金ひかるさんのレビュー一覧

青くて、甘い 小説

ひのもとうみ  金ひかる 

自分期待値が高かった為

どんぴしゃりだと思い込んでしまった自分が一番悪いのですが、
『ひのもとうみ』さんの作品が今まで全部ハズレが無かったもので、
すごく期待値を高くして読みましたところ・・・

ざんねん。もうひとつ足りず。

攻めがぐだぐだ~。

これまでの作品でも『ひのもとうみ』さんの攻めはぼやかし気味で受けへの気持ちがはっきりしないしない感じが多いイメージでした。
この小説の攻めは特にぐだぐだして…

3

落花流水の如く 諸行無常というけれど (2) 小説

谷崎泉  金ひかる 

絶食系受け

谷崎作品の受けって、なぜか恋愛小説の主人公にしてはお世辞にも恋愛体質とはいえない人が多い。仕事をさせればとても真面目で優秀、家族や仲間、友人なんかもそれなりに大切にしてて、別に薄情というわけでもない。でもその人生において、恋愛の優先順位はとても低い。仕事面で遺憾なく発揮されるすぐれた頭脳も色恋沙汰には切れ味鈍く、他人が自分に向けてくる好意に疎いし、自分自身の相手に対する感情もいまひとつつかめてな…

0

諸行無常というけれど 小説

谷崎泉  金ひかる 

それなりに面白いが、作者への期待値未満。

谷崎作品は好んで読んではいるものの、
これはできの悪い「しあわせにできる」みたいで
残念ながらいまひとつだった。

傲岸不遜な金持ちの御曹司で外交官の一之瀬と、
綺麗で有能ながら、何とも運に恵まれない朽木。
高校の同級生だった彼らが同窓会で再会したのだが……

一巻は恋愛って感じはない。
強姦で始まってとりあえず体はつなぎ、
心も繋がる予感……みたいなところまで。

一之瀬…

1

恋を知る 小説

月村奎  金ひかる 

もう少し読みたかった

あらすじ集を読んでいる感じでした。短編集だとよく見ず買ってしまったので、ひとつずつのお話をそれぞれ一冊丸ごとで読めたらもっと満足度が高かったかなと思います。回想、独白に展開が詰め込まれているので駆け足でさらっと終わってしまいました。
どのカップルも似たような読後感でしたが、どれも雰囲気は悪くなかったのでプラス。この二人をもっと読みたいのにとヤキモキはしましたが…。
不完全燃焼感も短編集なら止む…

1

夜明けには好きと言って 小説

砂原糖子  金ひかる 

そのままの君でいてほしい

BLCDと合わせてみると更に好きになった作品です。
砂原先生は個人的に好きな作家なんですが、数多く出されている作品の中でも
この小説は印象深い話で大好きです。

ホストという職業をしながら二人の距離が縮んでいくんですが、
復讐するというほのぐらい受けの目的があるわけで
途中はらはらする場面が幾度も訪れます。
受けのことをいじめてくる先輩ホストもいてむかむかするし、
寡黙な攻めの考え…

1

ビューティフル・サンデー 小説

雪代鞠絵  金ひかる 

第三の男

実は健気受けはあまり好みじゃなく、今まで設定がヤクザとかファンタジーじゃないと読んでこなかったので、こちらの作品は普通の日常が舞台っぽいし、どうしようかなーと迷ってましたが、思いきって購入して良かったです!

良かった点は主に三つ。

一つ目は、序盤、恭輔の小鳩に対する冷たさ具合。
いや、酷いし大人気ないなぁーと思いますが、元々小鳩は恭輔の弱味を盾に付き合いを強要している訳だし、恭輔は恭…

1

お父さんが恋したら 小説

御堂なな子  金ひかる 

表紙買いです

私の場合、小説本は基本的には作者買いですが「イラスト:金ひかる」とあると、未知の作家さんの本にも手を出すことがあって、これもそんな絵師買いでチャレンジした作品。

お話は、血の繋がっていない娘と二人暮らしの設計士さんが、娘の思い人(と思いこんでいる)年下のエリート銀行マンに求愛されて、ジタバタするお話。
ストーリーそのものは家族愛とか仕事に対するプライドとか、もちろん主人公たちの恋愛の進み方…

0

蠱蟲の虜~螺旋への回帰~ 小説

六青みつみ  金ひかる 

気になってたふたりの結末

光の螺旋シリーズ5作目
前回あんまりな目に遭いまくったリーンですが、今回は身体に寄生された蠱蟲を取り除くため、カイルとともに源初の大陸へと旅立つ、というところからお話が展開します。

で、前回アトラムがちらっとリーンが初恋の女性に似ている的なことを言ってた時点で、あぁ、リーンはこりゃあれだな……と思った通り、ふた開けばお決まり展開。
もう、このあまりに見え見えな展開にも、なぜか萌え。
予…

3

ruin -緑の日々- 小説

六青みつみ  金ひかる 

これだよこれ、これが読みたかったんだよ

光の螺旋シリーズ4作目。
前回あんなラストで、これで幸せにしてあげないとかだったら、もう完全に鬼だよね、と思いつつ読んだものの、ぎりぎりまでヤキモキどきどきハラハラさせられました。
またいつどこでカレスが酷い目にあうのかな、そろそろかな……とか。

そんなのは杞憂で、ひたすら優しいお話でした。
タイトル通り、緑の日々です。
ガルドランの故郷ルドワイヤに、連れ去られるようにしてやってきた…

2

ruin -傷- 小説

六青みつみ  金ひかる 

ダメ男にのめり込む残念受

光の螺旋シリーズ3作目。
こちらもシリーズ読んでなくても問題ないですが、読んでたらより一層楽しめる、くらいのお話になってます。
内容を端的に言うと、どうしようもない鈍感でデリカシーのない男を、長い間ずーっとずーっとずーっと慕い続けて、漸くその恋心に気づいたときには、すっかり別の男に取られてた、というどうしようもない切なさ満開の話。

そして健気受率の高い六青さんにしては、今回のカレスは珍し…

4
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