感じで、私は特に気になりませんでした。それを一生懸命愛して…

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春暁 小説

いとう由貴  あさとえいり 

惜しい

受けの薄幸さはなかなか良かったのですが、どうしても納得いかなかったのは、秋信でした。

あれほど執着してすべてをすてても、というのがあったからこそ、深の扱いも納得できたのに、隆信にやり返されてからの秋信は納得いきませんでした。それも、再び深を手に入れるためにやむなく、だといいなと期待してたのに、そうでもなかったみたいで。…愛憎渦巻いてはいたんだと思いますが、その辺の詰めの甘さのせいで振られちゃ…

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淫夜 ~二人の花嫁~ 小説

いとう由貴  Ciel 

海、かわいいよ!

「淫花」シリーズ第3弾です。真の神子、王の神子ときてどうなるんだろう?しかも今度は二人!?と読み始めました。

隠したはずの秘儀にたどり着くきっかけはまたまた俊也のご乱行でした。罪作りだなぁw
ターゲットは双子の二人で、信じられない状況と快楽を受け入れる陸とそれを認められない海。深く愛し合っていた双子の関係に変化が始まります。

3Pどころかなんと6Pという「絵師様大変だな」な、どエロい…

7

官能心中 小説

いとう由貴  小路龍流 

黒く爛れた世界の完成

評価はあまり高くないようですが、私にはドンぴしゃでした。(少数派なのか?)

これ、チョベリバ的3Pをいとう由貴が書いたらどうなるか?って感じで3人の関係性が非常に面白かったです。それも、はじめは混沌としていた三人の関係がゆっくりと変化していき、最後は3人の閉じた輪に収まって安定してゆくという構成が非常に美しかったです。美しいと感じるのは、そのどこにも無理を感じさせないように、心情がねっとりと…

3

いつか恋に落ちる君へ 小説

いとう由貴  高崎ぼすこ 

もっと読みたかった!

評価買いです。「たとえ~」シリーズがよかったので、こちらにも期待して読んでみました。

前半のクラウスと春季の穏やかな関係に癒されました。研究一筋で恋愛なんてかけらもない春季を可愛がる様子が甘く、うっとり。そこに横やりを入れてくるテオドールのウザさと言ったら!w
クラウスにすげなくされたテオドールが案の定卑怯な手を使ってきまして、それが本当にウザい。正体に気づいているんだから、クラウスももっ…

5

官能心中 小説

いとう由貴  小路龍流 

才能、才能、才能…って

う~ん、納得いかないけど最終的に一番得したのは、ひどい男の柏崎か?!  だって最初から最後まで自分の一番愛してる才能を持った男2人を手にすることができたんだから。 受が2人を手に入れたようにも思うけど、才能が出るまでの柏崎の仕打ちを思うとねぇ。 才能というものだけを愛していて、そのためにはどんな犠牲も構わないと思う男。 その為には自分の相手もただの物。 だけど物にだって感情はあるんだぞ!!って、普…

3

たとえ背徳の罠に堕ちても 小説

いとう由貴  門地かおり 

設定がハードル高すぎた?

今度はもう一人の兄、エドワードのお話。
アルフレッドへの思い入れが半端なくて、もしや密かに思ってるのでは?と疑ってしまうほどのブラコンでしたが、意外にもあっさり瑞樹との関係を見守って応援してくれているあたり、単に身内には人一倍やさしいタイプだったエドワード。同性愛を嫌悪する度合いもとても強かったので、そのエドワードが落されるなんて、いったいどんなあれこれが?とわくわくして読みました。

アル…

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たとえ偽りの運命であっても 小説

いとう由貴  門地かおり 

極甘の極上ヤンデレ

腹黒・執着・ヤンデレ、そしてあふれるほどの蜜で溺れさせていくようなやり方。どこをとっても好みでした~♪
門地かおりさんの病んでる系が好きならぜひお勧めしたい逸品。

レビューを読んで、好みっぽい予感にシリーズ2・3作目をすっ飛ばして読んでしまいました。大まかな流れはレビューで入っていたし、友人たちも登場はするのですが、ほとんどはレナードとの甘々で埋められているので、まったくシリーズを知らなく…

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