kurinn
◆一途な犬は諦めない(表題作)
ビジュアル的にも性格的にもお気に入りのカップルです。高校陸上部で後輩の秋月に密かに懸想されていた島崎だけど、大学生になってからの彼はビッチで——という導入。大学で再会してから秋月の迫り方が、一方的過ぎず、男とシていた島崎に嫌味を言うこともなく、淡々と真っ直ぐで好みでした。欲を言えば、この2人の高校時代のちょっとしたやりとりや、心が通じ合ってからの日々をもっと読み…
こういう田舎の幼馴染ものが自分は本当に好きだなぁと再確認できた作品です。きはら先生の作品は初めて読みましたが、田舎や青春の描写にとっても合うタッチですね。瞬平とコタの会話の温度も好きだなぁ。恋人になる前もなった後もベタベタした甘さはなく、男同士の親友らしいからっとした温度で、でも、周りに比べるとやっぱりちょっと親密な感じがあって。遊びの延長線上で抜き合いはしていたけれど、コタの方には最初恋愛感情…