高遠琉加さんのレビュー一覧

楽園の蛇 神様も知らない(2) 小説

高遠琉加  高階佑 

佐季どこまでいくの…?

過去編がスタート。

慧介の上司流(ながれ)が佐季と司に過去捜査担当として出会っていた事が分かります。幼い2人がどこでどう繋がったのかや、佐季が計画した犯行、司がなぜ今あんなにも罪の意識に苛まれているのか、全て分かりました。

半ば予想通り佐季の家庭環境は最悪でした…。父親の暴力、連れ込んだ女にはイタズラされ、空腹も満たされない日々。パンを万引きして逃げた先の豪邸で怪我をした佐季を手当をし…

2

神様も知らない 小説

高遠琉加  高階佑 

あとがきは軽いネタバレだった…

重苦しい事件モノ…なのに個人的に萌えが滾りそうな程詰まっていました。

一巻ではまだ想像に過ぎないけど、過去何かしらの十字架を背負った少年2人の現在進行形な共犯関係は、まるで白夜行か松本清張か?ってくらい哀しい背景がありそう。
このパターンって犯罪ダメゼッタイ!精神が揺らぐんだよ…それしか生きる術が無かったんだ、と思うと犯罪を重ねる犯人に同情してしまうの。

内容を纏められなかったので(…

1

天使と悪魔の一週間 小説

高遠琉加  麻々原絵里依 

隣の芝生は、青いのか、それとも……

不幸体質の主人公・七塚が事故にあってしまい、一週間という期間限定で、恋敵だと思い込んでる高峰を借りて高峰になりきって過ごしてみることになるというお話。
頭も顔も平凡で、いつも貧乏くじばかり引いてきたの七塚に対し、高峰はイケメンで成績優秀で金持ちで、おまけに片思いをしている篠と幼馴染で同居中。

リア充なイケメン様としてさぞや楽しく暮らしているかと思いきや、高峰の体を借りて過ごすうちに、実はか…

3

溺れる戀 小説

高遠琉加  今市子 

運命を変えた、ただ一度の恋

今市子先生の表紙に惹かれて読んでみました。が、電子なので中の挿絵はなし。

めちゃくちゃよかったわ…と思ってレビューしに来たら、評価が今一つでびっくり…。私としては雰囲気も文章表現もすごく好みで、うっとりしながら読んでました。

ストーリーは、オーソドックスな再会ものです。
舞台は震災後、経済情勢が不安定な昭和初頭。主人公の父が頭取を務める成實銀行も経営難に喘いでいる。
そんな状況下、…

4

ラブレター 神様も知らない(3) 小説

高遠琉加  高階佑 

神作すぎます。

何年か前の作品ですが、今初めて読みました。

私、なんで今までこんな神作を読んでいなかったのか。めっちゃくちゃ久しぶりにBL本でボロ泣きしてしまいました。

とにかく、ほんとに司と佐季幸せになれお願いとひたすら願いながら読んでいたのですが、この事件この2人絡んでるんじゃ...と思うシーンが多々ありすぎて。読者側の心臓がえぐられるのではと思うほどのドキドキハラハラ。緊迫感尋常じゃないです。濡…

1

君は僕の初恋の人 小説

高遠琉加  小椋ムク 

今の季節にぴったり

桜舞い散る季節にぴったりのBLです。桜が陰の主役みたいなお話。山奥にある全寮制エリート男子校が舞台です。ある思春期の少年達の16歳から17歳までを描いています。

攻めの圭は受けの聖人に夜の桜の木の下で初めて出会った時、桜の精みたいだと思いましたが、実際の聖人は三白眼でぶっきらぼうな感じの帰国子女でした。でも笑うととっても可愛くて…クラスにいまいち溶け込めていない聖人と同室の圭はその笑顔を自分…

1

捨てていってくれ 小説

高遠琉加  金ひかる 

例えるならラブラドール・レトリバー

個人的に大好きなカップリングが年下ワンコ×気が強くて賢い美人。
この作品はまさに好みど真ん中!

攻めの水梨は編集部でバイトをしている大学生。
その編集部の辣腕編集長が受けの沖屋。
水梨はラブラドール・レトリバー系の従順で優しくまっすぐな男の子(ここで“男の子”呼ばわりしてしまうほどまだまだ発展途上のワンコ)。
一方、沖屋は毒舌クールビューティで仕事ができる大人の男性。
表面上は上記…

2

天使と悪魔の一週間 小説

高遠琉加  麻々原絵里依 

スピンオフ熱望

麻々原先生挿絵狙いで購入。3Pかと思ったら違いました。
コメディ路線かと思ったらそれも違いました。
いい意味でとっても裏切られ「ええ話や!!!!」と思ったお話、雑誌に掲載された本編220P弱+その続き90P弱+あとがき。本編の最後の一文と後編がすごくすごくすごく好きだったので神にしました。
先生曰く「当社比、ライトです!」とのことです(笑)

交差点でスピードを落とさず突っ込んでくる自転…

7

天使と悪魔の一週間 小説

高遠琉加  麻々原絵里依 

本の最後にまさかの号泣

「やっぱり高遠さんがだいすきだーっ」と叫びたくなる様なお話でした。

詳しい内容はポッチ様が大変綺麗に紹介されておりますので、私は遠慮します(このレビュー、伏せておくべき所は明かさないまま、過不足なく物語の運びを紹介していて素晴らしいと思うのです)。私はこのお話を読んだ『興奮』についてだけ書かせていただきますね。

今年出版された高遠さんの本を2冊読んで「あれ?ちょっと雰囲気、変わりました…

11

天使と悪魔の一週間 小説

高遠琉加  麻々原絵里依 

コミカルとシリアスのバランスが絶妙

作家買い。





主人公は大学生の史彦。
ある日、彼は大学で同じゼミを受講している同級生の高峰に自転車で轢かれてしまう。もしかして自分は死んでしまうのか…?と思った矢先に、彼の目の前に現れたのは自称天使と悪魔の二人で―?

そんなファンタジー要素満載の出だしと、麻々原さんのポップで可愛らしい表紙。

高遠さんはシリアスな作品も書かれますが、この作品はコミカル寄りの作品かと…

15
PAGE TOP