ミドリノエバさんのレビュー一覧

白百合の供物 小説

宮緒葵  ミドリノエバ 

化け物の執着と、捧げられた供物。最高のダークファンタジー

あああ、もう、読書中も読後の今も震えてます。すごすぎて…
以下、大きなネタバレを含む感想となりますので未読の方はご注意ください。↓




新装版に加えられた書き下ろしが素晴らしくダークで闇で最高でした。。言葉が出てこないー!


旧版未読、裏表紙のあらすじだけチラッと見た程度で読み始めたのですが、もう、本当にページをめくる手が止まらない止まらない。

これぞ宮緒先生!と手を…

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夕陽が落ちても一緒にいるよ 小説

中原一也  ミドリノエバ 

最高の煮付けBL

母を亡くし、兄は出て行ってしまった。
ろくでなしの父からの暴力を受けていた小学生時代、幼馴染とすごす時間だけが心の支えだった。
父が失踪し、恐怖から解放された主人公を支えてくれたのは幼馴染。今でも正義感が強く、検事となった今も大切にしてくれている。
そんな中、ずっと行方がわからなかった兄が接触してくるようになった。お前のせいだ、と金を要求されるようになったが。

メリバ、といえばそうなの…

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白百合の供物 小説

宮緒葵  ミドリノエバ 

感情の置き場が分かりません

この作品を読み終わったすぐの私の感情。

ゾッとしました。

ハッピーエンドなのに、なんだろう。この手放しで喜べないゾワゾワ感。
ある一方ではあまあまラブラブ、もう一方ではホラーです。
感情の置き場が分らない読後感。感情がグチャついてますが、このストーリー運びはさすが宮緒先生、すごかったです。ネチネチと粘りつく得体の知れない感じは気味が悪いけど、妙に引きつけられて目が離せませんでした。…

4

デュアルスタンダード 小説

神雛ジュン  ミドリノエバ 

成長すれば姐になれそう

犯罪に手を染めた者x刑事。
つまり、敵対する者同士なのに惹かれ合う…ケンカップル?ロミジュリ?
プラス、オメガバース!本能だったのか!
…というこの作品。

主人公は、まだ半人前の刑事・綿貫霧人。亡き父も刑事で、正義感が強い。
そんな霧人が、ある大きな摘発の時に奇妙な甘い香りに気付き、隠された小部屋とそこで監視カメラやパソコンを操作している男に出会うことからストーリーが展開していきます…

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愛を誓って転生しました 小説

火崎勇  ミドリノエバ 

松永の男前度が右肩下がり?

現代へ転生もの。
姫君と護衛騎士のグレン。

前半は良かったですね!
蒼井が勤めるホテルのカフェの常連の松永に見初められ。少しずつ言葉を交わし近づき告白され…。
ノンケだった蒼井は松永を好きでもセックスのことを考えると踏み出せない。
しかも頻繁に夢に見る姫と騎士。自分はおそらく姫の生まれ変わりだろう。
しかも俺がグレンだ!と言い出す男まで現れて…。

俺は俺だ!今の蒼井未来が愛し…

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愛を誓って転生しました 小説

火崎勇  ミドリノエバ 

転生モノ

本当にイロイロな転生モノが出ていますし、読みましたが、今のところ、この作品が一番読みやすかったです。
攻めも受けも真面目で地に足がついている感じ。
とても好感がもてます。

前世の記憶を夢、という形で見てしまう受けの、恋の始まりの葛藤…の前編「やり直すなら素敵な恋を」。
そして後編は恋人同士になってからの、受けの揺れる恋心「やり直してもホントの恋を」。
どちらもスッキリとキレイな着地点…

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夕陽が落ちても一緒にいるよ 小説

中原一也  ミドリノエバ 

深くて重い愛

今回は地方検事と介護施設職員のお話です。

受様が父の失踪宣告をだした事で父の死を真相をしり
攻様の手を取るまで。

受様の父は男で1人で受様兄弟を育ててくれますが
思うように生きられない父の暴力に晒される
理不尽な暮らしを強いられます。

そんな受様にとって支えとなっていたのは
同級生の攻様の存在でした。

裁判官を父に持つ攻様はクラスのリーダー的存在で
常に寄り添って…

3

夕陽が落ちても一緒にいるよ 小説

中原一也  ミドリノエバ 

だからこそ!

先生買い。文章は好きで、ミドリノエバ先生の挿絵も好きなんだけど、どうしてもダメだったところがあったので中立にしました。久しぶりに自分の地雷を認識した一冊。本編260頁ほど+あとがき。

あれこれトライしてみても割合上手く続かない父親から暴力を振るわれる事が多かったアキ。父親が失踪したあとは、幼馴染の流星と良い関係を続けてきたのですが…と続きます。

攻め受け以外の登場人物は
受の父、兄、…

2

夕陽が落ちても一緒にいるよ 小説

中原一也  ミドリノエバ 

こんな話が読みたかった

好きな人のためなら、大切な人のためならなんでもする。
彼を守るためなら、今すぐに全てを捨ててどんなことでも出来てしまう気がする。

夕陽が落ちるまでの数時間が2人だけの特別な時間だったあの頃。
割れたビスケットを無邪気に分けあって食べた子供時代から大人へと成長する中で、じっくりと時間をかけて大きく育った共依存めいた関係性にどうしようもなくしびれます。
なんだかものすごくわくわくしてしまっ…

7

夕陽が落ちても一緒にいるよ 小説

中原一也  ミドリノエバ 

圧倒的すぎる読後感。究極の愛の物語。

先生がXで「幼馴染モノの煮付けBL」だと仰っていたので、三度の飯より幼馴染BLが好きな人間としては必読だと悟りまして、すごくすごく楽しみにしておりました。

そして拝読したのですが、ただただ圧倒的な読後感に暫く放心状態でした。

「煮付けBL」というジャンルを知らなかったので調べてから拝読したのですが、初めての煮付けBLがこちらの作品だと今後どんな煮付けBL作品を読んでも比較してしまいそう…

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