高遠琉加さんのレビュー一覧

三千六百五十日の抱擁 小説

高遠琉加  一夜人見 

萌が散りばめられた作品

一夜人見先生のカバーイラストとあらすじに惹かれて購入しました。同レーベルの「初恋に堕ちる」は合わなかったんですが、こちらの作品は性癖に刺さりまくりでした。


あらすじからは分からないのですが、攻の樫本視点と受の逢沢視点で交互にお話が語られるので、2人が恋人になる迄の10年がとても焦ったくてそして萌えるんです。


逢沢が樫本を好きだと気持ちが溢れそうになって我慢した瞬間だとか、樫本が…

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「三千六百五十日の抱擁」出版社ペーパー グッズ

財力と包容力

本編後日談で、春翔の誕生日のお話でした。がんばれ樫本。

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お仕事は変わらず激務な国家公務員樫本。今日は春翔の誕生日なのに平日なんでお祝いは別の日にしようと言っていたのですが、帰宅するとなんと春翔が家に!!!!!!

帰宅途中の電車内できゃっきゃ話していた女性陣は、春翔は星名潤と仲良しだし、恋人がいるなら財力も包容力もある潤がいい、なんて言ってたんだけど、「頑張る」「包容力つける…

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三千六百五十日の抱擁 小説

高遠琉加  一夜人見 

切ない王道ストーリー

3650日、10年愛のお話です。主人公達の16歳から26歳、友人から恋人へ変わるまでの日々なんですが…切ない!受けが攻めへの特別な思いに気づいた時、「絶対に気持ちを伝えてはいけない。伝えたら今までの関係が終わってしまうから」と自分に言い聞かせる場面、王道の切なさで久しぶりにBL小説を読んでて胸がギュッとなるあの感覚を味わえました。さすが高遠先生。

その後も攻めに彼女ができてしまったり、受けに…

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三千六百五十日の抱擁 小説

高遠琉加  一夜人見 

切ない恋心、だけに非ず

作家買い。
高遠さんも好きですが、一夜さんの絵柄がとっても好きなので発売日を心待ちにしていました。タイトルの「三千六百五十日」という文句。10年愛?という意味かなあ、と思いつつ手に取りました。ネタバレ含んでいます。ご注意ください。




酒屋を営む家に生まれた樫本は高校1年生。
祖父が酒屋を営む傍ら師範を務める剣道場で、彼もまた、幼いころから剣道を嗜んできた。まっすぐで、質実剛健、…

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唇にキス 舌の上に愛 ~愛と混乱のレストラン 3~ 小説

高遠琉加  麻生海 

壊されたいか包まれたいか

面白かった!主にBL以外の部分が!(笑)
人間関係は近いところでつながり絡まり合っていったが、世界の狭さがマイナスにならないストーリー。やっとメインキャラ3人全員分の背景が描かれ、場が整う。シリーズ3冊分が収束していく食事シーンは圧巻だった。

冒頭は久我のフランス時代のお話。今の久我ができあがる過程が、異国の空気を感じる描写とともに語られる。まるで同じ景色を見ているような、同じ匂いをかいで…

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美女と野獣と紳士 ~愛と混乱のレストラン 2~ 小説

高遠琉加  麻生海 

面白かった!続きが気になる~

シリーズ2冊目も、相変わらずBL的な進みはゆっくり。だがそれ以外のところがとても面白く、また理人の心理描写が素晴らしいので、ぐっと引き込まれていった。
ラストは続きが気になりすぎる終わり方。次巻を用意しておいて良かった。

主な新キャラは久我の元彼女。理人がモヤる描写はあるものの明確な形にはなっていないため、よくあるヤキモチ焼かせ要員としては活躍していない。次巻で登場させた意味が見えてくるん…

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愛と混乱のレストラン 小説

高遠琉加  麻生海 

熱血再建映画のごとき雰囲気が好き

そういえばこれBLだったな……とうっかり忘れるほどBがLしないお話。
窮地に陥ったレストランに問題児シェフを呼び寄せ、再建を目指す熱血系の王道ストーリー。大筋は映画や漫画でありがちな内容だが、初出時は新鮮だったのかな?面白いから王道なんだという感じで、既視感アリアリでもワクワクした。

視点主はメインカプ二人それぞれと、名前有りモブ?のギャルソンの三人で、ころころ切り替わる。心理描写に重きを…

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君は僕の初恋の人 小説

高遠琉加  小椋ムク 

情景の全てが目の前に浮かんでくる

なんかとてもすごく小説していた……情景の全てが目の前に浮かんでくるって小説では当たり前のことなんだっけ?BL小説を続けて読むと、そうでないものに慣れて麻痺してくる。おかげでただの描写にもものすごく感動した。

ストーリーやメインキャラは好きなタイプでもないし、萌えツボにもはまらない。でも読み応えとサブキャラの魅力が抜群で、読後の満足度は最高。これってちるちる評価的には何が正解なんだろう?知らん…

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刑事と灰色の鴉 小説

高遠琉加  サマミヤアカザ 

期待大!!

高遠先生の新作が読めるって、ホント幸せですよね。しかも今作は一冊完結ではなく、続きがある‼︎ タイトルからして期待しかなく、警察・裏社会・事件ものの暗さが大好物な読者としてはたまらないストーリーとなりそうです。

主人公の警察官はおそらく攻め?なのかしら。過去に自分を救ってくれた綺麗な年上のお兄さんのことをずっと忘れられなくて、本作ではやっと見つけた!というところで終わっているんですが…。

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刑事と灰色の鴉 小説

高遠琉加  サマミヤアカザ 

冒頭部分でガッツリ掴まれました

やっぱり、高遠さんの文章は最高だ。
冒頭部分!
川べりでの夕間暮れ、夕日から夜空へ色を変えていくグラデーションの中を舞い飛ぶ鴉をバックにして、15歳の神倉玲の黒手袋をはめた手から零れ落ちる無数に思えるほどの白い花びらが12歳の真柴健斗の頭上に降り注ぐシーン……ああ、私が書くとこんなに無粋な文章になってしまうのに、高遠さんの手にかかると息を呑むほど美しい絵が見えるのですよ。
文字を読む目がしあ…

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