一滴しぃ(Si)さんのレビュー一覧

愛がしたたる一皿を 小説

一滴しぃ(Si)  葛西リカコ 

美しい相思相愛

 久しぶりにツンツンしていない受け作品を読みました。水崎の発する一言から心情や行動まですべてから、桐谷への愛が見えてすごく可愛かった。
 桐谷のことを誘惑する水崎がやらしいのなんの。

 一般向け小説は興味が唆られず読めないので、ミステリー(?)要素を文章で読めたのも新鮮で面白かったです。
 母親が客から言われた言葉と同じセリフを、桐谷にも投げたのを聞いた瞬間、私もゾワッとしました。コイツ…

3

ニコラと花咲く国の暴君 小説

一滴しぃ(Si)  伊東七つ生 

面白かった〜

Si先生の作品は初読みでした。
2018年に商業デビューされたようですので、まだ三年なんですね。

とても読みやすい文章だったのと、Si先生があとがきで触れていたように◯ィ◯ニーアニメをイメージして書いたとありましたが、とても素敵なファンタジーでした。

あらすじに「植物を操る力を持つ不思議な人々の島・アマネア」とありますが、彼らの能力だけでなく人柄や暮らしぶりがとても魅力的でした。島自…

6

愛がしたたる一皿を 小説

一滴しぃ(Si)  葛西リカコ 

グロ過ぎる

うまく人柄が摑めない状態で、どんどん進んでいく感じがしました。
15歳で母親を亡くした水崎。母親は殺害されて食された。そんな過去のせいで、人との接触を嫌い、料理人として小さな店をギリギリの状態で切り盛りしていた水崎。
そこへ来たフリーライターの桐谷に雑誌で紹介して貰ったのがきっかけで店は繁盛。
桐谷との距離も近くなっていった。

セリフ以外は第三者が語るような書き方で、登場人物の心の移り…

1

アルファの園の、秘密のオメガ 小説

一滴しぃ(Si)  松尾マアタ 

アルファを飼いならす

マアタ先生の挿絵狙いで購入。帯に「まずはこのアルファを飼いならそう。オメガの自由のために。」とあるのですが、そのセリフ通り、オメガの解放に向けて頑張るお話でした。闘うオメガに興味を持たれた方や、パブリックスクールものがお好きな方は良いのではと思う本編280pほど+あとがき。もう一押し欲しいなあと思ったので萌にしました。

もともと才能あふれる子だったレスリー。いつか番のアルファがいなくても、世…

0

アルファの園の、秘密のオメガ 小説

一滴しぃ(Si)  松尾マアタ 

オメガバースに慣れた方にもぜひ

オメガバースを全く知らない方より、アルファ×オメガに慣れた方が読んだ方が楽しめる気がしました。

オメガのフェロモンが流れる場面では、アルファは我を失うものだという展開をよく読んでいたので、「アルファが正気を失うほどでない」「オメガは倒れず自分の足で立って歩ける」というのが、自分の中では新鮮でした。

主人公達のすれちがいとか恋愛がメインではあるのですが、パブリックスクールという閉鎖された…

2

アルファの園の、秘密のオメガ 小説

一滴しぃ(Si)  松尾マアタ 

パブリックスクール+オメガバース

こちら、パブリックスクール+オメガバースになります。

Ω保護区で育った、自立を夢見る主人公・レスリー。
そんな彼が、保護区に侵入した変わり者のα・ジェラルドと意図せず事故のように番となってしまう・・・。
そこで、Ωの自由の為に、自分に甘く優しい彼を利用しようと思いつきー・・・と言ったお話になるんですね。

これ、物語としてはすごく面白いのです。
今作でのオメガバ設定ですが、Ωが保護…

13

愛がしたたる一皿を 小説

一滴しぃ(Si)  葛西リカコ 

よい本でした

サスペンス要素がある作品でした。

最近は甘々なのしか読んでなくて、こういう本が出ていることも知りませんでした。出会いに感謝しました。

一般のホラー小説としても売っていそうな本。
BL読者的にはどうなんだろうと思いながら読んでいましたが、レビューを拝見して、面白い本は面白いと言っていいんだ、と自分の見識を改めました。
BL小説は奥が深い。まだまだBL小説作品の上澄みしか読んでなかった…

1

愛がしたたる一皿を 小説

一滴しぃ(Si)  葛西リカコ 

猟奇的で官能的

これほど“食べること”が“性的”に感じたのはこの本が一番でした。
シェフのお話なので勿論調理シーンや食事シーンが多数でてくるのですが、その際の表現がねっとりとしっとりと、そしてどこか少し猟奇的でそれが物凄く官能的に感じました。

ネタバレは控えたいので簡潔に済ませますが、あらすじにも書いている通り、主人公が血の入ってしまった料理を誤って出してしまうわけです。

一滴の血から魅せられてしま…

3

愛がしたたる一皿を 小説

一滴しぃ(Si)  葛西リカコ 

食べること、愛すること、殺されること

激しく猟奇的な匂いがしますが、ある意味、究極の愛のお話と思いました。
『身も心もひとつになりたい』と思うってこういうことなのかも。
怖さにゾクゾクしながらも、ラストの落ち着き先は「愛だね」としか言いようがない。本当に不思議な手触りの物語です。
よく言う『奇妙な手触り』のお話が好きな姐さま方はご一読をお薦めします。
「ゾクゾク、うひゃ~ぁ」と思いながら読んで、事件が解決してホッとした後に「ゴ…

6

愛がしたたる一皿を 小説

一滴しぃ(Si)  葛西リカコ 

魔性受けだなぁ。

何だろう一気に読まさせられました。

エロいエッチしてました。そこ重要ですよね。BLですもの。

でも、これサスペンス小説みたいでした。
ちゃんとエロいBLサスペンス小説です。
そういう意味でも読まされてしまったんですよ。グイグイと。
なのでネタバレは数行程度にとどめます。
美食倶楽部なる危ない部活動?の謎は残されたままに終わってしまう。
サスペンス劇場も楽しめます。

水崎…

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