高階佑さんのレビュー一覧

楽園の蛇 神様も知らない(2) 小説

高遠琉加  高階佑 

心に巣食った闇色

シリーズ2作目、前作のサスペンスの続編も期待を裏切らない内容でしたね。
この続編で佐季と司、そして刑事の流れとの過去の関わりがはっきり解る内容で、
彼らの13歳の時の出来事が全ての始まりだった事が詳細に解るのです。
そして、司と佐季との関係が、佐季の心にいつしか巣食ってしまった闇色の心が、
とても哀れでもの悲しいけれど、追い詰められた子供の純粋過ぎる思いからの犯罪。
生きる事、生存本能と…

3

楽園の蛇 神様も知らない(2) 小説

高遠琉加  高階佑 

そして、続きます…

ミステリアスな雰囲気のサスペンスもの。
BLとしての面白さというより(そもそも、一体メインカプは誰?と未だに確信が持てない)
絡み合った事件や人間関係で読ませる話だと思う。
そういう意味では、萌えるかどうかは分からないが、序章だった1巻よりもさらに面白い。


前巻での登場人物を整理してみると…

広い庭のある横浜の高台のお屋敷で、花屋を営む司。
彼と幼なじみらしく、共に重大な過…

3

冥愛の鎖 小説

華藤えれな  高階佑 

天人花が香ってくるようでした。

やっぱり華藤さんの作品は腰を据えて「よし、読むぞ!」と気合いを入れて読むべきだと改めて認識させられました。
それほどまでに過去と現在の入り組んだ設定、公安だ、SPだ、警察庁だ、警視庁だと華藤さんの作り出す世界観を頭に入れ、主要登場人物のその時の心の動きを追うという作業をするには、絶対斜め読みでは話が頭に入ってこなかったのです。
なのでこの本、買ってからしばらく漬物状態でしたが、やっと今回読み終…

5

HARD TIME ~ DEADLOCK外伝 小説

英田サキ  高階佑 

相変わらずの文章力!そして魅力的なキャラ達♪

相変わらずの高いレベルの文章力で、読者を惹きつける書き方が、
本当にお上手だな~と感心しながら読ませて頂きました^^*

英田先生というだけでもうハードルが上がってしまって、期待感いっぱいで読んでしまうので、純粋な評価になっているのかどうか分からないのですが、とりあえず感じたことなどを書いてみます。

今作品はユウトの同僚ダグのお話でした。ダグを中心に、事件の謎を解きつつ、恋愛話が進んで…

5

HARD TIME ~ DEADLOCK外伝 小説

英田サキ  高階佑 

単体でみれば面白いんだろうけど

本シリーズのファンなので、あらすじを見て、ユウトの同僚だと?!と胸を高鳴らせて購入したのですが、

ユウトがダグの相談に乗るというシーンもほんのわずかで、ディックがダグとルイスがくっつくのに一役買ったものの、登場シーンは後半にちょいと(´・_・`)

15周年記念だとかでこれだけ豪華に(お値段高めで)やるならば、初登場のカプでやっちゃいますかー?て感は否めないですね。

もうすでにそう…

2

HARD TIME ~ DEADLOCK外伝 小説

英田サキ  高階佑 

ゲイの恋愛観・ノンケの恋愛観

Charaの周年記念単行本にこの人気作品の外伝を持ってきたのはいったいどうだろうか?
それとも、たぶんものすごくたくさんある番外短編(同人も含め)を集約して一冊にしたうえでこの外伝だったらきっと大満足だったとはおもうのだが、そこは卵か鶏か?
多分、新規取り込みも含めの戦略ならば多分この外伝で間違いなかったのだろう。
確かにいえることは、ディックとユウトのコミュニティ(ゲイコミ?)が広がる話で…

7

HARD TIME ~ DEADLOCK外伝 小説

英田サキ  高階佑 

HARDなのは

本のお値段設定ぐらいかなぁ、、、
挿絵無しの半端なペーパーバックサイズにしないで、どうせなら、本気のハードカバーにしたらええやん。
記念本たら言うんなら。

お話は、ベタ甘。

人間は須く善。

って、BL的にはまあ、ハッピーエンド上等なんだけど、
なんか、あんまり、アメリカ~ンな結論じゃない系な、
まあ、私の勝手な偏見なんだろうけど、何か、あまりにも、いい話で終わらせようと急…

6

Chara Collection EXTRA 2012 グッズ

手に入れてよかったです。

大きさもあり、厚さもありで読みやすく凄く満足です。
まだ、本編を読んでいないものが多々ございますので、読みたかったのもだけ3本。
これが読みたかったので応募しました!
まずは樋口美沙緒先生『狗神の花嫁』。
本編のあとの日常のひとこまを藤目線で書いたお話です。過保護になりすぎた狗神がつまらないことで比呂と喧嘩するのですが、犬も食わない夫婦喧嘩に付き合わされる藤です。相変わらず仲の良い2人が読…

5

御曹司の口説き方 小説

鳩村衣杏  高階佑 

根は正直な受け!

 由緒正しい家柄の御曹司・鷹藪千里は、幼い頃からたった一人、想い続けている人がいた。
 彼の名は、兎本勇美。
 勇美は、心優しく、まっすぐな青年だった。

 そして、そんな勇美を挟んで、ライバルといえる男がいた。
 彼の名は、宝生虎之介。
 彼は千里と同じ学校に通っていたが、まったく正反対の性格で、家も世界的企業の跡取りで大の資産家であった。

 そんな二人が同時に、勇美から呼び出…

1

ミステリー作家串田寥生の考察 小説

夜光花  高階佑 

BL界の本格ミステリ

孤島、因習に縛られた一族、仕事以外は生活力ゼロで性格に難ありの探偵役…。ミステリーの定型パターンをこれでもかと揃えたお話です。

出版社に勤務する神凪守は担当小説家・串田寥生に片思い中。ある時、串田は神凪の故郷である瀬戸内海の小さな島・女凪島に取材旅行へ行きたいと言い出します。神凪は事情により10年近く島に帰っていなかったので断りますが、結局は島へ向かうことに。
奇しくも島は7年ぶりに開かれ…

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