高永ひなこさんのレビュー一覧

恋をしてはいけない 小説

吉田ナツ  高永ひなこ 

せ、せ、せつない…

吉田ナツさん恐るべし。
切なすぎて死にそうになりました。
簡単にいうと、「親友の恋人を好きになってしまう」っていう話です。
予定調和のなかでストーリーは進行していくんですが、描写が半端なく上手いんですよ。
「ダメだダメだと思いつつ惹かれていってしまう」って言葉で書くと簡単だけど、実際の小説のなかでそれを説得力をもって描くのは難しいと思うんですが…完璧でした。
引き込まれて胸が痛くて切なくて苦しくて…

1

昼となく夜となく 小説

ひちわゆか  高永ひなこ 

宝石を食べる

表題作と「11月の花嫁」との2作入ってます、この2作は全く別作品でカラーも全く違います。
どちらも面白いけど表題作がやっぱり良いですね。面白い~。

昔、クレオパトラが真珠を酢に溶かして飲むという話を本で読んでこうシュワシュワーッと一気に溶けて美味しそうな飲み物なんだろうなーって子供の頃はうっとりしてました。
カズナは宝石を食べて生きる不老不死の青年なんですが、ふっとそれを思い出しましたで…

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ワンダフル・ライフ 小説

桜木知沙子  高永ひなこ 

下宿話としてはいいんだけど

札幌の浪人用下宿屋が舞台な話。
お祖母ちゃんが経営してる古いアパートの下宿人は主人公の友朗[攻]を含めて4人なので登場人物は掴みやすい。
その下宿人の中で最古参住人が友朗と同じ医学部受験浪人の浅羽[受]
一見遊び人風の美形で、生真面目な友朗は最初彼に不快感を持つんですが次第に彼に魅かれていきます。
この作品は、浪人生になった友朗1人の話として読めばそんなに悪くないんですよね。
一足先に大…

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リトル・バタフライ 3 コミック

高永ひなこ 

一応ハッピーエンド

中学生2人のピュアなラブストーリーも最終巻です。
小島君が巻を追うごとに乙女化してきてるような...
死語となりつつある『テヘッ』『エヘッ』といい、
ブリッコの定番ポーズの連発といい、見た目も行動もまるっきり
女の子なんですよね~アレがついてる以外...
なので、BLを楽しむってよりは、幼い2人の幸せをただ単純に
応援してるって感じでした。

杉崎の住む大阪にやってきた仲原ですが、…

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ターニングポイント コミック

高永ひなこ 

ポジティブラーとネガティブラー?

最初読み始めた時に、桜木がなかなか凛々しい感じだったので攻かな?と思ったのですが、どうにも今村の方が完全なる攻っぽくて。
アレ?アレレ?
と思いながら、読んでいくうちに桜木がだんだん受っぽくなってきました。
というか、最初の凛々しさについてはあとがきを読んで納得しました。
なるほど、そういうことか。
そして、「今村シロ」ってすっげーしっくり来る(笑)

旅先で酒の勢いも手伝って関係を…

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リトル・バタフライ 2 コミック

高永ひなこ 

シリアスメインで、ちょっとラブ進展

仲原の母方の弟、杉崎の登場で話は一気にシリアスな方向に...
夫婦ゲンカの際、いつも避難場所となって仲原を助けてくれていた
杉崎ですが、今回は別の理由で仲原の父に会いに来ていたようで...
父親との確執も一層深くなり自暴自棄になる仲原と、
『お父さんが(仲原を)捨てるなら僕が拾うから...』
と必死になって励ます小島。
そして、チューからちょっとだけ進展する2人の関係。
でも、大阪に…

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リトル・バタフライ コミック

高永ひなこ 

あぁ、初々しい...

なんだ、なんだ、この初々しい中学生2人の純愛ラブストーリーは!?
この1冊の間に何回照れて真っ赤になってるんだ??
少女マンガを読んでるような高永ひなこさんのイラストが、
ホントこの作品にぴったりくるんだもん!
高永さんって、BLじゃなくて少女マンガ描いてたら、
一般女子の間でも有名なマンガ家さんになってただろうなぁ~って思う
キレイで丁寧なイラストに、しっかりしたストーリーのマンガ家…

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きみが恋に溺れる 2 コミック

高永ひなこ 

穢れ無き受けの自己主張?

飄々として表へ出るタイプではない社長令息の礼一郎。
その礼一郎を恋人にもつ陣内は、かわいそうですよね~。
現実にも、こういう男性っていますからねぇw
本当に相手を好きなのか!?と思わせるような人。

そんな飄々とした礼一郎が、ライバル出現で
ついに陣内への意志表示?自己主張?をしだす!
それを見た陣内はホクホクでしたね。
解ります。解ります。
だってやっぱり人って少しくらいは嫉妬…

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きみが恋に溺れる コミック

高永ひなこ 

穢れてない受け?

やっぱりBLは絵がキレイでないと!ですね。

生まれて此の方、黒い事は考えた事も無いような社長令息・礼一郎。
急に上司になった礼一郎にイラ立つ陣内。
あまりにも天然で飄々とした礼一郎とかみ合わない陣内の様子が
とってもかわいいです。

世の中の人、きっと多くの人が思ったことを言えず
人に気遣い気遣い言葉を発しているだろうに、
この礼一郎ときたら、思ったことをそのまま言葉に(笑)

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キスは大事にさりげなく 小説

崎谷はるひ  高永ひなこ 

白鷺シリーズ第一巻

十九歳の一之宮藍は日本画家である祖父と二人っきりで山奥でひっそりと暮らしていた。
穏やかな暮しは祖父の死とともにあっけなく終わりを迎える。
悲しむ間もなく藍に降りかかってきたのは莫大な相続税とこれからの身の振り方。
途方にくれる藍の前に現われた志澤グループの後継者、知靖は祖父の作品と共に藍の生活の面倒まで見てくれるというのだが……

白鷺シリーズ第一巻。
大人×子供で大グループの後継者…

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