高遠琉加さんのレビュー一覧

終わりのない恋をあげよう 小説

高遠琉加 

綺麗な恋を見ました

2002年8月に小説B-Boyに掲載された高遠さんの作品。未読でしたので勢い込んで読了。リブレは単行本未収録の作品を電子化していますが、読んでいないものも多いためファンとしては嬉しいです。

「もう恋はしない」と決めているイラストレーターの槇(無愛想メガネ)が、独身用キッチンツールのシリーズの企画で一緒に仕事をすることになった葦原(気配り上手のワンコ)に、押しつけがましくない優しさでアプローチ…

2

捨てていってくれ 小説

高遠琉加  金ひかる 

すがすがしい程にツン!!

官能小説編集長の受けとその編集部のバイト学生の年下攻め。
受けの沖屋は「愛想のわるい猫のような」なかなか甘えない男。
口が悪く、淫乱、天邪鬼で一筋縄ではいかない受け様です。こういうひねくれた受けは大好きで、冒頭の作家へダメ出しをするシーンから面白く、物語にのめりこめました。
キレイで淫乱で仕事のできる受けって最高ですよね!
一方攻めの年下ワンコの隆之は常識人で、
あの強烈な沖屋にこの攻め…

2

狼と狐の夜 小説

高遠琉加  ヨネダコウ 

一般小説っぽい読後感

しっかり恋愛もあったし濡れ場もあったのにBLを読んだ感じがしない…
攻め視点で、攻めが受けに恋い焦がれてる感じがあんまりしなかったから?
なんだか一般小説ぽい雰囲気でした
BLとしての展開よりも事件の行き先の方が気になってページをめくりました
(終盤あたりはBLとして楽しみましたが)
なので読後感は一般小説を読んだ時のそれでした

攻めが受けを可愛く思う気持ちや、懐に入れて守ってやり…

1

狼と狐の夜 小説

高遠琉加  ヨネダコウ 

続きを~~m(_ _)m

 ヨネダコウ先生のイラストに惹かれて表紙買い。
 
 途中まではストーリー展開もテンポよく、サスペンスっぽい布石もあって、BL関係なくわくわくして読めたのですが、最後の方はエンディングを急ぎすぎた感がありました。気になっていたことも全ては解決されず、続き物の1巻を読んだような読後感でした。
 攻めと受けの関係が、付き合うという形をとらずに曖昧なままで終わるのはありだと思うのですが、受けの生い…

1

ラブレター 神様も知らない(3) 小説

高遠琉加  高階佑 

業深き彼らを救うため、修羅となる

全3巻。
シリーズタイトルである
「神様も知らない」は本当に深いタイトルだと思います。

こうならざるを得なかった。
ひとつの終末へ収束していく
遣る瀬なさ、悲しみ、切なさ、
そして相反する安堵。

止められない歯車のように意図せぬまま
奈落へ落ちていき、暗い道を歩き続ける
彼らの道が行き止まる時、
必然的に見える結末は涙を禁じ得なかったです。

そして、その運命に玩弄…

4

さよならのない国で 小説

高遠琉加  葛西リカコ 

何とも言えない読後感

帯に書かれていた「ダークファンタジー」とは何ぞや?
と思いながら手に取った作品なのですが
読み終えたら、その意味するところが理解できました。

この作品は、ふわふわ甘くて明るいファンタジーとは真逆。
重たくて苦くて仄暗いファンタジーでした。
読後感は幸せ気分とはほど遠かったです。←注意:私の場合は、です。

これまでに大切な人を亡くした経験がある人や
自身が死と直面したことがある…

4

スーツとストロベリー 小説

高遠琉加  Ciel 

2冊揃えてから読むのがおすすめ

タイトルは「スーツとストロベリー」となっていますが、内容は「紳士と野蛮」の残り部分と、その後日談の「スーツとストロベリー」で構成されています。
前作で、義己は秘密が明らかになり家を出てしまいましたが、生まれより育ちが大切と、誠吾の機転で無事、義己は学校へも家へも戻った所までが「紳士と野蛮」。
結局「紳士と野蛮」編では二人は結ばれるところまでは行きつきません。
「スーツとストロベリー」編でよう…

2

紳士と野蛮 小説

高遠琉加  Ciel 

ちゃんと2冊そろえてから読み始めたほうがいい

続き物だと気づかずに、こっちだけ買って積んでいたのを発掘。
萌えたけど、長いネタ振りだった。

祖父が亡くなって、遺言で隠し子の存在を知り、祖父譲りの屋敷で同居生活を始めたのだが…。

学園理事長の孫として、紳士であれと祖父に育てられ自分でも己を律してきた義己と、自由な母に育てられ、挫折した元Jリーガーの誠吾。
最初は相容れないと思っていた二人がだんだん心を通わせて、って、
なかなか…

2

葛城副編集長の最後の賭け 小説

高遠琉加  高永ひなこ 

絢爛に描かれる現代の主従

この21世紀に!
主従ですよ。
分家筋の坊ちゃんと、本家の使用人ですよ。
本作は「成澤准教授の最後の恋」のスピンオフ作品で、主人公は老舗出版社の文芸誌の副編集長・葛城夏彦。
「成澤〜」の舞台は都会なのですが、本作は一転「常盤」という土地の閉鎖的で土着的な人間関係に縛られた空気感が色濃いのです。
夏彦の実家自体は、父親が本家の意に染まぬ女性と結婚したため永らく絶縁していたけれど、本家の家政…

2

スーツとストロベリー 小説

高遠琉加  Ciel 

続編!!

バカでした、私。
続編だと知らず(というか、忘れていました……;)読み始めて
微妙に分からなくて躓くのに???
なんでだろう?高遠さんの文章好きなのにな……

と思って、でもなんとなくは分かるのでそのまま読み進み
読み終わってレビューをチェックしてみて、ガーン……
やっぱり続編かいっ?!
こういうのって、副題でもいいので「紳士と野蛮2」ってつけるべきでは?!


そんな訳で、…

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