ミドリノエバさんのレビュー一覧

百五十年ロマンス 小説

遠野春日  ミドリノエバ 

タイムスリップ探偵?

雑誌掲載分に書き下ろしを合わせた二部構成。主人公が第一部で19世紀イギリス、第二部で日本の80年代にタイムスリップし、過去に叶わなかった恋の真相を探るという主旨。

かなりトントン拍子にお話が進むので、受けと攻めが運命的に引き合わされたインパクトがちょっと薄まってしまったような…。個人的には前半、ケネスの正体が繋がったところでクライマックスを迎えました。

続編にいたっては、まるで連続ドラ…

2

バーテンダーはマティーニがお嫌い? 小説

砂原糖子  ミドリノエバ 

拗らせ受けが苦悩から解放されて…

お酒は好きですが、あまりカクテルは詳しくありません。
カクテルが氷の削り具合や、混ぜるタイミング、シェイクの方法で味が変わるなんて知らなくて、新しい発見がありました。

偶然にもこの作品を読むまえに読んだコミックも自分がゲイだと受け入れられない主人公だったので驚きました。
こちらの作品の拗らせ受けくん戸原は長年のゲイへの拒否感からホモフォビアのノンケもどきになってしまった子。
だからとい…

1

百五十年ロマンス 小説

遠野春日  ミドリノエバ 

シリーズ化して欲しい

大好きな遠野春日先生の新作という事で楽しみにしてました。先生の抑制の効いた文章が大好きなんです。

今回はタイムスリップものだという事ということで、いつもの遠野先生とはちょっと違う魅力がありました。

雑誌掲載分の「百五十年ロマンス」は淡々と進んで行って、正直言って後半までケネスの正体と目的が分からずにこのお話の決着点は何処にあるのだろうと心配になったほどでした。

でも楡崎が元の世界…

6

百五十年ロマンス 小説

遠野春日  ミドリノエバ 

人の想い

先生買い。ミドリノエバ先生の挿絵がぴったりな、しっとり大人の恋話でした。最後の最後が「わあ♡」と嬉しかったので萌にしました。ファンタジー要素大丈夫で、しっとり系がスキな方でしたらオススメです。雑誌掲載分130Pほど+その続き120P弱+あとがき。

一作目で賞を受賞したものの二作目は売れず、三作目も書けずにいる小説家の楡崎。江戸時代から続く旧家に生まれ、働かなくてもよい身分で容姿端麗なせいか、…

4

百五十年ロマンス 小説

遠野春日  ミドリノエバ 

タイムワープ

作家の楡崎晶は、旧家の当主でイギリスにもルーツがあるお家柄。
テレビのお仕事で、家系のルーツを辿る番組の企画があり、資料から楡崎の知らない曾祖母の事を知ります。睡魔が襲い目が醒めると19世紀のイギリスにタイムワープしていて、というお話でした。

タイムワープのお話なので、過去と現在が繋がっている事もあり、ネタバレしてしまうので詳しくは書けないのですが、イギリスで出会った英国紳士のケネスさん素…

4

オメガは運命に誓わない 小説

安西リカ  ミドリノエバ 

発情限界点時の千里がえろい

 二人ともお互いに気がない関係から始まるのが新鮮で、どの段階で好きになるんだろうと読んでいて楽しかった。
 子供ばかりがいる部屋のシーンでは、自分も千里同様「うわっ」ってなった。臭くてうるさそうなのが伝わってくる。

 黒江のまえで二度目の発情してしまって、また黒江に抱かれてしまう。終わったあとで好きだと気持ちを伝えられて、拒絶する千里。
 白根沢に失恋した千里も、つけ込んだような形になっ…

1

愛を乞い、恋を奏でる 小説

葵居ゆゆ  ミドリノエバ 

調律攻めがどんどん嫌いになってしまう。

紬季視点でもどかしく悲しく、そうじゃないんだよと何度も言いたくなるようなお話でした。

荒療治で真紘にされたことは、うーん結果オーライ?なのか?
なんだか読んでるときは真紘が尽くす様子に心が温まりましたが、紬季が復活したとたん勝手にあれこれ決めて動き出して、ええ?となりました。なぜ真紘がそんな権限を?契約してもないのに。

マネージャー兼調律師として態度が豹変して。
今度は紬季は真紘の…

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バーテンダーはマティーニがお嫌い? 小説

砂原糖子  ミドリノエバ 

難しくて少しだけ綺麗でした。

初めて読む作家さんでした。表紙の絵と題名に惹かれて購入!
レビューしていきます^o^

私には、少し難しかったと感じました。うまく言えないのですが言葉の言い回しとか表現の仕方とかが難しくて、読んでいて、、、?となることが多かったです。でも多分これがこの先生の良さなのかなと!ハマる人にはすごくハマるだろうしハマらない人には私みたいにモヤモヤハテナが浮かぶだろうなと。
私にはうーんという感じで…

2

愛を乞い、恋を奏でる 小説

葵居ゆゆ  ミドリノエバ 

しっとり大人の甘々

「素敵な夏の爽やかな乙女の曲を、あんな真冬の死神みたいなテンションで弾かれたら、もっと好きにならずにはいられません。きみの悲しみがどんなに深いか、こっちまで苦しいくらい伝わってくるんだから」

天才ピアニストの喪失と救済のお話とは一見共感するところがなさそうですが、その人の能力や魅力と存在の大切さは無関係なのだと教えてくれる優しい物語。余り劇的な設定はありませんが、その分しっとり内面を描きつつ…

0

バーテンダーはマティーニがお嫌い? 小説

砂原糖子  ミドリノエバ 

バーでカクテルが飲みたくなる作品

面白かったです。戸原は面倒だな〜とは思いましたが(笑)結局は誠実なのかな〜と。普通で居ようとして、でも不器用でなりきれず…ちょっと切ないけど、もだもだしてるのも含めて可愛かったです。
杜野もそんなギャップが可愛いかったのかなぁと。互いに辛かったであろう過去が、報われて良かったです。
書き下ろしは更に戸原の面倒な所がパワーアップしてましたが、少し素直になれてたし、何より杜野が大好きなのが伝わって…

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