高遠琉加さんのレビュー一覧

三千六百五十日の抱擁 小説

高遠琉加  一夜人見 

声で守る

細い細い糸を必死で繋いで。3650日。
声に守られて。

とっても良いお話でした。
積み本は持ってるけど初めて読む作家さんです。

自分をしっかり持っていて、周りに左右されず、こつこつと頑張り屋で武士のような樫本。
両親の不仲や自分の顔が嫌いで自分に自信がなくて、周りから勝手なイメージでもてはやされ、応えることに必死な逢沢。

逢沢の子供の頃の誘拐事件、今でも恐怖の影を落として。…

2

三千六百五十日の抱擁 小説

高遠琉加  一夜人見 

片思いということ

高遠さんは片思いの切なさを書くのが上手い作家さんのひとりだと思います。
登場人物が本当に想いを口にしないのね。
そしてじっと見ているのですよ、相手を。
得てして彼らはその気持ちを恋だと認識しておらんのです。
だからただ見ているだけ。
で、ある日気づくんです。「恋だ」って。
そして大きく動揺します。
でもやっぱり彼らは佇んで、想い人を見ているだけの様に感じるんですよ。

表面はとて…

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三千六百五十日の抱擁 小説

高遠琉加  一夜人見 

3650日

タイトル気になったので購入。タイトル通り時間軸の長いお話でした。攻め受けともめっちゃ好みのタイプというキャラではないですが、とにかく先が気になって一気に読んじゃうタイプのお話でしたので萌にしました。本編280Pほど+あとがき。

祖父が道場を開いていて、みっちりしごかれていたので高校でも剣道部に入部した樫本。ある日モデルをやっているらしいと聞くキレイ系な逢沢が「強くなりたいんだ」と剣道部に見学…

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「三千六百五十日の抱擁」出版社ペーパー グッズ

嫉妬!嫉妬なの?www

サブタイトルに「アフターストーリー」とある事から分かるように、2人が恋人同士になってからの樫本視点のお話でした。

まだまた樫本は下っ端らしく忙しい日々を送っているようでしたが、その日はどうしても家に帰りたいと思っているようで…。


樫本と同じ地下鉄車両内の女性達の会話から、逢沢も順調に俳優としてキャリアを積み重ねて人気があるようでした。
実はその日は逢沢の誕生日で、SNSからドラマ…

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三千六百五十日の抱擁 小説

高遠琉加  一夜人見 

萌が散りばめられた作品

一夜人見先生のカバーイラストとあらすじに惹かれて購入しました。同レーベルの「初恋に堕ちる」は合わなかったんですが、こちらの作品は性癖に刺さりまくりでした。


あらすじからは分からないのですが、攻の樫本視点と受の逢沢視点で交互にお話が語られるので、2人が恋人になる迄の10年がとても焦ったくてそして萌えるんです。


逢沢が樫本を好きだと気持ちが溢れそうになって我慢した瞬間だとか、樫本が…

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「三千六百五十日の抱擁」出版社ペーパー グッズ

財力と包容力

本編後日談で、春翔の誕生日のお話でした。がんばれ樫本。

++

お仕事は変わらず激務な国家公務員樫本。今日は春翔の誕生日なのに平日なんでお祝いは別の日にしようと言っていたのですが、帰宅するとなんと春翔が家に!!!!!!

帰宅途中の電車内できゃっきゃ話していた女性陣は、春翔は星名潤と仲良しだし、恋人がいるなら財力も包容力もある潤がいい、なんて言ってたんだけど、「頑張る」「包容力つける…

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三千六百五十日の抱擁 小説

高遠琉加  一夜人見 

切ない王道ストーリー

3650日、10年愛のお話です。主人公達の16歳から26歳、友人から恋人へ変わるまでの日々なんですが…切ない!受けが攻めへの特別な思いに気づいた時、「絶対に気持ちを伝えてはいけない。伝えたら今までの関係が終わってしまうから」と自分に言い聞かせる場面、王道の切なさで久しぶりにBL小説を読んでて胸がギュッとなるあの感覚を味わえました。さすが高遠先生。

その後も攻めに彼女ができてしまったり、受けに…

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三千六百五十日の抱擁 小説

高遠琉加  一夜人見 

切ない恋心、だけに非ず

作家買い。
高遠さんも好きですが、一夜さんの絵柄がとっても好きなので発売日を心待ちにしていました。タイトルの「三千六百五十日」という文句。10年愛?という意味かなあ、と思いつつ手に取りました。ネタバレ含んでいます。ご注意ください。




酒屋を営む家に生まれた樫本は高校1年生。
祖父が酒屋を営む傍ら師範を務める剣道場で、彼もまた、幼いころから剣道を嗜んできた。まっすぐで、質実剛健、…

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唇にキス 舌の上に愛 ~愛と混乱のレストラン 3~ 小説

高遠琉加  麻生海 

壊されたいか包まれたいか

面白かった!主にBL以外の部分が!(笑)
人間関係は近いところでつながり絡まり合っていったが、世界の狭さがマイナスにならないストーリー。やっとメインキャラ3人全員分の背景が描かれ、場が整う。シリーズ3冊分が収束していく食事シーンは圧巻だった。

冒頭は久我のフランス時代のお話。今の久我ができあがる過程が、異国の空気を感じる描写とともに語られる。まるで同じ景色を見ているような、同じ匂いをかいで…

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美女と野獣と紳士 ~愛と混乱のレストラン 2~ 小説

高遠琉加  麻生海 

面白かった!続きが気になる~

シリーズ2冊目も、相変わらずBL的な進みはゆっくり。だがそれ以外のところがとても面白く、また理人の心理描写が素晴らしいので、ぐっと引き込まれていった。
ラストは続きが気になりすぎる終わり方。次巻を用意しておいて良かった。

主な新キャラは久我の元彼女。理人がモヤる描写はあるものの明確な形にはなっていないため、よくあるヤキモチ焼かせ要員としては活躍していない。次巻で登場させた意味が見えてくるん…

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