金ひかるさんのレビュー一覧

ruin -傷- 小説

六青みつみ  金ひかる 

ボディーブローのようにじわじわと…

痛いほど切なかったです。
ずっと側にいたのに…「好き」という気持ちに気付いた時、その人は別の男の子を好きになっていたなんて。
カレスが好きになった人は、幼い頃からずっとそばにいた人で、次期領主。
彼の役に立つ仕事をして側に居続けたい…たとえ叶わぬ恋でも、彼の為なら自分だって犠牲になれる。
彼が選んだ恋人が、自分のせいで治らぬ病に陥ってしまったのなら、自分も同じように傷付こう。

そんな…

9

真夜中に降る光 小説

砂原糖子  金ひかる 

sexの前に受けのボディピアスを1つ1つはずす攻め

「夜明けには好きと言って」のスピンオフ作品。
どーしょーもないドチンピラホスト金崎新二を主人公に据えて
どうして新二がこんなにドチンピラなのかが綴られてます。
喧嘩で倒れている新二に手を差し伸べたゲイの津久井康文との
痛々しくってせつない愛のお話。

毒づきまくって、相当ムカつく男が受けなんだけどね
ボディピアスで身体中自分を痛めつけている受けのピアスを
sexの前に攻めが1つ1つ…

3

WEED 小説

木原音瀬  金ひかる 

WEED

木原節全開です。
痛いけど、癒される感じ?

2

ディープブリージング―深呼吸 小説

神谷凪  金ひかる 

キューン

中学生攻めで高校生受けです。
中学生が出てくる小説っていまいち好きじゃなくて、しかも最初は年齢にそぐわない大人っぽさで『げっ』と思ったんだけど、読みすすむうちに『やっぱりガキやん』と思わせてくれて、それが良かったw

主人公は高校三年生です。
攻めは弟の友達で、中学二年生。
不器用で経験の少ない高校生は、大人っぽいその中学生に引きずられるようにして、体を重ね、付き合いはじめる。
ここで夢物語みたい…

1

月も星もない 小説

久我有加  金ひかる 

関西弁が生きてます

漫才コンビでヤオイな妄想した方、いますか。
そういや私も昔、ダウンタウンで軽く妄想したなァ…なんてことを思い出しつつ読みました。BLにハマる素質は、その頃からあったんだな。

主役は、明日のお笑いスターを目指しつつも、相方と決別したばかりで落ち込んでる売れない芸人です。相方はいない、金はない、未来に希望もない。
そんな彼が偶然出会ったのが、同じく相方と決別したばかりの男。
二人はコンビ解消のショッ…

2

海に還ろう 小説

剛しいら  金ひかる 

海辺の町で生まれた恋

その海辺の町に青海が越してきたのは4歳の時だ。
漁業を主立った産業にした小さな町は、古くからの祭が残る。
ひっそりとした町もその時は観光客が来て賑やかになる。
都会から町に越してきて初めて出来た友達の勇作は、青海からみると野生児みたいな男の子だった。
時間は二人の関係をかけがえのないものに育てていく。
そして事件が起こったのは二人が中学生になった時、青海が祭の稚児に選ばれた時だった……

2

シークレットでやっちまえ! 小説

砂原糖子  金ひかる 

砂原糖子さんの刑事モノ

砂原糖子さんの作品、語れるほどは読んできたかなァと思います。
私のBL読書ライフに欠くべからざる作家さんになりました。
ただ、めちゃくちゃ好きな作家さんというわけではないんです。
正直にいうと、常にぬるさを感じつつ読んでます。
この作品もしかりでした。
あと一歩踏み込んでほしいというか。
ただ、その『ぬるさ』が好きなんですよね。ぬるいというのは安心できるということでもある。作者である砂原糖子さんの…

2

恋はhigh interest~高利回り~ 小説

うえだ真由  金ひかる 

きゅーん

きゅーんとしまくってしまいました。
めっちゃ良かったです。
ひたむきにひたむきに主人公(受け)に片思いしてた有能で無口な攻めが大好きです。ツボにきました。『親友の位置にいて、痩せ我慢してる』という設定、私って本当に好きなんだよなぁとつくづく思わされました。
最初のキスが好きです。
募る思いが限界にきた無口な攻めが、受けの名前を連呼しながらキスし、そのあと受けが拒絶して逃げ出すシーン。ここ、キューン…

1

真夜中に降る光 小説

砂原糖子  金ひかる 

どうしょうもないチンピラホストなんだけど

今、砂原ブームが来ているので、既刊本を一気買いしちゃったわけですが、実はこれを真っ先に読もうと思い、ん?ホスト物?じゃ、「夜明け~」が先の方がいいんじゃない?って思ったので順番どおりに読んで正解!番外編でした。

あの金崎くん(前作では、もっとキツネ顔の、今時よくいる自分をイケメンだと勘違いしてる系のお顔だと思っていました)が、こんな展開をしてくれるとは!津久井さんアナタは奇特な人です。ここま…

6

Blue Rose(2) Sleeping Rose 小説

榎田尤利  金ひかる 

BLを越えた物語性

かつて最高級の男娼ブルーローズこと青を買った高瀬。
ある日彼はその青がつまらない男相手にウリをしているところを目撃する。
以前男娼として高瀬の前に現れた時とはあまりに違う青の様子に、約束を破りもう一度青を買うことを決意する高瀬だったが……

前回描かれることのなかった青の内面に踏み込んでいく『Blue Rose』続編です。
物語の前半は前回の客である高瀬、青の幼なじみのトオル、そして青の…

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