ミドリノエバさんのレビュー一覧

セキュリティ・ブランケット(上) 小説

凪良ゆう  ミドリノエバ 

登場人物がみんなイイ

当初は登場人物とカップリングの多彩さに頭の整理が追い付きませんでした。
ちよっと落ち着け自分。一回整理しよう、
と何度立ち止まって読み返した事か…
複数キャラがここまで絡んで進行するお話ってなかなかない気がします。
キャラ一人一人がどれも際立っていて、うるさくなりそうなのに上手く絡み合っていて。
今後の関係性がどう展開していくのかがとても気になります。
あー早く続きが読みたい!
上巻…

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ニャンダフルライフ 小説

越水いち  ミドリノエバ 

吾輩は猫である

越水先生の日常描写が好き。
テレビを付けて、キャスターの顔を見る前に洗面台へ向かい、歯を磨きながら戻って来るとタイミング良く天気予報が流れている。
買い物で特売だからと調子に乗って重い物を沢山買ってしまって、持ち帰る時にちょっと後悔したり。
いつもベランダにふらりとやって来る黒猫ちゃんに挨拶をしたりなんかして。
この絶妙な「ありそう」な日常によって、一風変わった設定の物語を身近に感じさせて…

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弟の番人 小説

秀香穂里  ミドリノエバ 

劣等感のかたまり

ガチ兄弟ものでした。

抵抗は無いのですが貴明の弟に対する劣等感があまりにもしつこく書かれているので、途中何度もうんざりしてしまいました。
両親の過去にされて仕打ちも何度も何度も繰り返し記述されていて、もうわかったからとなりました。
確かに毒親でしたが30歳近い男がそこまで固執するのが不自然でした。

弟の峻一は初めこそ不遜で不気味な感じがしましたが、後半になるに従って年齢相応に思えま…

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見初められたはいいけれど 小説

水原とほる  ミドリノエバ 

小さな幸せに気付けるか

かなり久しぶりに触れた水原とほる先生作品でした。
水原先生といえば痛い系作品が多いというイメージがあったので、作風の変化にまず驚き。
ヒューマンドラマのようなラブストーリーでした。

海外大企業の御曹司・ジョッシュと、そのお目付役に選ばれた天涯孤独の会社員・澄人。
正反対の境遇で生きて来た2人がひょんな事から出会い、関わり合っていく内に徐々に心惹かれていく。

澄人のバックボーンが重…

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愛を乞い、恋を奏でる 小説

葵居ゆゆ  ミドリノエバ 

正しいパトロン

何かの作品に触れて激しく感動してしまうと、私はそれを作った人のことも好きになります。崇拝することもあります。
実際は作品のイメージと作者の人となりが違うこともあるのですが、でも、どこか作品に通じる部分がある様な気がします。

紬季にとってピアノを弾く才能は義妹の沙凪江を喜ばせるための単なる手段という認識だったのかもしれません。でも、芸術は人が生み出すものですけれど、生み出された芸術も作者に対…

2

見初められたはいいけれど 小説

水原とほる  ミドリノエバ 

苦労人の受けが初めて愛を知る話

水原さんと言えば前は受けが不憫で可哀想すぎてイタタタタ!なお話が多かったですが、最近は自立した大人のおしゃれなラブストーリーみたいなのが多いイメージです。今回もスタイリッシュなイラストなのでそっち系なのかと思っていました。

しかし意外と受けの過去が重かった所が昔の水原作品っぽかったです。その辺あまり生々しくはなかったですが。受けの澄人は幼少時に両親を失い、思春期・青年期に過酷な苦労をして大学…

4

見初められたはいいけれど 小説

水原とほる  ミドリノエバ 

先行き不安だけど

タイトル通りのお話しでした。

御曹司に見初められたはいいけれど、前途多難って感じです。

ジョシュは天才だけど実家を継ぐ気はゼロで、後継者にしたい父親と揉めています。最後もまだ和解しないまま日本に戻って来ていました。前妻との間に兄がいるのに、父親はその子には財産を渡したく無いって流石はアメリカの大富豪だと思いました。

そして桐島はジョシュに何らかの影響を与えたのではないかと、世話係…

3

見初められたはいいけれど 小説

水原とほる  ミドリノエバ 

”素直なひねくれ者”同士

2020年刊。
初期のヤクザもの痛い系インパクトの強さから、既に様々なトーンにシフトチェンジしている感のある水原さん作品。

攻めのジョシュアがセレブ両親の権威を笠に着ずとも、飛び級する程の秀才でふらりと世界各国の旅に出られる行動力の持ち主だというのに好感を覚える。
会社命令とはいえ、世話する相手、得意先オーナーのお坊ちゃんがいくら切れ者だろうが振り回されるのは御免だと思っていたお目付け役…

4

見初められたはいいけれど 小説

水原とほる  ミドリノエバ 

朝起きた時に隣にいるのは嬉しい

「名前も知らずに・・」が好きだったので購入。じわっと来たけど万人にクルか?というと?なので萌2より萌にしました。現代日本舞台で年下大型わんこ攻め、しっとりじわっとくるタイプのお話が好きな方には超絶おススメしたい。本編230P+あとがき。

10歳の時に両親に先立たれ、苦労して大学を卒業、一流企業に就職した澄人。ある朝部長から呼ばれて頼まれたのが、「超優良顧客企業の御曹司ジョッシュが日本の大学院…

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見初められたはいいけれど 小説

水原とほる  ミドリノエバ 

29年目の初恋の行方!

魅力的な容姿を持つ大企業の御曹司と、生真面目だが頑なで可愛げがない努力家エリートの相反する2人のラブストーリーです。

御曹司・ジョッシュの一目惚れから始まる恋物語で、
魅力的な男がグイグイきて絆されていくーーという印象の物語です。
私はあまり〝一目惚れ〟という展開が好きではなく、
どうもご都合主義に感じてしまうのです。
ただ、人生を真剣に思い悩む二人の物語は、
とても興味深いものだ…

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