高遠琉加さんのレビュー一覧

酷いくらいに 小説

高遠琉加  麻生ミツ晃 

兄の恋人に焦がれる攻め

成績優秀で性格も良くて顔も抜群という出来が良すぎる兄を持つ広見。

そんな優秀すぎる兄に屈折した感情を抱きながらも、周囲からの賞賛や親の期待など兄が得ているものは一度も欲しいと思ったことはなかっのに、生まれて初めて兄のもの(恋人)を欲しいと思ってしまう広見。

兄の恋人をオレのもんにしたいぃぃ〜!!と渇望する広見視点が萌えました。

で、完全無欠マンかと思われたにーちゃん。
彼は彼な…

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好きで好きで好きで 小説

高遠琉加  六芦かえで 

(引)……いきなり襲ってはいけません。

作家買い。残念ながら一人称の文章が合わなかった。お堅い文体を無理して崩したみたいで違和感。
比喩表現はとても綺麗、だがそれが一人称なので、妙に文学的だったり乙女だったり日常的でなかったりする表現が全て視点主の語った言葉になってしまい、果てしなく夢見がちでポエミーな人間のよう。常に脳内で小説書いてる人みたい。

受けの三浦の片思いが軸のお話。最初の告白で、いきなり堂島を襲い始めてドン引きした。…

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狼と狐の夜 小説

高遠琉加  ヨネダコウ 

謎が…

初読みの作家様です。
こちら、イラストを手掛けている作家様の関連作品コラボカフェで販売されてて表紙買いです。あと、タイトルがかっこよ♪と思い。あとあと、高遠先生気になってたんで、この機会に!と思い。

開いたら2段組で少しビビりましたがw、読みやすかったです。ボクシングの元チャンプが主人公で、彼が巻き込まれた暴力団絡みの事件を中心に展開されます。下町っぽい新橋(もはやノスタルジック)が舞台の…

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世界の果てで待っていて -嘘とナイフ- 小説

高遠琉加  茶屋町勝呂 

未完となるには惜しい作品

「世界の果てで待っていて」シリーズの2冊目です。
1冊目「天使の傷痕」初版が出たのが2005年、そして2冊目「嘘とナイフ」は2010年。12年前ですね。3冊目はまだです。
このまま未完となってしまうのは(まだ分かりませんが)、実に惜しい良作です。
元警察官の黒澤は今は探偵をしていて、当時の相棒の櫂谷(こちらは今も警察官)とは、警察を辞めた今も繋がっています。
黒澤が警察を辞めたのは、たった…

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好きで好きで好きで 小説

高遠琉加  六芦かえで 

片想いがテーマ

2004年の文庫化に加筆した新装版と言っても、これは2010年2月発、
何方にしても古い作品。
高遠琉加さんは、20年以上前から執筆活動していた作家なんだなー、と。

「好きで好きで好きで」
「ラブソングみたいに」
「君がしあわせになる前に」・・書き下ろし 彼らと彼女のその後
あとがき

繊細で泣き虫、思い込みが深いタイプの受が、著者の作品には多く登場。
ずっと一人を想いづづけ…

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Chara BIRTHDAY FAIR 2022プレミアム♡ペーパーセレクション Aコース グッズ

番外編

Charaさん商業本の番外編集で、コミック8作品、小説8作品。以下読んだもののみコメント。1,9が好きだったので萌にしました。

1.鯛野ニッケ先生『寄宿舎の黒猫は夜をしらない』より「僕らの酷暑の過ごし方」
 ユキが暑さでくたばっていたら、ジーンが手を額に。冷たいんですよ!冷えピタか!?
 嬉しくなったユキ、ぴっとり全身くっつく・・というお話なんですけど、
 くっつかれた時のジーンの顔と…

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刑事と灰色の鴉 小説

高遠琉加  サマミヤアカザ 

今はまだ起承転結の"起"の域

2021年刊。
続きものらしいのでまずは1巻目を読んでみた。
勿論次巻も追うつもりだが、いつもの自分のペースで完結後にまとめて読んだほうがよかったかな。
義賊ものは好きで一応他にもチェックを入れている本が何冊かあるものの、ここ最近なかなか小説を読む暇がなく、どういうふうに積読本の山を消化すればいいか大いに迷っているかも知れない。

てな訳で、以下個人的な備忘録にて。


この1巻目…

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世界の果てで待っていて -天使の傷痕-(新装版) 小説

高遠琉加  茶屋町勝呂 

理性的な大人な二人の序章

2005年に出た旧版を持っていました。
続きが出るのを心待ちにしていた覚えがあります。
五年後の2010年に、続編とともに、旧版を「新装版」として改めて二冊同時に発売したと知り、時間が随分経ちましたが読んでみようと思い立ちました。
書き出しから雰囲気のある文章で、心を掴まれます。当時流行っていた、警察や探偵が出てくる一般小説と近い世界観を感じて懐かしくなり、BLであることを忘れてしまいます。…

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世界の果てで待っていて -天使の傷痕-(新装版) 小説

高遠琉加  茶屋町勝呂 

焦れ焦れの二人の関係は、未解決のまま 

高遠琉加さんは、「神様も知らない」を読んで知った作家。
サスペンス仕立てで、心に傷と寂しさを持つ登場人物たちの心情描写が上手いと思う。
二冊まで出ているけど、シリーズは未完。
元刑事の探偵x同僚だった刑事が、事件を解決しながら、
自分達の過去を思い出したり、傷の舐めあいをしたり、
立場が違う二人が、何故今も付き合いを絶たないのか段々に分かっていく。

雪舟先生挿画の紙本を購入。
こ…

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君は僕の初恋の人 小説

高遠琉加  小椋ムク 

蓼食う虫も・・な話

「神様も知らない」三巻を読んで、心に刺さる作品を描く人だなーと思って、
他の作品を読んでみました。

この作品は、圭視点、聖人視点と、視点主が変わる書き方で、ちょっと疲れる。

舞台は、全寮制の進学校。「壁の中の嘘と秘密」と同じ、主人公は別の人。
殆どの生徒は、親族が卒業生で、各地の優等生。
何方かというと、この作品のほうが「壁の中の嘘と秘密」といった内容だった。

棚橋 圭:

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