金ひかるさんのレビュー一覧

ディープブリージング―深呼吸 小説

神谷凪  金ひかる 

メンヘラ攻に振り回される受

積読消化。高評価の多い中、中立で感想書かせて頂きます。

簡潔にまとめると、周囲の期待に流されるままに生きて来た受が、奔放な攻に出会い、恋に溺れ、流されるまま日々を過ごす。そして、その後全てを失ったかのように思えたものの、最終的に残ったものは…というような内容。

この振り回してくるメンヘラ彼女みたいな攻はっきり言って嫌いです。相手は受験生なのに、それを慮ってやれない彼氏ってどうなの?結局…

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悪役神子だけど皇子の寵愛ルートです 小説

今城けい  金ひかる 

断罪後に前世の記憶が戻った乙女ゲーム悪役


隣国の第3王子に見つけられた悪役令息の話


冤罪で断罪され、国外追放された第2王子の側近で伯爵令息のフロル(受け)。
ただの国外追放かと思いきや、魔獣が蔓延る魔の森に縄で縛り付けられ放置という、実質死刑でした。
魔獣に襲われ、生きる気力も無くなり、
死にそうになった時、知らない記憶が蘇ります。
前世自分は西代湊という名で、今の自分は前世姉にやらされていた乙女ゲームの悪役令息だと…

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年の差溺愛 初恋の人に一つ屋根の下で熱愛されています 小説

名倉和希  金ひかる 

作品名どおり

楽しくてカワイイお話でした。
両視点で進んでいくので、両片想いなのは早々に読者にはわかります。
安心しながら、エピソードを読み進んでいくのですが、このエピソードが全体的にオーソドックスだったかな。
設定が王道なので、あまりひねっても世界観が壊れてしまうし、となかなか難しいところだとは思いますが。

ただ、拓也への恋を自覚してからの攻め日比野の心の声は面白くて最高でした。
拓也のエプロン…

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ruin -傷- 小説

六青みつみ  金ひかる 

六青先生についていきます!!!

本当は数日に分けて読もうと思ったのに一気に読み切ってしまった。
この作品を読んで、六青先生の作品全て読もうと決意しました。

後から気づいたんですが、こちらスピンオフ?作品なんですね。元というか前作を読んでなかったのですが、話を読む上では特に問題はなかったです。

六青先生の作品の受けは大抵、可哀想で健気なんですが、私が読んできた六青先生作品の中でもカレスは別格で可哀想。
何度も鈍感な…

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雪の天使 Icecapade 小説

ジョシュ・ラニヨン  金ひかる 

サラッと読める

短編なのでサラッと読めます。

怪盗とFBIのお話。
探り探りの雰囲気、二人の距離感や空気がすごく良かったです。
設定がわりとモリモリで、やや置いてけぼりになってしまいました。

短編集の『So This is Christmas』に、こちらの作品と、その続編のショートストーリーが収録されています。
短編集には『アドリアン・イングリッシュ』の番外編と、短編の『欠けた情景』が収録され…

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Blue Rose(2) Sleeping Rose 小説

榎田尤利  金ひかる 

青が失ったものを得るまでの物語

傷だらけの青の過去についての巻。

一見客と一度だけ、一週間の契約を交わす高級娼婦、青薔薇。
・・の筈が、「フィラメント」に内緒で場末の街で売りをする青を見かけた高瀬。

高瀬は、フィラメントでもう一度、青を指名。
高瀬は、全身傷だらけの青を救いたい、そして、青の「たった一人の人」に気付く。

青のトラウマは複雑
宮乃と篠宮は、ずっと青を見守っていた人達。
トオルは、知っている…

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オリオンは恋を語る 小説

砂原糖子  金ひかる 

ギリシャ神話に準えた波乱

タイトルに「オリオン」を選んだのが肝
・・オリオンはギリシア神話に登場する巨人狩人の名前
赤い1等星ベテルギウスと白い1等星リゲル、
オリオンの帯を表す斜め一列に並んだ二等星は、遠い星
神話では、嘘を信じた恋人のアルテミスに矢で射抜かれてオリオンは死亡する。

小説に登場する三人は、
 館原:バイオリニスト
 瑠音:ピアニスト 
 響 :刺繍作家

響は、聴覚障害。唇読で読み…

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きっと優しい夜 小説

うえだ真由  金ひかる 

お仕事描写がいい

「元恋人に裏切られ」が浮気されてとかではなく、恋人だと信じていた男に知らぬうちに横領の片棒を担がされ失職というハードモード。

就職難の中、なんとか再就職できたのは3ヶ月更新の契約社員という不安定な立場。
正社員になりたいと必死に仕事を覚え頑張る姿に好感がもてるだけに、その後の初エッチに至る展開に少々がっかり……。

攻めはそんな受けを二年間ずっとじっと見守ってきたけど、なんせ無骨すぎる…

1

バイオリニストの刺繍 小説

砂原糖子  金ひかる 

3歳で音を失った恋人の心を掴みたいバイオリニスト

電子版発刊後すぐに購入。
続編が出たので、再読。下書きのままだったので遅れてレビュー。

音が聞こえない人との意思疎通を努力する恋人の葛藤
色々調べて書いた著者の努力を感じてしまった。
二転三転流れが変わり、引き込んでいく構成が上手い
「言ノ葉ノ世界」もそうだけど、内面描写する言葉選びが上手いと思う。

もっと評価が上がってもいいんじゃないかと思うけど、 
BL小説の中で小説らし…

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オリオンは恋を語る 小説

砂原糖子  金ひかる 

心地よい余韻

個人的な性癖を超えて砂原先生の筆力に圧倒されました。
正直なところ、萌度はそんなに高くはなかったんですよ。
で・も・ね!
文章の美しさ、透明感、表現の豊かさ、登場人物のこころを読ませる繊細な情景描写…軽く震えました。
とてもとても好きでした。

特に印象的な場面、星空にあるシリウスをエンゲージリングに仕立てる演出、あっま~~~い!!甘すぎる!でも、この恋人溺愛中のロマンチストなイケメン…

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