高階佑さんのレビュー一覧

闇夜のサンクチュアリ 小説

高岡ミズミ  高階佑 

BLじゃなくてML!

 新人刑事の真壁は、幼い頃に誘拐された過去を持つ。
 その際、出口のない暗闇に、丸二日間監禁されていたため、暗闇は今も苦手であった。
 そんな真壁は、暴力団対策の四課に配属されていた。
 そしてそこで傷害事件が起こる。
 襲われたのは、ヤクザの顧問会計士を務める男で、真壁はその捜査のために、新興ヤクザ・新堂組に赴く。
 そこで現れたのが、若頭補佐で若くして組に君臨する北島だった。
 先…

3

義を継ぐ者 小説

水原とほる  高階佑 

最後で持って行かれた!

高階さんのイラストに惹かれて購入。
読んでみたい作家さんでもあったので。
でも、これはあまり痛くないお話ですね。

香港の貧しい農村で育った慶仁は桂組組長に乞われて援助を受けながら日本で暮らすことになる。
そんな組長に寄り添うべく慶仁が就いたのは実質No.2のポジションで誰もが一目置いていた。
その組長とのあまりにも濃い信頼関係にいろいろ疑われたりもするのだが、分家の総本部長である矢島…

0

逃した魚 小説

中原一也  高階佑 

癒し系オヤジ

オヤジ受好きには、逃せない作品と思い購入しました。

41歳司法書士の市ヶ谷と30歳の弁護士資格を有しつつも、
市ヶ谷の補助として働くことになった織田の物語。

市ヶ谷の枯れ具合というか、もうおじいちゃん!?と
思わせてくれるような具合がたまりません。
周りがおじいちゃんがいっぱいいる環境なので、
そうなるのも理解できるのですが、
その様子に、なんとも癒されました。

ただ、…

1

法医学者と刑事の相性 小説

愁堂れな  高階佑 

大人な話。

 法医学者の冬城の元に、「今こそお前の罪を償うときだ」という脅迫状が届く。
 冬城は、十人いれば十人ともが「美しい」と形容する美貌の持ち主だが、中身は所属する研究室で一番の男前。
 そんな冬城を心配する助手が、警察に連絡をし、一人の警官が捜査に訪れた。
 よれたスーツに無精ひげの刑事・江夏がやってきても、自分の腕に絶対の自信を持つ冬城は、「俺がミスをするはずがない」と怜悧な表情で、その脅迫状…

1

うたかたの愛は、海の彼方へ 小説

華藤えれな  高階佑 

ロマンチックなヴェネツィア

中世の水の都ヴェネツィア、それを舞台に繰り広げられる金の獅子のような青年将校とエキゾチックなオスマン・トルコの特使(元従者)との愛憎交じった恋。
最初の方は文章が浮かび上がらせる光景がロマンチックで綺麗でうわぁぁぁあ〜ステキーー!! 、とテンション上がったのですが、最後の方のまとめが急ではじめの期待感がしぼんでしまいました。

もう少し憎しみが氷解してく過程やらレオーネがなんでそんなにアンド…

1

ベリアルの誘惑 小説

ふゆの仁子  高階佑 

ちょっとだけミステリー要素も

 里美はある晩、行きつけの店で知り合った行きずりの男と関係を持つ。
 今まで女に限らず、何人かとの男とも関係を持った里美だったが、その男とした行為は、今までの誰よりも里美を夢中にさせた。
 鍛えた身体をスーツに包み、「痛がる表情も俺を煽るためなんだろ?」と里美を翻弄するその男。
 遊びのはずが、快楽に囚われたのは里美の方だった。
 いつ意識を失ったかも覚えていないくらい、その彼との行為に溺…

0

恋はさやかに 小説

伊郷ルウ  高階佑 

老舗旅館の若旦那

伊郷ルウさんはあまり好んでは読まない作家さんなのですが、受が料亭の若旦那ってとこと高階さんの和服姿にひかれて手に取ってみましたー。

観音寺〔攻〕は大手の飲食店チェーンを幾つも手がける社長で、佐和〔受〕は老舗旅館の跡継ぎ息子。
彼らはどちらも父親を亡くし、若くして跡継ぎとなった身であります(といっても観音寺の方が年上だけど)
しかし一見様お断りの老舗旅館は経営危機に陥っており、佐和は融資先…

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神様も知らない 小説

高遠琉加  高階佑 

続き物だったのかーーーー

 私の読書時間は、ほぼ移動中です。徒歩通勤の歩道とか(危険だけど中学生の頃からやめられない)、出かける時の電車の中とか。
 今回電車だったんですが、読み進めても読み進めても終わる気配がない!

 あれ? あれ? なんで?

 で、最後まで読んで「続くのかー」と心の中で叫びました。

 最初っからそう書いててくればよかったのに……。1巻とかさ。
 やけにじっくりと読ませる物語なんだな…

2

神様も知らない 小説

高遠琉加  高階佑 

ううっ、、早くー続きをぉぉ、、、

読み終わって一言。さすが高遠さん!!
ある事件を通して、一組の幼馴染と刑事のコンビを主軸にし
特に幼馴染組の人間ドラマや過去を深く見せながら、謎解きをしていく人間サスペンスドラマの構成は
「世界の果てで待っていて」で見せたその秀逸な手法をとり、ぐいぐいと引き込む魅力にあふれています!
この巻で何となくぼんやりと浮かび上がる事件のまだ見えない真相と、幼馴染みの関係。
更に、何と!この刑事コ…

2

神様も知らない 小説

高遠琉加  高階佑 

サスペンスですよぉ~!!

ミステリアスな設定のサスペンスものです。
続き物ですが全編で事件性の片鱗を端々で垣間見える内容で
かなり惹かれる作りになっていました。              
主なキャラは花屋の青年と幼なじみらしいモデル事務所の社長佐季。
清廉な新人刑事に過去の事件でも追っていそうな問題刑事。
花屋の青年、受け様司ですが社長佐季の攻め様とは肉体関係ありで
今回女性が殺される事件以外にも過去に何かあ…

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