chikakumaco
あーんまりイタリア人にも見えないディーノ。もしくは、逆に橋本先生の描くイケメンはいつもまぁまぁ白人に見えなくも無い。ディーノがバイセクシャルで、アモーレに情熱的な直情型という性格だからか。リュウが自分とは違うメンタリティだと初めから受け入れているからか。その人恋しさを、人肌の恋しさを埋めてくれる人になって行く。大人だからか、弾みで出来てしまった恋人の様なストーリーだけど、何故か落ち着いていて心地い…
表題作よりも、冒頭の『おいしい恋人のつくりかた』が好き♡
ここ最近の橋本作品にあるように、食に「必ず」まつわるストーリーの前身な気がしていて。最近の作品の様に、美味しそうなメニューは出ては来ないけど、フードコーディネーターの吉澤さんは、確実に秋くんの胃袋を掴んでいる。人気アイドルで忙しい秋くんも「吉澤さんのご飯を食べないと元気が出ない」と言っていて。食は体と元気を作るものだから、それが合うという…
最近のイケてる40代って感じで。激しめの体育会系だったからか、きっちり胸板も厚くて引き締まった躰。割れた腹筋。そして甘いマスク。オマケに二人共に180cm越えという長身。
親友同士の気楽さで、食の好みも似ていて。一緒に居ることの心地良さに慣れ切っていて。
それでいて愛おしさもあって、その肉欲も満たしたいと言って、どちらが抱かれる方かと揉める。
楽しくリバップルは無くて。「南海はそっちの才能が…
一瀬さんは変わらずのスパダリっぷり♡
高史は相変わらずの「つい反発してしまう」面倒くさい子ですが、それでも。
『全部受け止めてくれる心地よさに甘えてるんだと思う。』ことをようやく?やっと?自覚する。
高史が何でそんなにも一瀬さんに溺れることを怖がっているのか。過去の恋愛に懲りて、一人でいる方が楽だと思ったのかは残念ながら描かれていないので、知る由も無い。
一瀬さんの秘書、福原さんがグッジョ…
一瀬さんこそがスーパーダーリン♡ だと思う。私の中では、別の作家さんで、もう一人いらっしゃる。とにかくパッと思い付くスパダリのうちの一人。それが一瀬さん♡
一瀬さんの素敵なところは、その素敵な見た目、仕事がいかにも出来そうなハイスペック感と。
まぁ、エッチが上手なことはもちろん♡ 何よりその大らかさ。ポジティブな明るさ。
攻めにありがちな勝手な思い込みで、嫉妬したりその事で受けを傷付けたりし…
グルメな橋本先生らしい。出てくるお料理が如何にも通好み風で。ちょっと敷居が高くて粋な感じ。
そして、とても美味しそう。私は日本酒を嗜まないけれど、是非呑んでみたいと思ってしまう。
料理人の誓さんは、いかにも硬派な佇まいなのに。シレッと絶倫なのだ。それがまた、凄くいい‼︎
ノンケだし、男は初めてなのに、アッサリ水澄を抱いてしまう。水澄がよっぽど具合がいいのか。
ハマってしまった様で、自分でも…
確かに藤井は色気のあるイケメンなんだけど。『あとがき』にある程のこだわりや、スーツ周りの小道具、メガネや腕時計や、タバコ…などなどの小道具も。活かしきれては無かった様な。なんだったらあとがきに描かれたメガネの黒髪を『受け』にして1本描いて欲しかったかも。彼、美人ですね。神経質そうなところも心惹かれます♡
それはさて置き。スーツを脱いだらエッチの時間。という様な、大人の恋というか、蠱惑的なイメ…
「BL初心者です。」という人たちへの入門書として紹介されることも多く、私もそういう意味でおススメしやすいと思っている一冊です。じゃあ、橋本あおい先生の作品は初心者向けか? というと、これ以外には、とんだエロエロも沢山あるので、ビックリ要注意なんですが。
とにかく本作はピュアピュアで。エロはちょっと…という方にも安心安全。(巻末には少々ございます。)
以前読んだ時は、俄然、樹くんの成長物語だと思…